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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

194カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/07/30(木) 23:53:42
蟲毒――たくさんの毒虫を壺の中にぶち込んで食らい合わせ
最後の一匹になるまで弱肉強食の勝ち抜き戦を行い、最強の毒虫を爆誕させる呪術だとか。
確かに似ている気がしますね……。
“ブラッドラスト”は世界に血に塗れた終焉をもたらす者、という意味でもあるのかもしれません。
侵食が始まると同時に、今までに出現しなかったモンスターが出現するなどの様々な異変が起こったそうですが、
ブラッドラストもその一環として発生した呪いなのでしょうか。
カザハはマル様に、親衛隊を止めるように要請した。

「マル様! ロイがジョン君に負けるのは都合が悪いんだよね!?
今からそれを阻止しにかかるからさ……親衛隊大人しくさせて!」

>「・・・・・・・死にたくなければ化け物になった僕を殺してみろ!!!」

カザハや皆の制止を聞くはずもなく、ジョン君とロイは再び激突しようとするが――

「やめろって言ってるじゃん!! 竜巻大旋風《ウィンドストーム》!!」

カザハが二人の間の空間に攻撃スペルカードをいきなりぶち込んだ。
ダメージそのものが目的ではなく、吹っ飛ばして二人を引き離すためだろう。

「ジョン君……殺すのも駄目だけど殺されるのも駄目だよ。
余計なお世話なんて言わせない。”助けて”ってクエスト発注したでしょ? 受注リストに載っちゃってるよ?」

カザハはそう言ってスマホを見た。

「“化け物になった”――か。そうだね、確かにシステム上そうなってる」

カザハのスマホには、ジョン君が“ブラッドラスト”というモンスターとして表示されているらしい。
普通に考えればそれはジョン君が化け物になってしまったということを示しており、絶望するところだが、カザハはそんな様子ではない。
むしろ、一縷の希望を見出したような様子だ。

「モンスターならブレモンのゲーム的システムの支配下に置かれる。今なら呪いを解けるかもしれない……!」


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