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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

161明神 ◆9EasXbvg42:2020/07/13(月) 06:33:10
>《話は一旦まとまった感じみたいやねぇ〜? ほんならそろそろ、うちらも通信再開してええやろか?》

不意になゆたちゃんのスマホから懐かしい声が響く。
見れば石油王とバロールが並んで画面に表示されていた。

「石油王!音沙汰なかったから心配したぜ。そっちは変わりないか――ってお前、その目どうした!?」

画面越しに再会した石油王は、左目に眼帯を巻いていた。
一体何があった。隣のバロールも、何なら石油王本人も平然としてんのはどういうこった。

>《いやぁ、三週間ぶりくらいの通信かな? 久しぶりだね、みんな!
 君たちのことはモニターしていたんだけど、『聖灰』の前じゃ喋ることもままならなくてね。

石油王から返事を聞く前に、バロールは話をさっさと前に進めやがる。
次またマル様チームの横槍が入るかわからない以上、情報共有は最低限に留めときたいってことか。

>ところで……カザハと明神君は、どうして自分たちの行き先がニヴルヘイムにバレてるのか訝しんでいるようだけれど。
 簡単な話だろう? だって、君たちはご老人からわざわざGPSを受け取っているんだからね。
 というか――私は君たちがとっくに知っていて、わざとそうしているのかと思っていたんだが……違うのかい?》

「じーぴーえすぅ?そんなもんいつ貰ったってんだよ、スマホの位置情報でもぶっこ抜けるってのか――」

隣でなゆたちゃんが何かに思い至り、俺も合点がいった。
ひとつだけ、俺たちがローウェルのジジイから受け取ったものがあった。

ローウェルの指輪。
所有者のスペル効果を極限にまで引き上げるバフ効果に、リキャスト全回復機能まで備えた超絶チートアイテム。
アコライトの決戦でも大活躍したおじいちゃんの指輪は、今も俺の中指に嵌っている。

こ、れ、かぁ〜〜〜!

「だっからよぉ!そういう重要な情報は先に言えっつってんだろうが!ソシャゲの運営かてめーはよぉ!!」

>「単純なことだったわね……」

「クソったれ……つうことはアレか?こいつは指輪じゃなくてジジイが手駒を管理するための首輪ってことかよ」

思わず指輪を外して遠くにぶん投げそうになって――思い留まった。
厄介な位置バレ機能はあるにしても、指輪自体のデタラメなバフ効果は俺たちにとっても非常に重要だ。
これなしには切り抜けられなかったピンチだっていくつもある。
ニブルヘイムの強力な軍勢相手に戦う上で、指輪の力はどうしたって必要になる。

「まんま呪いの装備だなこいつは……捨てるに捨てらんねえ。火山にでもぶち込みに行くか?」

とは言え、こうして情報の出処がはっきりしたのには意味がある。
奴らがこの指輪を手掛かりにして追いかけてくる以上、俺たちが連中の行動をコントロールする唯一の手段になり得る。
ここぞって時にその辺にポイ捨てでもして、奴らがエサに群がってる隙に遠くまで逃げることだって出来る。

>《まぁ……何にしても線路が壊されてまったのは痛手やねぇ〜。
 魔法機関車なら港のあるアズレシアまですぐと思てたけど、敵さんもそう簡単には進ませてくれへんなぁ。
 ほんなら、みんな一旦寄り道してもろてもええやろか?少なくとも、このまま馬車で移動するよりは早く問題も解決するやろしね》


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