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SS投下・仮投下スレ Part.3
2358
:
名無しさん
:2025/04/19(土) 20:26:21
>>2350
に続ける形で
幾つもの熱線が交差する、様々な物体が弾け飛ぶ
相手の命を削る弾丸が身体を掠める度にレンはヒヤヒヤしながら己を奮い立たせ、ピトフーイはゾクゾクしながら高揚する
銃撃戦を繰り広げる二人は物陰に隠れつつ相手を狙おうとするが、互いに熟練のGGOプレイヤーであるためそう易々と仕留められなかった
レン「ピトさん攻撃えげつなさ過ぎ!どんだけ火力持ってんの!?」
ピトフーイ「それはこっちの台詞!それも回避して突然奇襲してくる狂人に言われたくないわね!」
とにかく撃ち合い、撃ち合い、撃ち合い……どれだけの時間が経っただろうか
激しい銃撃戦の末に弾を撃ち尽くした上に不意に接近してしまった二人は、ナイフを手に取り近接戦で相手を仕留めようとする
何度も刃で切り結ぶ最中、双方が一旦距離を開けた後にレンが最大スピードかつフェイントを交えてピトフーイに急接近し、相手の懐に入ってナイフを突き刺そうする
だが、レンが間合いに入る前にピトフーイが自分の得物をレンに向けて放り投げてきた、それも投擲ではなく放物線を描くように緩やかな動作で
意表を突かれたレンは一瞬だけ逡巡し、投げられたナイフを軽く切り払い
ピトフーイ「こうだ!」
レン「がっ!!?」
その直後、レンは強い衝撃を受けて後ろに吹っ飛んでしまった
この時、ピトフーイは八極拳による強烈な一撃をレンの小さな身体に放っていたのだ
数日前から李書文の教えを少し受けつつ鍛錬し続けたピトフーイは、まだ拙さが残るものの八極拳の基礎を習得しこの実戦にて活用してみたのだった
これによりレンは呼吸困難に陥り、身体へのダメージもあってすぐに動く事ができなかった
ただしピトフーイも無事ではなかった、あの一瞬の交差にてレンはピトフーイの身体にナイフを突き刺していたのだった
VRMMOでは感じることがない激痛にピトフーイは顔を顰めつつ、刺さったナイフを抜き取ってゆっくりとレンに近付く
ピトフーイ「やっぱりレンちゃんは侮れないね……だから、これで終わりにしてあげる」
レン「ピト、さ」
そしてピトフーイは手に持ったナイフを振り下ろし、身動きできずに口を開いたレンの中へ刃を突き立てたのであった
――余談だが、雌雄を決したのは双方の意識の差にあったのかもしれない
レンはほぼリアルに近いこの京都において殺人を忌避し、ピトフーイを無力化するために傷つけることはしても命を奪うつもりはなかった
加えて環境の違いもあり戦闘中において発露する攻撃性も薄らいでいたのだろう
対してピトフーイは聖杯戦争というデスゲームを肯定し、戦いの末に聖杯戦争の参加者を殺すことも厭わなかった
人を殺める覚悟の違いがあるがゆえに、GGOとは違った結末を迎えるのであった
【レン@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(アニメ版) 死亡】
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