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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章
151
:
カザハ&カケル
◆92JgSYOZkQ
:2020/07/06(月) 21:27:20
>「カザハ君ちょい待った。もうひとつ……アズレシアに行くの、やめにしねえか?」
「あべしっ」
明神さんに闇魔法で引っ張り降ろされた。闇魔法、板についてきましたよね……。
確かにどの属性かと聞かれれば闇が一番似合ってる気がする。なんとなくだけど!
>「フリントは俺たちの行動をどういうわけか読んでて、常に先回りしてきやがる。
まともにエーデルグーテを目指すなら海路をとる為にアズレシアに向かうってことも把握してるだろう。
……だからこの先、普通にアズレシアに行けば、次に襲撃されるのは十中八九あの街だ」
>「それでもアズレシアに行くなら、今度こそ連中に気取られないっていう確証が要る。
追跡を撒いて、変装してでも、奴らが気付く前に船借りて港を出なきゃならない。
俺は……あの街まで燃やされるのは、見たくない」
「それはそうだけど……エーデルグーデに行くにはアズレシア経由以外当てがないんでしょ?
ブラウヴァルトの方に行けば一時は撒けるかもしれないけど……」
>「必要なのはアシの他にもうひとつ。敵の行動予測だ。行く先を読むのは奴らの専売特許じゃない。
フリントが今後どういう行動をとるかを類推して、その合間を縫って進む。
例えば……奴が補給や訓練で動けないタイミングなら、俺達が街に入っても襲われない」
「参考になるとすればアメリカ軍の行動様式かな。ジョン君ならいくらか知ってるかも」
>「ジョン。お前あのメリケン野郎と知り合いみたいな感じだったな。
フリントについてお前が知ってること、全部話せ。言いたくないことでも全部だ。
奴はお前を恨んでるような口ぶりだった。『妹』ってのは、誰のことだ」
>「……そう、だね。
そろそろ……話して貰わなくちゃいけない時期なのかもしれない。
気軽に打ち明けられることじゃないのかもしれない。ジョンにとって、痛みを伴うことなんだろうと思う。
でも……お願い、ジョン。
みんなが先へ進むために、これは……必要なことなんだ」
「え、ちょっと……」
戸惑った様子を見せるカザハ。
個人的な因縁を聞き出したところで直接ロイの行動予測に繋がるのだろうか、と疑問に思っているのだろう。
プロファイラーのような技術があるなら別だが、そうでないならあまり直接は結び付かないかもしれませんね……。
>「わかった・・・全部を話そう・・・」
「……そうだね。何が役に立つか分からないもんね」
ジョン君が話す気になっているのを見て、それ以上反対するのはやめたようだ。
>「ロイとロイの妹の・・・シェリーと出会ったのは小学生に上がった直後でね・・・僕がイジメられていたところをロイが助けてくれて
そこから遊ぶようになったんだ。その頃の僕達は・・・たぶん親友と呼ばれるような間柄だった・・・と思う・・・家族ぐるみでの付き合いもあった。
・・・二年後に僕が事件を起こすまでは・・・」
ジョン君が話している間ずっと、カザハは黙って聞いていた。
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