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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

262カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/09/14(月) 00:14:30
>「あなたたち、チェスはご存じないかしら? 知らないわよね、シルヴェストルだもの。
 それなら教えてあげるわ……チェスの駒は六種類、今まで盤上にいたのは五種類。
 だったら……最後の駒はどこにいたのかしらね?
 当然の話、最後の駒は私自身。私こそが、このミスリル騎士団の『王者(キング)』――!」

「あはははは……なんだよ……最初から勝ち目なんて無かったんじゃん……」

笑っている場合ではないけど笑うしかないというやつだ。
モンスター同士で戦っても話にならないなら、本体さえどうにかすれば――という唯一の希望に縋って戦ったのに。
さっぴょんの言ったとおり、問答無用の負けイベント。対戦カードが決まった瞬間から勝負はついていたのだ。

>「私たちが仲間を切り捨てたと言ったわね。
 あなたたちに何が分かるのかしら? 私たちの何を……?
 ええ、ええ、確かに私たちはスタちゃんを置き去りにしてきました。それは紛れもない事実よ。
 けれど、あなたたちは今まで、それを一度もしてこなかったと言えるのかしら?」

「え、急に何……?」

>「私たちがこの世界に召喚されて、それなりの時間が経ったわ。
 現在生き残っているということは、あなたたちも短からぬ旅をしてきたのでしょう。
 その道程の中で――ただの一度も別れはなかったと?」

「一緒にするな! スマホぶっこわして荒野に放り出したりしてないわ!」

>「あなたたちに、私の大切な仲間の何が分かるというの?
 あなたたち風情が、どうやって私に思い知らせるというの?
 いいでしょう。やってご覧なさい――思い知らせて、みせればいい!!!」

実際には荒野に放り出してはいなかったのだが、悪の組織的なノリで離反者を始末したと思い込んでいるこの時の私達には、そんな事は知る由もなかった。

「”大切な仲間”……? どういう意味!? もしかして安全な場所に置いてきたとか?
よく分かんないけど許してぇええええええええええええ!?」

そうだとしたら、わざわざスマホを破壊したのはいろんな勢力に狙われないため……?
今はそんなことを考えている場合ではなく、カザハは一人で汚い高音選手権をしながらも生き残る算段を考えていた。(※勝つ算段ではないのがポイント)

(三十六計逃げるにしかず! 瞬間移動《ブリンク》がまだ一枚残ってる……
とどめが来る瞬間にそっちの背中に移動するから一目散に逃げるんだ!)

駄目人間っぽさ半端ない! かといって他に良い代替案があるわけでもなく、合理的な決断といえる。
逃げられるかどうかも分からないけど、戦って勝つよりは断然可能性がある。
ここにいても役に立たないどころか足手まといになるだけで、死ねばそれこそ迷惑だ。

(そして“戦闘の混乱の最中にどさくさに紛れていなくなった枠”でそのまま実家に帰らせていただきます!)

《黒歴史が拡散されますよ!?》

(そうだ! 親衛隊みたいにスマホを破壊すればいいんだ! どうして今まで気付かなかったんだろう!)

これはアカン! めっちゃいい方法に気付いたみたいな気分になっとる!


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