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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

229明神 ◆9EasXbvg42:2020/08/30(日) 07:23:59
>「ひひッ、いいのかァー? 幻魔将軍に助けを求めなくても。
 たちゅけてー! ポクちん、シェケナベイベ様にコロコロされちゃうぅー! ってさァ? えぇ?」

「眠てえこと言いりゃあすなよ、三流ロッカー!今日のギグはずいぶんMCがなげえじゃねえか!
 さっぴょん(笑)の金魚のフンごときが、親分と離れてそんなに寂しいかよ」

俺は自分のことを存分に棚に上げてシェケナベイベを煽った。
いかにも俺は幻魔将軍のケツに引っ付いてるキレの悪いうんちだ。ぶりぶり大明神だ。
こと戦闘に関しちゃ、俺はガザーヴァの一割も役に立っちゃあいないだろう。

それで良いと思ってた。
片や現役バリバリの魔王軍幹部、一方俺はゲームにちょろっとハマってるだけの一般市民だ。
適材適所、バトルはバトルが得意な奴に任せりゃ良い。
痛いのも怖いのも、嫌だしな。
大立ち回りを繰り広げるガザ公の後ろで、のらりくらりとあいつの露払った道を歩いていたかった。

だけど、事情が変わった。ヌルいこと言ってる場合じゃなくなった。
ジョンがブラッドラストに手を染めたのは、俺たちを護る為だ。
あいつよりも、俺が、弱いからだ。

「カッコ良いこと言っちまったんだ、ちゃんと最後まで、カッコつけねえとな……!」

この戦いで、俺は奴に並び立つ。護られるだけのパンピーなんて言わせねえ。
そうして初めて、俺はジョンに「ブラッドラストを使うな」って言える。
奴を苛む呪いを、真っ向から否定できる。

それに――。
ガザーヴァとの関係がこれで良いとも思わない。
俺はあいつを、都合の良い手駒にするために仲間に引き入れたわけじゃねえんだ。

ガザーヴァとは、対等の立場で居たい。幻魔将軍とブレイブの、あるべき関係でありたい。
あいつは俺を助けてくれるだろうが、それに甘えっぱなしの俺で居たくない。
セキニンを取るのさ。大人だからな。

幾度となく範囲攻撃と回避を交わしながら、俺とシェケナベイベのライヴは進行していく。
長ったらしいMCパートで、俺は奴の弱みになるであろう部分を突いた。

>「……はッ。
 は、ははは、はははははハははハハハは! あっはっはハッはハはははハハはハはははははハ!!!」

霧の向こうで、シェケナベイベの哄笑が響く。
笑いの意図するところは何だ。ちゃんとメンタルにダメージ入ってんのか。
こうしてシェケナベイベとタイマンでレスバトルすんのは初めてだ。
何言われりゃ傷ついてくれんのか、どうにも手応えがわからん。

>「あー! あーあーあー! なァーる! 『そういう解釈』かァ!
 隊長の言った言葉、まーだ考えてたってこと? もうずっと昔の話だってのに!
 ひはッ! イヒヒ……ひぁッははハはハはははハはは!!!
 ウッケる! こいつってばマジウケルっしょ! オーケイ! うんち野郎、あんたクソコテやめてお笑い芸人になれば!?」

「なに過去形で語ってんだ……!」


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