したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

30明神 ◆9EasXbvg42:2020/04/07(火) 06:14:21
三人の女は全員、この世界のいかにも中世欧州っぽい服装ではなく、
俺たちのよく知る地球のものを着ている。
それに、マシュマロ女の足元に居るのはスライムヴァシレウスだ。
高レアの準レイド級……こんな初期マップの僻地に出てくるようなモンスターじゃない。

つまりは――

「新手のブレイブだと……!」

俺たちと同じように、アルフヘイムに拉致られてきたブレモンプレイヤー。
『異邦の魔物使い(ブレイブ)』が三人、目の前に現れた。

>「自分たちがたまたま通りかかってよかったっスね。恩に着て欲しいっス」
>「だよねだよねぇ〜☆ ウチらがいなかったら、今頃死んでたんじゃなぁ〜い? キャハッ☆」

「お、おう……またなんかイロモノっぽいのが出てきたなぁ……」

いやいや、命の恩人にそーいうこと言っちゃうのは良くない。
みた感じこのマシュマロさんがスライムを進化させたのがあのゴッドなんだろうし。
モンデンキント以外であのコンボ使いこなしてる奴初めて見たわ。

バロールは無作為にプレイヤーを地球から拉致し、この世界に放り込んだ。
何もわからないまま死んじまった奴も居れば、こうして生き残ってきた奴も居る。
他ならぬ俺たちがそうであるように、バロールの支援を受けない『野良ブレイブ』も確かに存在したのだ。

「とにかく助かったよ。それに野良のブレイブと合流できたのも良かった。
 俺たちは王都経由でここまでクエストを進めて来たんだ。そっちは?」

>「自己紹介がまだだったわね。私は悠木沙智(ゆうきさち)――ハンドルネームは『さっぴょん』よ。よろしくね」

キャリアウーマンが颯爽と名乗る。
ほーん、さっぴょんさん。えらくポップな名前っすね。

……なんかどっかで聞いたことある名前だ。
なんだっけ、ええと、もう喉のあたりまで出かかってんだけど。

>「ウチは柳沢りゅくす☆ ハンネは『シェケナベイベ』! シクヨロ☆」
>「そして自分が佐野喜奈子っス。ハンドルは『きなこもち大佐』。三人揃って――」

「んー……んんー……?」

ゴスロリ女がシェケナベイベ、マシュマロさんがきなこもち大佐。
二人の名前が先のさっぴょんと脳内で結びつき、俺は非常に嫌な予感がしていた。

いや!これはもう確信と言って良い!
こいつら三人を、俺は知っている!もちろんリアルじゃない、ゲームの中でだ!!

>「「「マル様!! 親衛隊!!!」」」

ばばーん!と効果音でもつきそうなばっちり決めポーズと共に差し出されるスマホ。
そこには予感通り、ブレモンのドル箱こと『聖灰』のマルグリットが笑顔で表示されている。
そしてマル様を神の如く崇め奉り、愛を燃やし続ける信者集団こそが、

「「マル様……親衛隊……!」」

なゆたちゃんと俺の復唱がハモった。
マル様親衛隊……だとぉ!!?
運命の神はかくも残酷なのか。よりにもよってこいつらが来ちゃったかぁ……。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板