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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

255ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2020/09/08(火) 22:17:30
>「……余裕、だな……。
 なまじ強くなったからと……驕るのは、敗北の一里塚……だ……。
 シェリーから……そう、教わらなかったのか……」

「………」

首を折って終わり。
誰の目にだってその結末は明らかだった。

漫画やアニメなら、ここから逆転する事はよくある事だ。
でも現実では、首を強烈な力で掴まれたら…意識を保つなんて事はできない。

>「……ジョン……。覚えているか……? 昔、三人で……家で、ホラー映画を観た……夜を……。
 映画の殺人鬼を……シェリーは、怖がって……途中から、観るのを……やめてしまったが……。
 お前は……最後まで、食い入るように……その、顛末を……見守って、いたっけ……」

「…オボエテナイ」

覚えてないなんて嘘だ。僕は記憶能力はそんなに悪くない…特に楽しかったあの時の記憶を忘れるなんて事は。

>「殺人鬼は……銃弾でも……炎でも、決して……死ななかった……。
 そんな、不死身の殺人鬼に……主人公たちは、どうやって……勝ったの、だった……かな……?
 懐かしい……な……!!!」

聞く耳を持った。一瞬でも思い出した。無意識に手の力が緩んだ。

その瞬間をロイは見逃さなかった。

「ナッ…」

ロイは、僕の首元にナイフを突き刺す事に成功した。

僕は即座にロイを投げ飛ばし、首元に刺さったナイフを抜く。

「ハア…ハア…」

ロイはナイフを突き刺す事に成功こそしたが…最後の力を振り絞ったのだろう…深く突き刺さる事はなかった。
蒸発するような音を立てて…首の傷は即座に修復された。その程度の力しかなかった。

だが落ち着くには十分な…もう少しで致命傷になりえる傷だった。

「これで終わりか?」

地面に叩きつけられたロイは…虚ろな目で僕を見る。
いくらポーションで回復したといっても…普通の人間ならもう既に死んでいてもおかしくないほどの出血をしていた。

「…これで終わりか?」

ロイはもう答える力もないのか…口をパクパク動かすだけ。

「わかった……なら、これで終わりだ」

僕は右手を振り上げて…その手を振り下ろすよりも先に…顔面から地面に激突した。


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