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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

169明神 ◆9EasXbvg42:2020/07/13(月) 06:37:51
そいつを証明する何よりの方法を、たった今思いついた。
――ジョンよりも速く、多く、敵を倒せば良い。あいつがスキルを使うまでもなく、困難に打ち勝てば良い。

ウジウジ悩むのにも飽きた。
苦しむあいつを前にして、オロオロするだけなんざ、もう御免だ。

「――ジョン!ブラッドラストを使うなとは言わねえよ。お前が力を受け入れるのなら、お前の選択を否定しない。
 だけど……ブラッドラストなんざ必要ねえんだよ。そんなもんアテ込まなくても、俺たちはフリントに負けねえ。
 そいつを今から証明してやる。俺とガザ公でなぁ!」

ジョンをビシっと指差して、それから並み居るアニマゾルダート共を顎でしゃくった。

「勝負をしようぜ。コアに辿り着くまでに、お前と俺たち、どっちが敵を多く倒せるか。
 お前がブラッドラストに頼るより速く、全部片付けてやるよ」

俺にはジョンの苦悩を理解することも、それを取り除いてやることも出来ない。
だけど、あいつが『助けて』って言ったことを、俺は忘れない。
助けられる資格がない?知ったことかよ。ハナから許可なんか求めちゃいねえぜ。

やるぞ、ガザーヴァ!
ジョンの返答を聞くより先に、俺はアニマゾルダートの群れに飛び込んだ。
ヤマシタがシールドバッシュを繰り出し、闇魔法で急所をぶち抜き、ガザーヴァが無双する。

笑っちゃうくらい不器用なやり方で、ガラじゃねえにも程があるけど、それでも。
不思議と心は動いた。


【ブラッドラストに張り合い始める】


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