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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章
123
:
カザハ&カケル
◆92JgSYOZkQ
:2020/06/07(日) 23:14:02
>「……わたしたちのせいだ」
>「僕が悪いんだ・・・」
なゆたちゃんたちは街の惨状を前にどうすることも出来ずにただ立ち尽くしていた。
>「否。例えそうだとしても、ただ立ち尽くすにはまだ早いかと。
我らが救える命は、まだあるはずです……諦念こそが人を殺す。参りましょうぞ」
>「みんな、わたしたちも行こう。マルグリットの言うとおり、まだ助けられる人はいるはずだから……」
「そうだね……。動けない人がいたら呼んで。カケルを行かせるから」
皆が怪我人の救助に散る。
スペルカードは何回もは使えないので、私の回復スキルが役に立った。
それにしてもすでに事切れている遺体がたくさんあり、酷い有様だった。
ジョン君の言葉からすると、ロイは昔はいい奴だったらしい。
妹が死んだのがきっかけでああなってしまったのだろうか。
「カケル、次はこっちの人お願い!」
《……》
「カケル?」
《……カザハが生きていて良かった》
「ボクが生き残ったのは思った以上に大きな意味があるのかもしれない……。
歴史に恒常性があるとすれば……ボクはアコライトで死ぬ運命だった。
皆が未来を変えてくれたおかげでジョン君は今度は兄弟の片割れを殺さずに済んだんだ」
《アコライトを超えて生きていることそのものが運命は変えられることの証……。
そうだと……いいですね。いえ、きっとそうですよ》
「そうだとしたら……ボク達は変えられぬ過去に屈したらいけない気がするよ。
過去に何があったとしてもジョン君の味方でいようね」
《うん》
「……安心しなよ、もう置いていかない」
《……私も》
「我ら生まれた日は違えど、死すときは同じ日・同じ時を願わん――か」
救助を終えた私達は、爆破地点の検証に向かった。
ロイの目的は、魔法機関車の軌道を断絶することだったようだ。
>「……これがフリントの目的だったんだ」
それなら、線路を一部分破壊するだけでも当面の足止めにはなったはずだ。
目的に比して、あまりにも被害が大きい。
>「誰よりも真っすぐを信条としてた男がこんな狡猾な手段に出るなんて・・・」
>「アイアントラスを離れよう」
「離れるったって……徒歩で!?」
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