[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章
134
:
embers
◆5WH73DXszU
:2019/05/29(水) 06:25:54
【トランキライズ・プロトコル(Ⅰ)】
『なによ。文句でもあるの?』
「なんだ。文句がないとでも思ってたのか?」
半ば無意識に零した皮肉は、更なる不興の代金としては十分すぎた。
己を睨み上げ/突き刺す嫌悪の眼光――だが、焼死体は怯まない。
陰口を叩いたつもりはない/間違った事を言ったつもりもない。
『明神さんもカザハも、この人を仲間に入れてもいいって言ってる。みのりさんだって。
わたしもそうしたい。……なら、何を疑う必要があるの?』
「そうだな。例えばティータイムに相応しくないエキセントリックな登場方法を選んだ理由は――」
『踏むべき段取り? そんなの知らない。最終的に信用するなら、余計な手順なんて踏まえる必要ないでしょう。
それとも何? 履歴書でも提出してもらう? 面接する? 『異邦の魔物使い(ブレイブ)』になりたい志望動機は何ですか? って!』
「勘弁してくれよエンジョイ勢。PTを組む時に相手の装備とレベルくらい――」
『はっ! それこそナンセンス! まして、目下一番怪しいあなたが――『おまいう』ってヤツよね!』
「……なるほど、またこのパターンか。いいさ、存分にバトルフェイズを楽しんでくれ」
『この決定が気に入らないのなら、どうぞ? いつだってパーティーを抜けてもらって構いませんけど?
わたしたちを守るだなんて言って、勝手について来てるだけの焼死体さん!
ああ、ジョンさんはめんどくさい段取り抜きで仲間にするけど、あなたはちゃんとあなたの希望に沿ってあげるからご心配なく?
段取りを踏んで品定めしてあげる。それこそ微に入り細を穿って――ね!』
「……甘いな。明神さんもカザハも、みのりさんも、俺が同行する事に……今となっては、異論はないはずだ。
なら、お前一人が異を唱え続ける必要はあるのか?おっと……これが所謂『おまいう』ってヤツよね、か?」
得意げな口調/これ見よがしになゆたを見下し――勝ち誇る。
「ターン・エンドだ。それで?この話……まだ続けるのか?俺は別に構わないが」
興が乗ったような声の弾み/挑発的な言動――追い打ちにも余念がない。
一度ゲーマーとしての格付けを持ち出された相手である以上、なゆたに対して遠慮はない。
「どうした?急にだんまりになっちまって。折角、新メンバーを迎え入れたんだ。
もう少しPTリーダーとしての威厳ってものを見せつけといた方が、いいんじゃないか――」
そして最大級に調子付いたその結果――焼死体は再び、特大の地雷を踏んだ。
『大っっっっっっ嫌い!!!!』
カウンターで突き刺さったのは――理屈抜き/感情剥き出しのシャウト。
再びATB高速回転型ビルド宛らの口撃が返ってくると想定していた焼死体は――ただ、唖然。
「………なんだよ、口さがないのはお互い様だろ」
それ以上の追撃を加える気にもなれず――そう呟くのが精一杯だった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板