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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

94カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/05/03(金) 00:17:04
>「ああ、よく知っているとも……おかえりカザハ、カケル。ううん、違うな……今は初めましてと言うべきかな。
 まぁいいさ、どっちでも! とにかく会えて嬉しいよ、また……じゃない、どうか力を貸してほしい」

“おかえり”――その言葉に一瞬思考停止する。
カザハの“知ってるかもしれないけど”という前置きは、飽くまでもここに呼び出したブレイブの一人として、ということ。
しかし、それどころではなくまるで旧知の仲のように知っているような物言い。
それ以後も、言葉の端々にそれが感じられる。
“君たちふたりにその必要はない”“ 君は転生じゃなくて混線”

――もしかしたら、ボク達の世界はこっちなのかもしれないね

リバティウムを発つ夜の、カザハの言葉が思い出されたが
なんとなくそうなのかもしれないと思ってみるのと、実際に信憑性の高い情報が出て来るのは全く違う。
カザハも突然のことですぐには切り込めなかったのだろう、
その間に、今はまだ言うべき時ではないという雰囲気で話題は次に移ってしまった。
それはそうと、世界を救えば帰還を望む者は帰還させてもらえ、永住を望む者は永住させてもらえるらしい。
全員が帰る気満々だと思っているなゆたちゃんだが、どっちにしろ世界を救えばいいのなら
その部分を巡って対立する必要はないわけで、とりあえず不安要素が一つ減った。

続いてバロールは、ローウェルがどこにいるのかといったエンバースの質問にはどこにいるのか分からないと答え、
ローウェルからの言付けについても、本当に分からないという様子を見せた。
(ほぼ同時にパーティー加入したエンバースさんがローウェルからそんな伝言を受け取ったとは思えないのでおそらくこの質問自体引っ掛け)

>「ま……いずれにしても、我が師がそう言っていたというのなら願ったりだ。私は私のすべきことをしよう。
 徘徊老人のことは、今はいいさ。どこにいるのかなんて、考えたところで仕方ないからね。
 聖灰たちには指示を出しているみたいだし、師は師で侵食に対していろいろ考えているんだと思うが――」

「ふーん、ローウェルさん、どうして居場所を明かさないんだろうね。
敵対勢力に狙われたらいけないからとか……?」

続いて、ビジネスライクなタイプかと思っていた明神さんが感情を爆発させる。
爆発するとしたら直球熱血のなゆたちゃんか変化球熱血のエンバースさんあたりだと思っていたので、これは意外だった。
尤も、わざと激しい態度を取る事で相手の反応を見ている、という可能性もある。
そして、本心にせよ作戦にせよ、それはバロールから重要な情報を引き出すこととなった。
この人は、ゲームとしてのブレイブ&モンスターズの存在を知っているのだ。
皆が地球でやっていたブレモンはただのゲームだが、ここは現実の異世界だということを語るバロール。
しかしなゆたハウスやみのりハウスがあったことを考えると、全くの無関係ではないのだろう。
謎は深まるばかりだ。


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