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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章
132
:
embers
◆5WH73DXszU
:2019/05/29(水) 06:21:52
【タクティカル・スキマティック(Ⅰ) ――TPS“DPS”――】
『水くせえこと言うなよ。お前は炎属性だろーが。
こうしてカードの組み合わせやらレシピやら顔突っつき合わせて議論すんのもブレモンの醍醐味だぜ。
攻略Wikiのコピーデッキなんかクソくらえだ。そうだろ?』
「まぁ……デッキを組んでる時間が楽しいのは否定しないよ。
テンプレデッキでボコられてオリジナルに走る過程も、俺は大事だと思うけど……。
それで……こんな話を振ってきたのは、つまり“そういう事”だと受け取っていいんだな?」
ひび割れた眼球の奥から溢れる、透き通るような青い炎。
『ちっと付き合えよ焼死体。俺は、お前の意見が聞きたい』
「……言ったな?明神さん。自分で言うのもなんだが……
俺はデッキ構築にかけては、一家言持ってるつもりなんだ」
焼死体の口元に――極めて攻撃的な/獣が牙を剥くが如き――笑みが浮かんだ。
「まずこれは私見だが……“時間対火力”としてのDPSだけに拘るのは、ブレモンでは悪手だ。
それと同じくらい重要な“DPS”が二つ、存在するからな……これは単純なシステムの話だ」
明神による拘束から逃れ/壁のカードを額縁ごと拝借――その場に腰を下ろした。
焼死体/明神の間に、彼我を隔てる線が二本、カード入りの額によって描かれる。
「理由を説明するよ。第一に、ブレモンのカードは基本的にコストが等価だ。
ATBゲージ一本でカード一枚。この原則が破られる事はない……多分。
……ゲージ二本で発動するカードとか、出てきてないよな?」
――ブレモン開発ならやりかねないってのが、どうにもおっかない所だな。
「そして第二に……デッキの枚数は必ず二十枚。これも、恐らく変わる事のない原則だ。
これだけ言えば、もう分かるだろ。それとも……釈迦に説法だったかな、明神さん?」
描いた二本のラインの内、手前の一本を、焦げた指先がなぞる。
【月光の直剣(ダインスレイヴ・マーニ) ……一振りの直剣を召喚する。
――阿呆、こいつは影打ちじゃ。お前なんぞでは、魔剣の錆びには役者不足よ――】
【いずれ血に濡れる幼き旗手(マレディクション) ……味方にバフを付与する少女型ユニットを召喚する。
――彼女は祝福を振り撒く。そう、振り撒くだけだ。なんと哀れな――】
【鳥籠(ステイ・ウィズ・ミー) ……ユニット一体を閉じ込める鳥籠を召喚する。対象は大幅なダメージカットを得る。
――幸せの青い鳥はすぐ傍にいた。そこから得られる教訓は、大事なモノは、ちゃんと閉じ込めておけって事だ――】
【入れ知恵のとんがり帽(ブレイン・オーバーライター) ……とんがり帽子を召喚する。装備者は高いINT補正と複数の魔法系スキルを得る。
――それで?今や老練の魔術師と同等の知恵を得たあの獣を、一体誰が御するんだ?――
「“Damage Per Spell”……それがブレモンにおいて、デッキのポテンシャルを決める。
二十枚のカードで発揮出来るダメージの最大値は、当然高い方がいい。
さっき言ってた『シナジーが全て』にも通じる所があるな」
――装備召喚/バフ付与系のカードの効果は大抵の場合、このように意訳出来る。
“これらは除外を受ける/効果が切れるまで、攻撃の度に追加ダメージを生む”。
そしてそこから生じる総ダメージ量は大半の攻性/即発型スペルのそれを上回る。
要するに速効型/晩成型デッキでは、後者の方が明確に潜在能力が高いって事だ。
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