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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

135明神 ◆9EasXbvg42:2020/06/15(月) 04:55:29
「ククク……バレちゃあしょうがねえなぁ?どうも改めまして親衛隊の皆さん、うんちぶりぶり大明神です。
 アコライトぶっ潰した幻魔将軍に、廃墟でお前ら煽りまくった荒らし野郎がここに揃っているわけだが……。
 一個だけ質問良いですか。――ねえ今、どんな気持ち?」

瞬間、親衛隊の背後にそれぞれのパートナーが出現した。
怒りが圧力を帯びた風となって俺の頬を叩く。人間一人くらい呪い殺せそうな濃密な殺意だ。

>「ヒィ―――――――――――ハ――――――――――――――――ッ!!! 殺す殺す殺すゥゥゥゥゥ!!!!」

「うひひはははは!NDK!NDK!そうフットーすんなよ狂犬共ぉ!
 感情に任せて俺を殺しますかっ!?おんなじ地球で暮らしてきたこの俺をぉ?
 お前らがニブルヘイムに見捨ててきた、スタミナABURA丸のようによぉ!!」

ミスリル騎士団も、スライムヴァシレウスも、アニヒレーターも、今にも襲いかかって喉笛を食いちぎらんとしている。
さっぴょんが号令のひとつでも出せば、ブレモン最強のプレイヤー集団がその破壊力を解禁するだろう。
それはもう遠くない。秒読み段階だ。

>「みんな!」

そして俺たちもまた、これから始まる殺戮をぼっ立ちで受け入れるつもりはなかった。
既にヤマシタは召喚し、遠くから弓で狙いを定めている。
ガザーヴァは言うまでもなく、エンバースもカザハ君も戦闘態勢だ。

「マル公とキャッキャウフフに夢中だったお前らは知らねえだろうがな!
 この対立は既定路線だ。こうなることを俺は前もって知っていたっ!
 これがどういうことか分かるよなぁ?悪いわんわんに輪っかつける準備はとっくに整ってんだよぉ!」

すわ、激突。
殺し合いの第二幕が火蓋を切らんとした、その時。

>「……双方、矛を納められよ」

敵意がぶつかり合うその渦中に身を投げだしたのは、マルグリットだった。
膝をつき、深々と頭を下げる姿すら堂に入って、見る者全てから毒気を抜く。
美しきその所作は、古式ゆかしき懇願の姿勢――土下座。

「あ?マジ……?」

つい一秒前まで俺にバリバリ殺意を向けていた親衛隊すらも、感じ入ったようにマル様に視線を向ける。
マルグリットは、どこまでも篤実に、誠実に、俺たちに翻意を乞うた。
あのイケメンが、五体を投地してまで、必死に場を収めんとしている。

なゆたちゃんは今度こそ、方針を違えることはなかった。
それでも、マルグリットの懇願は双方に響くものがあって、俺達は一様に毒気を抜かれた。
いつか。この世界の裏側で渦巻く陰謀が全部明らかになれば……きっとローウェルに会いに行く。
会って、その真意を確かめる。それは俺も望むところだ。

>「交渉決裂ね。分かったわ、モンデンキント。
 今はマル様に免じて、戦うのはやめておいてあげましょう。でも――次はないわ」

さっぴょんが最初に矛を収め、俺たちも臨戦態勢を解除する。
ここで戦うことがどちらにとっても利にはならないと、全員が理解していた。

>「あーしたちを怒らせて、タダで済むと思ってんじゃねぇーってーの!
 おい、うんち野郎! てめぇーは特に念入りにバラバラにしてやっかんな!
 んでスクショ撮って拡散してやんよォーッ! 前に地球でそうしたみてーになァーッ!」

「怖いねぇぇぇぇぇっ!そんときゃ真っ先に"いいね"つけに行ってやるよ!
 ぶっ倒したお前の目の前で、きらきら笑顔の明神さんのスクショになぁ!
 題名ももう決めてあるぜ!『解釈違いで憤死したサブカルクソ女、ここに眠る』ってよぉっ!!」


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