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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

263カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/09/14(月) 00:16:27
《ジョン君どうするんですか!? ……あ》

ジョン君はいつの間にか、あれ程暴れていたのが嘘みたいに地面に倒れ伏していた。

(もうボク達に出来ることは何もないよ……あとはなゆ達に任せよう)

満更間違ってもいない。本当は私だって分かっている。
こんなランカーやレイド級揃いのパーティに紛れ込んでしまっている事自体が圧倒的な場違いだということを。
見る限りではジョン君の生死は分からないが、良い方に解釈すれば、ロイとの戦いでひとまず落ち着いて気を失っているのだろう。
悪い方に解釈すると……それこそもう出来ることは何もない。

>「あなたがた風情に奥の手を見せることになってしまったけれど、まあいいわ。
 奥の手なんて、また考えればいいだけだもの。
 さあ……この『魔銀の王騎(ミスリルメイデン)』の力を存分に味わうといいわ。
 そして――私に大きな口を叩き、親衛隊の結束を侮辱した報いを受けなさいな!!」
>「……来なさい。『聖剣王(エクスカリバー)』」

「い―や―――――!! 来―な―い―で―――――!!」

カザハは腰を抜かして叫んでいる。
これは普通に素なのか密かに逃げる算段を巡らせていると思わせないための演技なのか……多分両方ですね。
この世界に来た直後に、ミドガルズオルムの攻撃も瞬間移動《ブリンク》で回避に成功している。
タイミングを見誤らなければ一撃はほぼ確実に回避できるだろうが……できるのかな……。

>「させるかよ!」

「どうして……?」

自分を守るために割って入ったガザーヴァを見て、意外そうな顔をするカザハ。
カザハはガザーヴァにとっては邪魔な存在で、放っておけば合法的に亡き者になる格好の機会だった。
否――それ以前にもしそんな事情がなくても、助けに来られなくても当然な状況だ。
仮にあのままカザハが死んでいても、誰もガザーヴァを責めたりしないし実際何の責任もない。

>「フ。いいのかしら? こんなことをして。
 ナイトとビショップを倒したわけではないのでしょう?」

>「うっせー! そんなの知ったことかよ!
 こんなヤツ、守る義理なんてないけど! なんなら死んだって構わないって、むしろ死ねって思ってるけど!
 でもな……それでも! ここでテメーに殺らせるワケにはいかないんだ!」

「そんな事したって何も出ないよ!? ボクが期待外れだってもう分かったでしょ!」

(そっちに行くからそいつから距離をとって!
早くここからいなくならなきゃ……それがボク達に出来る唯一のことだよ……)


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