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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

154カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/07/06(月) 21:35:49
《―――――!!》

「ぎゃふ!」

私は、体の上に寝そべっているカザハが転げ落ちるのにも構わずに飛び起きた。

「カ、カケルぅううううううううううう!!」

転げ落ちたカザハが泣きながら私に抱き着いてきた。

《ご、ごめんなさい! 痛かったですよね!?》

ふるふると頭を横に振るカザハ。

「違うんだ。怖い夢を見て。血を操る化け物と戦って勝ったと思うんだけど。
何故だかとっても悲しい……」

《それ、多分私も同じ夢見てますよ……》

二人(二匹もしくは一人と一匹?)揃って同じ夢を見るのは偶然では在り得ませんよね!?

「と、いうことは……お前か―――――ッ!」

カザハはスマホ(に取り付いているらしき何か)に詰め寄った。
スマホ(に取り付いているらしき何か)は黙秘していた。
とりあえず今のところはカザハが脱走する気がないから静かなんでしょうねぇ。
またやる気を無くしてブレイブ廃業しようとしたら阻止してくるんだろうなぁ……。
何その積みゲー化防止機能付きスマホ。

カザハは道中ずっと口数が少ない代わりに、心の声はやたら多かった。
ジョン君から聞いた話について色々考えているようだ。

(あの話、不自然だと思わない? ジョン君、元々人間離れした何かがあったんじゃないかな……)

子どもがナイフ一本で熊を倒すのは普通ではありえない、というのは
当時の大人が誰一人ジョン君の話を信じなかった事が如実に示している。

《シェリーが熊を倒したジョン君を見て、まるで化け物を見たように怯えていたって言ってたよね?
あれはシェリーが錯乱していたわけじゃなくてジョン君が本当に化け物みたいになってたのかも……》

常人離れした力と化け物のような笑顔――確かに結び付いてしまいますよね。
しかし、こっちの世界ならともかく、あれはジョン君がここに来るずっと前の地球での話だ。
あのお堅い科学万歳の地球でそんなオカルト的なことがおいそれとは……

(この周回で呼ばれてる人って一巡目はどれぐらいの割合で呼ばれてるのかな……?)

《さあどうでしょう。あ、ジョン君が一巡目も呼ばれていたとしたら……!》

現に、あるはずのないヴィゾフニールが存在しているのだ。
デウス・エクス・マキナの影響下では、時間軸の整合性を無視してあらゆる前の周回の影響が現れ得る。
そしてバロールさんの話によれば、デウス・エクス・マキナは地球をも巻き込んでいる――
「気が付いたら巻き戻っていたらしい」という状態なので、どこの時点からどこの時点まで巻き戻ったのかも不明だ。


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