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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

168明神 ◆9EasXbvg42:2020/07/13(月) 06:37:34
>「もし遠回りになるならボク達がヴィゾフニールを回収しにいくよ」

「ちょっと待てや!お前ダンジョン内の単独行動はマジでヤバいって学校で習わなかったのかよ!」

ウソだろ……普通義務教育で習うだろ。
「エリクサーはケチらず使いましょう」とセットで中学あたりの必修科目だろ!?
これがゆとり教育の弊害って奴か……こいつ俺より年上じゃなかったっけ。

だけどカザハ君は、何も教育に対する反骨精神で提案したわけじゃなさそうだった。
空を飛べるって点で、カザハ君は間違いなくこのパーティで最高の機動力を持つ。
ヴィゾフニールの場所さえ分かってるなら、サクサクっと敵避けて取りに行くことも可能だろう。

「……だけどお前、囲まれようがトラップ踏もうが、誰も助けに行けねえんだぞ。
 その辺お散歩すんのとはワケが違う。怖いモンスターがウヨウヨ湧いてるんだぜ」

カザハ君はバッファー寄りのサポート型だ。
デバッファーの俺が言うのもなんだが、単独で戦い続けられるタイプじゃない。
攻撃も防御も自己完結できるビルドでなきゃ、ソロ攻略なんてまず不可能だ。

「どの道、道中に都合良くヴィゾフニールがありゃいい話だ。
 頼むぜバロール……底意地の悪い設計だけはしててくれんなよ」

次の階層も判を押したように襲いかかってくる敵を蹴散らしながら、俺は隣の奴に声をかけた。

「ガザーヴァ、ちょっと競争しようぜ。あ、俺とお前がじゃなくてね」

現状、俺はジョンに「ブラッドラストを使うな」とは言えない。
あいつの力を少なからずアテにしてるからだ。

ジョンは、自発的に力に呑まれようとしている。
ロイ・フリントを倒すために。――俺たちを、奴の手から護るために。
ブラッドラストなしには俺たちを守りきれないと、そう判断している。

……冗談じゃねえぞ。見くびってくれやがって。
何がブラッドラストだ。そんなわけの分からん呪いになんざ頼らなくても、俺たちは戦える。
あのフリントとかいうクソ野郎だって、呪いの力なしで叩きのめしてみせる。


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