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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章
258
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2020/09/08(火) 22:18:21
「グッ・・・グアアアアアアアアアアアアア!!!」
体が崩壊を始める。足はあらぬ方向に曲がり、首に穴が開き、右腕がちぎれ飛ぶ。
全身が裂かれ、鱗が一枚一枚剥がれ落ちていく。
再生よりも早く、崩壊が始まり、そしてまた再生され、再生した瞬間崩れ落ちていく。
「シェリー…シェリィイイイイイイイイイイ!!!」
おびただしいほどの血が流れていく。力が、力の根源が。僕の体から流れる。
時間にすればたった数分の出来事。
ジョンアデルの絶叫が響き渡り、血が流れ、ジョンアデルの血で水たまりができるまでたった数分。
耳が壊れる程の絶叫を数分続けた後…その絶叫を終えたジョンアデルの姿は…
「ぁ…あぁ…僕の右腕が…鱗が…無くなってる…」
五体満足の普通の人間の腕と脚。普通の肌。体の底からさっきよりもはっきりと感じられないブラッドラストの力。
血の池にも見える血だまりの上にいなければ…ただガタイがいいだけの一人の人間に見える。
「嘘だ…こんな事あっていいわけがない…だって僕は怪物で…化け物で…それで…」
僕は化け物でいなくちゃいけないんだ。みんなが望んだ僕にならなきゃいけないのに。
どれだけ力を込めようとも、熊の腕はおろか、鱗すら出現する気配もない
「これじゃあ…普通の人間じゃないか・・・!」
足音が聞こえる。誰かがくる。誰か?そんなの分ってる。
「…みんな」
普通なら血だまりに座り込んでる男相手に逃げるか、遠距離から攻撃するか…どっちかするだろうに…
近づいてくる。ゆっくりとだが…確実に…
「みんな…なんで僕に構うんだ?…さっさと事を済ませて僕なんか無視すればいいだろう」
なんていう無意味な質問。こんな事を聞いても帰ってくる言葉なんてわかりきっている。
なゆ達がお人よしなのは誰でもない僕自身が…王城でのなゆ達の戦いを見て…僕は知っている。
でもあの時の仲間割れとは話が違う。僕は本物の殺人鬼で、忌み嫌われて当然の人種なのだ。…それでも
助けてくれ。
そう口に出せばきっと…みんな本当の笑顔で手を差し伸べてくれるに違いない…
「いい迷惑なんだよ…さっさと消えてくれ。僕はもう…疲れたんだ」
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