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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

150ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2020/06/30(火) 14:59:00
階段を下りた先には予想通りのモンスターの大軍が待ち構えていた。

「んん〜〜予想通りというかなんというか・・・」

こんな数をまともに相手していたら4時間なんてあっという間に過ぎ去ってしまうだろう。
ここが何階層まであるのかわからないが・・・躓いてる時間はない。

「みんな・・・離れてくれ・・・部長も・・・巻き込んじゃう可能性があるからね・・・」

部長から破城剣を取り出し、力を少しづつ解放する。
体の周囲には真っ赤な・・・不快なオーラが立ち込め、その強さを徐々に増していく。

「フン!」

目の前のアニマソルダートに勢いよく剣を振り下ろす。
アニマソルダートはそのまま綺麗に真っ二つになり、動かくなった。

「ウオオオオオオ!」

襲い掛かってくる敵を片っ端から真っ二つにしていく。
生物も、無機物も全部関係なく、例外なく、真っ二つに。

あらゆるトラップが僕を感知し、襲い掛かる。槍でも、岩でも!壁でも!関係ない!

「フッー!フッー!・・・もっと、もっと力を!」

理性を飛ばない限界を探りながら出力を高めていく。敵を潰しながら。

一回振るだけでも全筋力を使うはずの破城剣を自由に振り回し、周りの壁を敵の血やオイルのようなもので染めていく。
しかし敵の勢いは衰える事を知らず、先に進ませまいと攻撃を仕掛けてくる。

「ちょっと楽しくなってきちゃったな」

斬って・切れない相手は潰して。潰して・斬って・潰して・斬って。たまに飛んできたなにかを打ち落として。

空間が静まりきった時。そこにあったのは大量の残骸達と
次の階層への階段の前に佇む肌や服の元の色が何色かわからない程になにかで染まった僕だった。

「ふふふ・・・いくらバロールが作った兵器といえども僕みたいなイレギュラーは計算外だったみたいだな?」

力を行使したのにも関わらず、体に不調は感じられない。むしろ絶好調なほどだ。
幻覚も見えないし、これならまだまだ力を解放しても大丈夫かもしれない。

「どうしたんだ?早くいこう。時間がないんだろう?僕なら大丈夫!まだまだ壊したりないくらいさ!」

僕自身が気づいていないだけで異変は起こり始めていた。

「ロイを倒すのにこんな程度の力じゃ足りないしね」

不快な血のオーラよりも・・・さらに人を不快にさせる邪悪の笑みを浮かべていることに。


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