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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

48ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2020/04/24(金) 14:11:01
気分が悪いのと裏腹に・・・体から溢れんばかりの力がみなぎっているのを感じる。

「今あの3クズに会ったら・・・殺してしまうだろうから・・・」

理由はいくらでもでっち上げることはできた。でもしなかった。

もちろん僕に余裕がなかったのもあるが
変な嘘をついてもし、3クズを連れて僕を探し回ったりなんかされたらたまらない。
ついてこない可能性のほうが高いが、マルグリットになにか言われたらくる可能性もある

それに・・・僕はみんなにまだ僕の罪を隠している。

「もうバレてるだろうし明神には言ったと思うけど・・・僕は人を殺した事がある
 こっちの世界にくる前に・・・なんの罪もない女の子を・・・」

「ハハッ・・・笑えるだろ?同属嫌悪って奴だよ」

もはや作り笑いすらできない乾いた笑い

「前はこんなに喧嘩っ早くなかったはずなんだけど・・・この世界に来てから壊れちゃったのかな?
 あいつらを殺してやりたくてしょうがないんだよ。君達を馬鹿にする3クズもその主も
 原因を作ってみんなに迷惑をかけてる僕自身も」

「なゆと約束したはずなのに!そんな事一瞬でどこかいって暴れだしそうなんだ!」

押さえきれずに体からブラットラストのエフェクトが漏れ始める。

「これ以上・・・君達に嘘はつきたくないんだ
迷惑をかけるのだって・・・この世界にきてから助けてもらってばっかりなのに・・・」

バロールから貰い受けた拘束具を差し出す。
拘束した相手の気力を奪い、意識を失わせる特殊効果付の拘束具。
備えはいくらあってもいい。とバロールから渡された物がこんな早く役に立つなんて・・・

「時間がない・・・これで・・・僕を繋いでからいってくれないか・・・心配しないでくれ念の為だ
 マルグリットが帰ってくる前に外してもらえ・・・れば・・・」

拘束が終わったのを見て、安心したのか、効果が聞いてきたのか気が遠くなってきた。

「なゆにも伝えてくれ・・・ジョンという男はあの3クズのように救いようのない人間なんだって
 あいつは人殺しのロクデナシだって・・・君達が言えばきっとなゆだって・・・」

「頼むからあんな奴らの言う事を・・・僕の為に聞かないでくれって・・・そんな事をするくらいなら見捨ててくれって」

ジョンの意識は闇の中に。

「頼んだ・・・よ」

謎の少女の霊に見守られ 溶けていった。


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