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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

180ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2020/07/23(木) 18:25:47
>「受け入れちまうのかよ、その力を……」

「みんなが力を温存するなら僕がこの力で道を開けるのが一番の近道だよ
 僕も結果的にカードを温存できているし、罠だって心配する必要がなくなっただろう?
 効率だけみればこれが一番・・・だろ?」

明神が心配している事はわかる。でももう不要の心配である事もまたたしかで。
長期の旅にどんなデメリットがあるかわからないこの力は、たしかにいかなる理由があっても使うべきではない。
だけど終着点が近い今となっては・・・。

>「バロールさん、ヴィゾフニールの格納庫はどこ?」
>「もし遠回りになるならボク達がヴィゾフニールを回収しにいくよ」
>「ちょっと待てや!お前ダンジョン内の単独行動はマジでヤバいって学校で習わなかったのかよ!」

「たしかにカザハなら最速で取りに行けるかもしれない・・・けど
 僕を襲ったトラップを見ただろう?足が速いだけで突破できるほどバロールの罠は甘くないよ」

バロールのトラップ熟知していて、もし発動したとしても対処できるカザーヴァ。そして僕。
みんなも後先考えずに力を使えば突破できなくはないだろうが・・・なにが起こるかわからないこの状況で強引に突破するのは現実的ではないだろう。

「さて・・・案の定敵もワラワラいるし、見えないだけで罠も満載なんだろう・・・ここも僕に」

>「――ジョン!ブラッドラストを使うなとは言わねえよ。お前が力を受け入れるのなら、お前の選択を否定しない。
 だけど……ブラッドラストなんざ必要ねえんだよ。そんなもんアテ込まなくても、俺たちはフリントに負けねえ。
 そいつを今から証明してやる。俺とガザ公でなぁ!」

「なっ・・・!」

>「勝負をしようぜ。コアに辿り着くまでに、お前と俺たち、どっちが敵を多く倒せるか。
 お前がブラッドラストに頼るより速く、全部片付けてやるよ」
>「きひッ! なんだそれおんもしろそー! 乗ったぜ明神!
 でも勝負になんのかなー? だって、ボクと明神のタッグに敵なんていやしねぇーんだからなァーッ!」

そういいながらカザーヴァと明神は戦闘準備を始める。

「話を聞いてなかったのか?なにが起こるかわからないんだ!力を温存しなきゃいけないんだって!君達が前にでたら意味が」

>「ジョンぴー、それさ。そのブラッドラストさ。
 それ見たとき、スッゲェカッコイイなって。ボクも欲しいなーって、羨ましいなーって一瞬思ったんだけどさ。
 すぐ考え直したんだ。やっぱいらねーやって」

「は・・・?」

>「だってさ。それ、悪役のスキルじゃん。わりーヤツが使うヤツじゃん。
 パパみたいな魔王でモノホンの悪党ならともかく、オマエらは違うじゃん。セーギのミカタじゃん。
 なのにオマエ、なんでそんなスキル使って喜んでんだよ?」

お前がそれを言うな。と口にでそうになったがカザーヴァ口撃はまだ続く。

>「カガミ見てみろよ。今のジョンぴー、すっげぇブッサイクな笑顔してんぜ。
 ボクの明神はな、世界を救うセーギのミカタなんだ。
 世界を救うセーギのミカタってのは、眩しいくらいに笑顔がきらきらなヤツって相場が決まってんだよ。
 そんなキッタネェ笑顔じゃ、出来ることだってタカが知れてるぜ」
>「ボクもセーギのミカタになりたい。明神とずっと一緒にいたいから。
 だからさ。それ、もう全然羨ましくねーや! んじゃな!
 ――おらおらァーッ! 明神、ボクを置いていくなよなァーッ!!」

そう・・・言いたい事だけを言って敵に向かって明神とともに突撃していく。

「僕が・・・悪役・・・そうだ・・・悪役・・・化け物なんだから悪役なのは当然なんだ・・・どんな事になったって僕は・・・」


【私の知っているジョンは・・・そんな化け物みたいな笑顔で笑わない!!】
【カガミ見てみろよ。今のジョンぴー、すっげぇブッサイクな笑顔してんぜ。】

「ぐうう・・・!」

頭が割れるように痛い。
深く考えようとすればするほど・・・頭痛がひどくなる。
あれは熊を殺した僕が怖かったからでた一言で・・・

僕はその場に蹲る。

頭が痛い。割れるように痛い。死にそうなほどに。
どうして?どうしてこんな痛いんだ?

そうだ・・・こんな事を考えてる場合じゃない・・・明神とカザーヴァを追いかけなきゃ・・・。

僕は剣を握り、明神とカザーヴァの後を追った。


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