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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

222ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2020/08/15(土) 00:15:59
「アテャハ!ヒヒ…アハハハハハハ!」

素早く動いてロイをかく乱し、死角に入った瞬間右腕で強襲。

「コロス…ロイ…キミヲ…!」

間一髪でよけるロイ。追う化け物。

「アア!最初からこんな楽しい事あるなら…あるって知っていたなら我慢なんてしなかったのに!」

一進一退の攻防が続く…が消耗しているのはロイだけで、僕は息を一つ上げていない。
一撃まともに食らえば死ぬロイに比べて…僕は反撃されても傷一つつかない鱗の体。

「ちょこまか動かないでくれよロイ!」

壁に右腕を突き刺し、思いっきり引っこ抜く。

「シネ!!」

壁の一部…もとい瓦礫になった物を投げる。

「どうしたんだ!ロイ!頼むよ!弱点まで教えてあげたんだから!」

殺したくない

「タノムタノムタノムタノム…ウグッルルルル」

殺したい!戦いたい!コロセ!コロセ!

「…ロイ?ロイ!ロイイイイイイイイ!」

力が増す度に人間としての自分が消えていく。思考も曖昧になる。

「ロイ!ロイ!ロイ!」

思考が一つに支配されていく。でも僕は抵抗しない、できない。この状況を望んだのは僕だ。僕のはずだ

「ああ…頭が痛い。イタイイイイイイイイイイイイ!」

化け物は雄たけびあげてロイに飛び掛かる。

「ウウ…グウッ…うっ…うう…ごめんロイ…なゆ…みんな…」

追いかけっこはついに終わりを迎え、左腕でロイの首を掴み、持ち上げる。
少し力を籠めれば人間の首を曲げるなど造作もない。

「アハハハハハハハハ!」

はやくやめなきゃ、ロイが苦しそうだ。ヤメル?ナンデ?待ち望んだ事が目の前まで来たのに!僕があの日から望んだ事だったはずだ。

こんな事を望んだっけ?本当に?でもそうだった気もする…

「ごめんごめんゴメン………ロイ……」

ああ…すごく苦しそうだ。やめなきゃ。やめ…

苦しそうなロイを見ていると心が満たされる。

そうか…苦しめずに殺してあげなきゃ…かわいそうだ。だから・・・コロさなきゃ

「……シネ………シネエエエエエエ!!!!」

僕は左手の力をさらに強めた。

【ロイと昔話】
【部長の操作不能】
【ロイを追い詰めトドメの一撃を放とうとする】


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