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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

74五穀 みのり ◆2zOJYh/vk6:2019/04/30(火) 16:26:13
スペルカードの効果を確認する前に、魔術師から衝撃の事実が発せられた
自分の名を
創世のバロールである、と
ブレモンプレイヤーならば誰もが知るラスボス

しかしバロールはストーリーモード最初から君臨しているタイプのラスボスではなく、ストーリーの進行とともにラスボスになるタイプである
こうなるとゲームとこちらの世界の時間軸の狂いが大きく予測を阻む
現状バロールは弟子なのか、魔王なのか
この期に及んでも姿を現さぬローエルは何処なのか?
鬣(たてがみ)の王のあの弱体ぶりは疲弊によるものと思っていたが、バロールによる仕業の可能性すら出てきた

思考の混乱による一瞬の空白
それに切り込むのはいつも思考を超越するもの
それがカザハである

許された質問に、戦後の扱い
モンスター化しているカザハにとっては重大な問題であろう
が、それ以上にこの世界と現実世界との関係性にまで踏み込む質問となるであろう

続いてエンバースのローウェルについての質問
しかし質問の仕方が危うくも感じた
反応によってはローウェルの現在を見出すことができるかもしれないが、ローウェルの立ち位置によっては意味をなさない質問だからだ

フォローを入れるべきか迷っていたところで明神が爆発した
これまでの状況を鑑みれば誰もが抱くであろう怒り
しかしそれを爆発させるのはなゆただと思っておりだからこそ抑えに回っていたのだが、まさかここで明神が爆発するとは
想定外の勢いに驚くみのり

しかし、その怒りはバロールには響かないであろう
最初になりふり構っていられない。と宣言している以上、あらゆる犠牲を許容するのであろうから
明神ならばそれをわかっていそうなものだが、それでも抑えられなかったのか

と、みのりもまた明神のブラフにはまりながら、それならばと明神の怒りに乗る事に

「まあまあ、バロールはんも王様も苦渋の決断やったやろうし
後がない以上、うちらに選択肢なんてあらひんのやからそこらへんは言うても困らせるだけやえ?」

選択肢なんてない……それは友好的に信頼関係を結ぶためというバロールの言葉は結論ありきでしかないという言外の抗議
そういった意図を含めながら冷ややかな笑みを浮かべ、言葉を続ける

「この世界が危機に陥っていて、救えるのがうちらブレイブや云うのはわかったわ
ほれで具体的にうちらに何をさせたいのン?
お宅さんらはうちらに対してできうる限りのことしてくれる云うけど、何ができますのン?」

テーブルに置かれた明神のスマホに手を置き、バロールを見つめる

「うちらブレイブの生命線はこの魔法の板なんやね
これについてどのくらい知ってますん?
発動させるためにクリスタルが大量に必要、そう、それこそ万単位で必要やし?
それに物は物
壊れてしまう事もあるけど、うちらは使う事は出来ても修理とかは手間やし、そちらの方の援助も受けられるんですかいねえ?」

アルフレイムがどれだけの技術を持っているか
数多くのブレイブを召喚している以上、自分たち以外の人間も多くいたのだろうし、半ばで死んだ者もいるだろう
たとえ死んでも死体は、遺品は残る
世界の命運をかけた召喚をしておいてそれを放置するとは考えにくく、手が回らないから、などという理由を信じるつもりはないのだ
遺品としての魔法の板を回収し研究をしているのかどうか

前日カードを見ながらため息をついたエンバースを思い浮かべながら、質問をする


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