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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

126カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/06/07(日) 23:17:28
もはや戦闘不可避かと思われたが――

>「……双方、矛を納められよ」

マル様の一声で親衛隊がぴたりと動きを止める。流石ですマル様。

>「月の子の申される通り、死を是として為さねばならぬことなどありますまい。
 されど……されど、必ずや! その死を無駄にせぬだけの結果を伴う目的が! あるはずなのです!
 この『聖灰』、伏してお願い申し上げる……何卒、何卒今は、今だけは堪えて頂きたい……!
 『黎明』の賢兄、そして我らが師父と貴君らがまみえ、直に会談する事が叶えば、その疑問も! 怒りも!
 必ずや氷解するに違いないのです……!」

マル様は地面に膝をついて頭を下げた。日本の奥ゆかしき伝統、土下座である。

>「あなたは本当に、わたしたちの知るマルグリットなんだね」
>「そのうち、あなたの兄弟子やお師匠さまには会いに行くよ。
 でも、それは今じゃない。もっと世界を回って、色んな物事を見て。
 わたしたちにできることを全部やったうえで――この世界の真実を確かめたら。そのときに会いに行く。
 だから。もう少し待ってて」

>「……嗚呼。私は知らぬ間に、貴君らの信念を穢していたのですね……。
 心よりのお詫びを、勇気ある『異邦の魔物使い(ブレイブ)』。私が誤っていたようです。
 ならば。であるのなら……もはや何も申しますまい」

「マル様はゴッさん達が世界を救ってくれるって信じてるんだね……。
ボクはなゆ達を信じてる。なゆ達が未来を変えてくれたから、ボクはここにいる……。
きっと世界の運命だって変えてくれる」

>「では、我らはこれにて。
 ……貴君らの旅が、実り多きものでありますように」

去っていくマル様を見送り、私達はジョン君を呼びに行く。

>「絶対・・・ロイを止めてみせる・・・僕の命と引き換えにしても・・・」

「ジョン君……」

私達はジョン君の前に降り立った。カザハは平静を装い、努めて明るくジョン君に声をかける。


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