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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

79ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs:2019/04/30(火) 20:47:44
中庭に案内されたブレイブ一行と怪しい男は腰を落ち着けると話を始める。
周りに気を配りながら物陰に隠れ話を聞く。

>「……さて。私たちは今まで、あまりにも君たちを放置しすぎた。それに対して不審に思っている部分は大きいだろう。
 我々は君たち『異邦の魔物使い(ブレイブ)』の力を必要としている。
 良好なパートナーシップを築く上で、猜疑心はできるだけ取り除いておく必要がある。
 だから……ここからは解説編と行こう。諸君の聞きたいことに、私が答える。
 その上で、諸君の協力を仰ぎたい。何度も言うが、君たちは我々の最後の希望なんだ。
 君たちの力なくして、この世界は救えない。この世界はこのまま行けばあと5年、いや3年で跡形もなくなる。
 そして――それは、君たちの元いた世界にとっても他人事じゃないんだ」

他人事じゃない・・・?。

>「他人事じゃない? それってどういう――」

>「それについては後で話そう。……君たちを召喚以来放置していた理由だが、まずひとつはウィズリィを遣わしていたため。
 かの森の魔女が君たちを導き、可能な限りのバックアップをする手筈だったんだ。
 彼女はこちらの都合も、内情も全て知っていたからね。それを『異邦の魔物使い(ブレイブ)』に伝えてくれと頼んだんだが。
 まさか失踪してしまうとは……我々も彼女とは連絡が取れていない。無事だといいのだけれど」

どうやら王様ご執心の魔女は現在行方不明らしい。
怪しい人物の表情はよくわからない。

>「もうひとつの理由は、召喚した『異邦の魔物使い(ブレイブ)』の数に対して、こちらの数が足りなすぎてね。
 もう知っていると思うけど、我々は目下のところもう一つの世界……ニヴルヘイムの勢力と戦っている。
 我々は世界に散らばった『異邦の魔物使い(ブレイブ)』を回収すると同時――
 ニヴルヘイムの尖兵にも対処しなければならなかった。割ける人数と打てる手段には限りがあったんだ」

>「ただ、それでも君たちは恵まれている……と言わせてもらうよ。メロとウィズリィを遣わせ、魔法機関車も出した。
 召喚した『異邦の魔物使い(ブレイブ)』の中には、なんのケアもしてあげられなかった者も数多くいたから。
 彼らは……可哀想なことをした」

>「私たちも、生き残るためには手段を選んでいられなかったんだ。どんな方法であっても、手立てがあるなら試す。
 そうせざるを得なかった……とばっちりだと、業腹だと思うだろうが、どうか許してほしい。
 そして、私たちに手を貸してほしい。そのためには、我々も可能な限り君たちの望みを叶えたいと思う。
 ああ、だから、それを踏まえて――君たちの質問にすべて答えるよ。私の知りうる情報ならね」

たしかに仕方なかったんだろう、切羽つまっていたのかもしれない。
だが、「君達は恵まれている」とは?理由があったにせよ他の世界の人間達を無差別に呼んだ張本人達が言っていい言葉ではない。
無責任すぎる、あまりにも。

>「私の名はバロール。十三階梯筆頭継承者……『創世の』バロールだよ」

ジョンはストーリーこそ読み飛ばしていたがゲームのラスボスの名前まで知らないわけではない。

バロール?バロールだって?
衝撃の真実を突きつけられて動揺するのだった。


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