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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章
72
:
五穀 みのり
◆2zOJYh/vk6
:2019/04/30(火) 16:25:05
明けて翌日、一同は王宮へと入った
久しぶりに合流したメロに引きつられ玉座の間へ
姫騎士鎧姿で王の前に跪くなゆたとは対照的に、体のラインのでないゆったりとしたペンギン袖のローブで直立の姿勢を崩さず王に対面するみのり
その姿勢は王との立場に上下を認めていない意思表示
臣下でも客人でもなく、無理やり連れてこられた被害者としての憤りの表れなのだから
体のラインを見せない大きなローブの内側には形を崩したイシュタルが巻き付いている
これは王との謁見ではなく、戦闘すらも視野に入れサモンを封じられている事を想定しての用意であった
戦闘はできない、故にあらゆる準備をみのりに講じさせていたのだ
獅子頭人身『百獣の王(ロイヤルレオ)』を前に、その威厳を感じる事は出来なかった
焦燥、疲弊、というイメージが色濃く映し出されていた
それ故に、魔術師の語る
やむを得ない事情
滅びを覆しうる力
という言葉にも説得力と重みを感じた
が、それはあくまでアルフレイムの事情であり、みのりの事情ではない
ウィズリィの所在に話が及んだ時に、魔術師が助け舟を出したかのように言葉を遮りウインクをして見せたが、それは大きな間違いだ
そもそも自分たちは訳も分からぬまま召喚された実であり、保護しエスコートするのがウィズリィの役割
決して逆ではない
その優先順位の付け方と、この貸しを作ったかのような行動に嫌悪感すら抱いた
たとえ頭を下げたとて、高台からならばそれは見下ろしているのに変わらないのだから
だがそれと同時に選択の余地がないという事も把握していた
理不尽な事をしていると自覚しながらも、なおも実行している
ならばもはや結論ありきの交渉しか用意されていないのだろうから
エンバースの小言の提案に沈黙をもって答えたのは、口に出してしまえば戦闘に至りかねない事まで言ってしまいそうだったから
この時点で既にみのりの気持ちはそれほどまでに煮えたぎっていた
それでも沈黙を守れたのは、リバティウムで切る札のパズズを使ってしまっていたという幸運のおかげだとしか言いようがない
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