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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

193カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/07/30(木) 23:52:36
>「う、うわあああああああああああああああああああああ!!!!」

同時進行で複数の対戦が繰り広げられる中、突然、ジョン君の尋常ではない絶叫が響いた、
それぞれ交戦中にも拘わらず皆が思わず注目する、それぐらいの絶叫だ。

>「僕の・・・僕の右腕がっ・・・」

「あ……」

右腕ポロリの惨状に、戦闘中だということも忘れて驚愕する。
それだけでも一大事だが、それをきっかけにジョン君はいよいよおかしくなってしまった。

>「僕は・・・殺し合いが好きなんだ。命と命の奪い合いが・・・真剣勝負の果てに勝利がほしいんだ
 この世界に来なければ一生気づかなかったかもしれない!英雄なんて肩書はいらない!僕はただ戦いたいだけだったんだ!」
>「あぁ・・・この世界にきてよかった!」

ジョン君は腕が一本無くなって弱体化するどころか、尋常ならざる力でロイを圧倒し始めた。
切断された右腕の場所に、熊の腕が生成され、頑強な鱗に包まれた異様な姿となる。
“終焉”の名を持つ魔獣がここに顕現した――

>「さっきね・・・カザハに言われたんだ・・・このままじゃ君は殺戮の化け物になるって」
>「その時はなにかの冗談だと思って聞き流したよ。だって僕は人間だ。化け物と呼ばれた事はあっても実際はただの人間・・・だと思ってた」
>「カザハがいう事が事実なら・・・おそらくブラッドラストの成れの果ての姿というのは
 殺した相手を取り込んで、取り込んで、力を重視するあまり人間である事を放棄した人間なのだろう」

「信じる気になったならもうやめて!」

このままいけば、ジョン君がロイを屠るのはすぐだろう。
そうなればジョン君はロイの力をも取り込み、力と引き換えにまた正気を失う――
その時点で完全なる化け物になり、敵味方の区別もつかずに無差別に襲い掛かるようになるかもしれない。

>「さあ・・・もっと戦おうロイ。殺し合いをしよう。人間と化け物の戦いを・・・!
 安心しろ。君を殺した後に君を唆した奴を必ず見つけ出して、生まれてきたことすらも後悔させるような死を与えてやる・・・!」

カザハは声を張り上げて叫んだ。

「みんな聞いて! そいつをジョン君に殺させたらいけない! これ以上殺せば手に負えなくなる!
そうなったら侵食以前に世界が終わってしまうかもしれない……!
ブラッドラスト同士の対決なんて……まるで蟲毒じゃないか!!」


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