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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

116ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2020/06/03(水) 14:13:07
>「……わたしたちのせいだ」

私【達】ではない・・・僕の責任だ。
ロイがああなってしまったのも・・・僕達を襲うことになったのも・・・

「僕が悪いんだ・・・」

酷く気分が悪い。
久しぶりにあった親友は小さい頃に一緒だった時にみせた優しさを全て捨て、人殺しになっていた。

その原因を作ったのは間違いなく僕だ。

優しい彼を僕が・・・殺したんだ。

彼一人じゃない、彼の家族も、みんな僕が殺したのだ

「うぷっ」

吐き気がする。
今までずっとみてみないフリをしてきた。どうせ二度と会わないのだからと。
でも相手はそうじゃない。恨んでた。僕を、僕が犯罪にならない世界を。

ちょっと考えればわかる事だった。いやわからなかったんじゃない・・・僕はわかっていて無視していたんだ。

自分を守る為に・・・。

>「あなたの力を貸して。あいつに――フリントに勝つには、わたしたちだけじゃどうにもならない。
 あなたの力が必要なの。
 ジョンの持ってる、対人間のスキルが。きっとこれからの戦いの鍵になるはずだから」

違う…僕は…こんな優しい言葉を掛けられていい人間じゃない。

なんで僕は許された気になって・・・舞い上がってたんだ?僕は人としての幸せを得ちゃいけないのに。

「すまない・・・一人にしてくれ」

なゆの手を弾き、膝からナイフを強引に引き抜く。
吐きそうになるのを我慢しながらゆっくりと歩き出す。

とにかくみんなから見えない位置に移動したかった。一人で考えたかった。楽になりたかった

でも路地にあったのは・・・さらに苦しい現実だった。

「おえええぇぇぇぇえ・・・」

そこで見たのは子供庇って銃に撃たれたと思われる男女の大人と・・・
その死体の下で死んでいる子供だった。

僕の過去の過ちのせいで、違う世界の幸せな家族まで壊れてしまった。

僕だけが苦しめばいいと思っていた。
全部目を瞑れば、僕だけが罪を償えばそれだけで済むと思っていた。

でもそれは現実逃避にしかならないのだと。罪は自分の手で最後まで…償わないといけないのだと。


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