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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

131カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2019/05/25(土) 01:25:22
>「君も。改めてよろしくお願いするよ。私は君たちがここに来るまでの一部始終を、この魔眼で見ていた。
 むろん、君たちひとりひとりの力が頭抜けているというのは疑いようがない。
 でもね……私はその中でも、君の力こそがこれからの戦いの鍵になると思っている。
 『ブレイブ&モンスターズ!』のルールにとらわれない、その自由な発想は私たちには――
 いや、他の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』にもできない、君固有のものだろう。
 君の欲しいものは用意する。あくまで報酬目当ての付き合いで構わない……だから、頑張ってほしい。
 期待しているよ。『うんちぶりぶり大明神』君」

「うんちぶりぶりって……うんちぶりぶりって……!」

ゆるふわ系イケメンからイケボで『うんちぶりぶり大明神』という言葉が飛び出したことが
またしてもカザハの笑いのツボにドハマリしてしまい、笑い過ぎて呼吸困難に陥っている。
それにしても「うんちぶりぶり」と「大明神」を合体させるとは物凄いネーミングセンスだ。
大明神がすごい神様みたいな意味だから、便秘に悩む人々から熱い信仰を集めてしまいそうだ。
思わず漫画的デザインの黄金色のウ○コ像の周囲で平伏している集団の光景を思い浮かべてしまう。
しかし、呼吸困難から脱出したカザハはなゆたちゃんの様子がおかしいことに気付いた。

>「………………………………え………………………………」
>「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!????」

「そんなに絶叫してどうしたの……!? ――あっ」

カザハは記憶の片隅に何か引っかかるものがあったようで、慌てて攻略本を取り出しページをめくる。

「あった……! ”うんちぶりぶり大明神――重箱の隅を突くようなクソリプや批判スレッドを毎日大量に立てる古式ゆかしきフォーラム戦士。
相手をするだけ時間の無駄なので見かけても関わらないようにしましょう――”!?」

出版物のコラムにも載ってしまうなんてどんだけ有名人なんだ!? ある意味彼もまた10連ガチャの当たり枠なのかもしれない。
気が付けば、なゆたちゃんが明神さんに対して、エンバースさんに対してとは比にならないほどの一触即発なオーラを放っている。
カザハも薄々状況を把握し始めたようだ。

「もしかして……がっつり関わっちゃってた系!? ……でも今は世界の存亡がかかってるし!
それによく分かんないけどボクが合流する前にいろいろ一緒に危機とか乗り越えてきたんでしょ!?」

あわあわしながらも何とか両者の激突を止めようとするカザハ。
しかし、もはや激突は避けられない予感がしていた。
ついでに、どさくさに紛れてどちらかの陣営として戦いに巻き込まれる予感も。


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