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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

164明神 ◆9EasXbvg42:2020/07/13(月) 06:34:41
バロールの素っ頓狂な叫びは地盤の破壊音に負けず劣らず俺の耳を劈いた。
なんでお前が一番驚いてんだよ!自分で作ったモンくらい把握しとけや!!

>「ダンジョン?僕のダンジョンのイメージと遥かに違うんだが・・・普通に巨大なドリルだぞ・・・」

「普通に巨大なドリルなんだよっ!そういうダンジョンなの!あのクソ魔王が作ったなぁ!」

厳密にはトンネル掘削とかに使われるシールドマシンの超巨大版だ。
東京都心の摩天楼もかくやの高層ビルめいた構造物の先端には、回転する「やすり」が散りばめられている。
こいつが地盤をゴリゴリ削って穴を掘り進んでいく仕組みだ。

>《ふおお……すごい魔力だ! 計測値を振り切ってるよー!? 誰だ私のレプリケイトアニマを勝手に動かしてるのはーっ!?》

「バロールお前ホント……そういうとこやぞ!!」

アニマを誰が再起動したのかは知らんが、なんでこんなヤベえもん放っとくかなあ!
そらおじいちゃんもキレるわ。マル様も長兄マジやべえやつだって言うわ!
やってること世界滅ぼそうとした一巡目と変わんねえもんこいつ!!

>《師匠は黙っとき! みんな、見えてはるやろね!? もう説明不要や思うけど一応な!
 レプリケイトアニマが起動しとる――! おそらくニヴルヘイムの連中か、十二階梯か……!
 予定変更や、レプリケイトアニマの停止を最優先!》

「わ、分かった!突入口もまるっと再現されてんなら……こっちだな!」

メインシナリオでは、霊銀結社がしこたま砲撃ぶち込んで外殻にようやく開けた穴があった。
そこから内部に侵入し、最深部のコアをぶっ壊せばアニマはひとりでに分解する。
果たして穴は変わらずそこにあり、俺たちはまともな準備もしないままアニマに乗り込んだ。

「俺さぁ……すげえ嫌な予感がしますよ。ことアニマについてバロールの見立てはてんで見当違いだった。
 もしかすっと中で徘徊してるモンスターがみんな死んでるってのも――」

>「ギシャオオオオオオオオッ!!!」

「ほらぁ!」

案の定というか、突入した瞬間脇から聞こえる魔獣の咆哮。
駆け寄ってくるアニマゾルダートをポヨリンさんが油断なく迎撃し、このダンジョンが何も風化してないことを否応なしに理解する。

「ひひっ熱烈歓迎じゃねえの、テンション上がるなあ!固まれ固まれ、孤立すりゃ袋叩きにされんぞ!」

召喚したヤマシタが突撃してきたアニマディフェンダーとがっぷり四つ組み合う。
騎士モードで防御スキルの恩恵を受けてるとは言え、敵の平均レベルがこれまでと段違いだ。
単純にレベルだけで見るなら途中退場した幻魔将軍ガザーヴァより高い。
一匹一匹が準レイド級と真っ向から殴り合えるステータスだ。

そして、俺たちにとっての脅威はワラワラ湧いてくるモンスターだけじゃない。
ここはダンジョン。それも最終盤の高難易度コンテンツだ。

「番人共がリポップしてるってことは……なゆたちゃん!そっち行くな!」

>「ひょわわわわわわぁっ!!!??」

床に偽装されたスイッチを踏み抜いて、なゆたちゃんの側面から槍が伸びる。
すわ串刺しかと歯噛みした瞬間、回避スキルを発動して無数の槍衾を凌ぎきった。


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