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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章
204
:
embers
◆5WH73DXszU
:2020/08/04(火) 22:38:42
【パワー・オブ・エヴォルブ(Ⅰ)】
「……俺がしんがりに着く。お前たちは先に行け。
雑魚どもを殲滅している余裕はない。目の前の、最低限の敵だけを倒して行け」
その言葉に、宿る意思はない。
その行為に、宿る意志はない。
そこには、遺志だけがあった。
「俺が先行して、そして炎を撒き散らした道を進みたいのか?
いいから――ここは俺に任せて、お前達は先に行け。
なに、すぐに追いつくさ。すぐにな」
仲間を守る/己の強さを示す――燃え尽きるその瞬間まで抱き続けた未練。
その残留思念が、残された灰を、かつてと同じ姿に保っている。
かつてと同じような言葉と行為を、出力している。
「やるぞ、フラウ。哲学の時間はおしまいだ」
遺灰の男の右手が、狩装束のポケットを探る。
取り出した酒瓶を後方へと投擲/響く破砕音/広がる酒気。
フィンガースナップ/指先から散る黒い火花――そして、蒼炎が花開く。
〈――どうぞ、ご勝手に。あなたのオーダーを聞く義理は、私にはありませんが〉
ひび割れた液晶から零れる不満げな声/奔る純白の触腕/閃光/風切り音。
伸縮自在/再生可能な触腕のワイヤーが、敵勢力の前後を封鎖。
つまり――DOT/CCのコンビネーションが成立する。
「そう言うわりには、完璧な仕事をしてのけるじゃないか」
〈あなたのその体を、粗末に扱われても困りますので〉
「……いつか『俺』を呼び戻す為に?」
〈ええ。彼らがエーデルグーテへと目的地を定めたのは僥倖でした。
教帝オデット……彼女ならば、きっと、あなたを元に戻せるはず〉
「……ああ、そうだといいな。俺も、きっとそれを望むはずだ」
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