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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

73五穀 みのり ◆2zOJYh/vk6:2019/04/30(火) 16:25:52
王が退席し、魔術師に促され中庭に
そこは見事なバラの庭園

お茶菓子が用意され、魔術師が毒見と言わんばかりに口にするが、誰がそれに手を付けようというのか?
いや、いた
カザハが何の躊躇いもなく茶菓子とお茶を頬張るのを見て思わず力が抜けそうになる
が、それに続きエンバースもお茶を飲み干し亀裂から蒸気を噴出させる
こちらは憤りの感情が見て取れる

そんな二人の様子を見ながら一瞬穏やかな空気になりかけたのだが、それは本当に一瞬
次に紡がれる魔術師の事何より空気は凍り付く

召喚された者たちは他にもいて、フォローが行き届いていなかった者たちには「可哀想な事をした」で切って捨てたのだ

その言葉にスコーンを落とすカザハ
この反応は意外だった
どこか現実味のない印象を持っていた
それはモンスター化した影響だろうか?と自分を納得させていたが、人としての倫理観はまだあったのだな、と。

そう、人としての倫理観
魔術師の言葉を聞いた瞬間、みのりは全身が総毛だつ思いがした
しかしその感情を表に出すより優先したのはなゆたの反応
正義感の強く時にそれ故に暴走しがち、それがなゆたに対する印象である
真一という存在が離れ、バランスを欠いているのはエンバースへの対応を見れば一目瞭然
そんな状態のなゆたが今の発言を聞き流せるとは思えない

とはいえ、今ここで感情のまま対立を表面化させるのは拙い
なぜならば、何もわかっていないから、勝算がないから
丸腰状態に陥り、より慎重になったからこそ踏みとどまれ、なゆたに注意を向ける事が出来たのだった

咄嗟になゆたの肩に手を置き、抑え込み「まだ、あかんよ〜?」と囁くと薔薇の方へと歩き出す
抑え込まれたなゆたは感じるだろう
いくら農業で培われた筋力があるとはいえ、その抑える力が強い、と
それもそのはず、大きな袖口からイシュタルの手がみのりの手に這うように出て抑えていたのだから

「まぁまあ、人出が足りない中でサポートよこしてくれてうちらラッキーやったわぁ
こうやって綺麗なバラも見られて嬉しいし
うちは向こうの世界では土いじりやってましてなぁ、こういう花を育てるのもやってましてん
お礼も兼ねてお手伝いさせてもらいたくなるんや」

そういいながらスマホを取り出し、土壌改良(ファームリノベネーション)をプレイ
フィールドを土属性に変え、土属性の魔法効果を倍増させるカードである
効果を現せば薔薇はさらに咲き誇るであろう

一見すればお礼と称してのブレイブのスペルカード披露
ではあるが、真の目的はこの場でスペルカードが使えるかの確認
事前に土壌改良(ファームリノベネーション)をかけておくことで品種改良(エボリューションブリード)荊の城(スリーピングビューティー)のコンボを一気に成立させることにある
そう、既にみのりは臨戦態勢に入りつつあるのだ


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