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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

114五穀 みのり ◆2zOJYh/vk6:2019/05/17(金) 00:01:48
>「この世界が崩壊すれば、地球も危機に瀕する。だから、君たちもただ地球に帰れさえすれば一件落着……とはならない。
> 救ってもらわなければならないんだ、この世界を。

「この世界が滅びるから生存をかけて地球に侵略する、いや、侵略し【た】ゆう事なんやねえ
なる程確かに他人事やあらへんわ
ほやったら召喚された協力者やのうて地球の代表として、この場であんたさんを倒してしまえば話早いんやあらへんの?
王様は随分耄碌しているようやし、あんたの首持って二ヴフレイムに行けば歴史は分岐されるやろうしなぁ」

バロールの話を大人しく聞いていたが、【侵略しない為に】という言にみのりが動いた
口から流れ出す言葉と共に裾から、袖から、大量の藁が溢れ出し庭園に広がっていく
その藁はみのりのパートナーモンスター、スケアクロウのイシュタルであり、眠りの荊を内包した工性防壁

スペルカードの使用の可否を確認するために事前に発動させた土壌改良(ファームリノベネーション)
からの荊の城(スリーピングビューティー)と品種改良(エボリューションブリード)のコンボである

地球では一般人であっても、この世界に召喚された時点で強力な力を奮う事の出来るブレイブである
アルフレイムが地球に侵攻するというのであれば、助けるのではなくここでとどめを刺してもそれを止められるのだから


だが、これはただの脅しでしかない

みのりは交渉において、脅しという手段を使ったことがなかった
脅しは相手がそれに屈しなければ交渉決裂、目的が達成できないという諸刃の剣なのだから
みのりは目的は必ず達成する
その為に必要なのは、脅しではなく警告
相手が従わなければ必ず実行し、その結果相手はみのりの要求に従わざる得なくなる

そういった人生を送ってきたみのりが、ブレイブの力を得た状態であっても脅しという手段を使ってしまった
それはバロールの返答があまりにも衝撃的であったことと、すぐに引っ込めはしたがその折に出した剣呑な雰囲気に気圧されたからだ
いや、正確に言えばその落差に
言っていることは問題ではない
リバティウムで10連ガチャで呼ばれたようなもの、と感じた時からその可能性は考えていたし、覚悟はできていた
それよりもバロールの垣間見せた剣呑とそれだけのものを即座に包み隠した笑顔を畏れたのだ

故に、脅しているみのりには後がない
バロールを倒す、と口に出しているが十三階梯筆頭であり魔王り宮廷魔術師を倒すことができるのか?
パズズを失い、初対面で相手の戦力分析もできていない状態で

バロールの反応いかんによっては戦わざる得なくなる
しかしみのりはたとえ勝てたとしても勝つわけには行けない立ち位置だ

そもそも一番最初にバロールは予防線を張っている
戦後元の世界に戻すことを約束し、こう続けた「その術は私の頭の中にある」と
すなわち地球に戻り為にもバロールを倒すわけにも倒させるわけにもいかなくなっているのだ
また、バロールと事を構えれば様々なサポートが受けられなくなる
流石にパズズが使えるレベルの支給は見込めないとしても、クリスタルやルピ、そして王の庇護という立場も消えるのだ

「うちの聞きたい事がわかってへんみたいやねえ
うちらは訳もわからんまま手駒としていいように使われたくない、言うてるんよ
信頼よりビジネス関係を構築したいのであれば、お使いやのうて戦略的勝利条件くらいは教えてぇな
浸食をどうしたら止められるのか、ブレイブにしかでけへん事を」

厳しい感情を乗せた言葉だが、微かに上ずってしまっている
手の震えは袖で隠せても、言葉までは隠しきれなかった


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