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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

95カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/05/03(金) 00:18:22
>「とにかく……私の望みはただひとつ。『この世界を救いたい』それだけなんだ。
 そのためなら私は何だってする。非道なこともしよう。非人道的なことだってやる。これからもね、だって――
 それがこの私。『魔王』と呼ばれた、『創世の』バロールなのだから」

「魔王!? はいいとして……“呼ばれた”ってどういうこと!?」

バロールがあっさりと自分は魔王だと認めたのも驚きだが、ここはゲームのブレモンより過去の時間軸のはず。
しかし、魔王と”呼ばれた”と過去形で言った。

>「言いたいことはこんだけだ。世界救い終わったら、死んでった連中を弔いに行けよバロール。
 そんときゃ、俺も付き合ってやるからよ」

世界を救って帰還するなら、弔いに行くときには彼はこの世界にはもういないはず。
もしかして、明神さんも永住する気でいる――?
その後明神さんはブレイブの選定基準や他のブレイブについて質問し、話はアコライトを防衛しているブレイブ救出の依頼へとつながっていく。

>「ここキングヒルから一番近いのは、アコライト城郭。
 君たちにも馴染みの場所なんじゃないのかな? ゲームでは必ず行く場所だそうだからね」
>「……アコライト城郭……」

次の依頼と、出来る限りこれからの旅をバックアップをするというところまで話が進んだところで、
みのりさんがそもそもの本質に切り込む質問を投げかけた。

>「それで、うちらがアルフヘイムを救わなあかへん理由ってありますのン?」

>「それを説明するには、かつてこの世界に起こったこと。そして――君たちの世界に起こったことを説明しなければいけない」

バロールは、こちらの世界と地球の関係性と、それらの世界にかつて起こったことを語り始めた。

>「大賢者ローウェルの死をきっかけとして、私はニヴルヘイムへ渡った。
 鬣の王の首を手土産にね。それから魔王に変じて闇の世界を掌握し、ニヴルヘイムのために戦った。その結果――
 君たちに敗れ去った。正確には、君たちの操るモンスターたちに……かな。
 そう、君たちの知る『ブレイブ&モンスターズ』。そのシナリオは、その昔現実に起こったことなのさ」

「昔……? じゃあここはゲームの本編よりも未来ってこと?
でもローウェルさん生きてるし過去っぽいんだけど……!?」

皆混乱しているようだが、バロールはとりあえず説明を続ける。
結局のところアルフヘイムとニヴルヘイムの争いは浸食により領土が減っていったことによる陣取り合戦で、
ニヴルヘイムを倒したところで浸食は止まらず、一時しのぎにしかならなかったとのこと。
そして追い詰められたアルフヘイムが打って出た手段は――


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