したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

199明神 ◆9EasXbvg42:2020/08/03(月) 04:40:38
>「……なんてこと。そう……マルグリット、あなた――ニヴルヘイム側についたのね。
 それもローウェルの指図かしら? わたしたち相手に、大賢者も随分余裕がないじゃない」

「へっ、第三勢力が第二勢力にまとまってすっきりしたじゃねえか。
 俺たちはおじいちゃんに切り捨てられたってわけだ。もう懐柔の余地はねえってよ」

ローウェル一派がニブルヘイムにつくなら、これで連中との敵対関係も明白になった。
フリントが俺たちを付け狙う以上、俺たちがニブルヘイムに与することもないのだから。
未だに腹に一物抱えてるバロール側につくのは不安しかないが、他に選択肢もない。

と、覚悟の準備をしていた俺だったが、どうにもマルグリットの意図は別のところにあるらしい。
おやおやおや。なんだかマル様とフリント君が仲間割れみたいなこと始めましたよ?
マルグリットがゴブリンの撤収を要求し、フリントは当然それを撥ねつける。
そこへ当然のように控えてきた親衛隊の狂犬どもが噛みつき始めて……急に事態の雲行きが怪しくなってきた。

>「――介入させて頂く。
 『異邦の魔物使い(ブレイブ)』には『異邦の魔物使い(ブレイブ)』らしき最期を。それが尊厳ある闘いの姿なれば!」

マルグリットの出した結論。
それは、俺たちとフリントに『ブレイブとして戦わせる』こと。
ゴブリンによる火力制圧を取り下げて、代わりに戦場に出るのは――こいつらだ。

>「地の理、水の理、火の理、風の理。万象はなべて容を喪い、灰へと還るものなり。
 四つの理、其を束ねし天の神霊に希(こいねが)い奉る!
 今ぞ大いなる義に依りて万理をさかしまに塗り替え、灰たる者に在りし日の姿を与えん!
 聖灰魔術(キニス・インヴォカティオ)――顕現!!!」

「出やがったな、マル様の面目躍如!試掘洞じゃ渋ってたくせに、こんなとこで使いやがって……!」

『聖灰の』マルグリットの代名詞、『聖灰魔術』。
討ち滅ぼした魔物を、その灰から蘇らせて従える、オリジナルの召喚術だ。
振り撒かれた灰が燐光をまとい、輪郭をかたちづくり、確かな存在感を生み出していく。

>「チ……! 撃て!!」

異変に気付いたフリントが射撃を指示するが、既にマルグリットの召喚は成立していた。
灰の中から出現した巨大な骸骨が銃弾を阻み、その巨躯をゆっくりと持ち上げていく。

――レプリケイトアニマの番人、『アニマガーディアン』。
レイド級の名に相応しい威容が、マルグリットの傍らに屹立した。

「ひひっ、知らねえ間に随分でけえの従えるようになったじゃねえか!
 こっそりレベリングしてやがったな!?」

第十九試掘洞では、準レイド級のセイレーンですらレベルが足りなくて扱えないと言っていた。
だがそれより遥かに格上のアニマガーディアンを、マルグリットはこうして己がものとしている。
当然、レイド級のアニマガーディアンを手ずから討伐してだ。

ゲーム上でも、マルグリットはシナリオの進行に従ってより強いモンスターを扱うようになっていた。
同様にこの世界でも。
ガンダラで会った時は十二階梯の末席に過ぎなかったこいつも、旅を重ねて自分を鍛え上げたのだ。

>「ヒィ――――――ハ―――――――ッ!! うんち野郎ォォォォ! 宣言通りバラバラにしてやんよォォォ!!!」

「おっとぉ!いいのか楽器そんな風に扱って!チューニング狂っちゃうんじゃないのぉ?」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板