[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章
107
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/05/12(日) 23:18:42
>「ここキングヒルから一番近いのは、アコライト城郭。
君たちにも馴染みの場所なんじゃないのかな? ゲームでは必ず行く場所だそうだからね」
「そーだな。終盤でおめーとおめーの愉快な仲間たちが更地にしちまったけどな」
アコライト城郭。
王都から少し離れた位置にある、アルメリア王国の外郭都市――軍事拠点だ。
アルメリアを諸外国からの侵略や領地内の蛮族から守る鎮守の要であり、
本編における対ニブルヘイム戦線の最前線にもなっている。
プレイヤー(≒冒険者)はギルドからの依頼でこのアコライト城郭へと赴き、
そこで十二階梯の継承者、『聖灰の』マルグリットと運命の邂逅を果たすことになる。
クソみたいなデバフのハメ殺しかましてくるイケメンに、奴の駆る聖灰式のサモン――
後にフォーラムを騒がす不死者バグも相まって、非常に印象深い場所だ。
アコライトかぁ。俺あすこにあんま良い思い出ないんだよな。
大人気キャラのマルグリットと初遭遇する場所だけあって、プレイヤーからの人気も高い。
だもんだから、聖地巡礼とか何とかでキャイキャイ騒ぐパリピ共の集会所みたいになってんだよ。
昔一度ひやかしついでにMPKしに行ったら、マル様親衛隊なる連中にベチボコにされた記憶がある。
あいつらマジ容赦ねえの。俺の死体スクショしてフォーラムに貼り出しやがって。
お陰様でしばらく俺が顔出す度にクソコラされたキャラの死体写真が連投されてまことに居辛かった。
何が親衛隊だよ。画面の向こうのお前らと違って俺あいつと楽しくお喋りしたからな!
八割がた何言ってっかわかんなかったけれども!
ほんでそろそろ僕のお腹が限界なんですけれど、おトイレどこですか?
>「ああ、これは気付かず失礼! お連れして差し上げなさい」
バロールは思い出したようにメイドさんを呼んだ。
物言わぬ魔物のメイドさんは付いてこいと言わんばかりに顎をしゃくる。
なんか冷たくない?俺、来賓なんですけお!まぁお前らの上司に喧嘩売っちゃったけどさぁ!
メイドさんに案内されて俺は便所へ行く。
おお……さすがアルメリアの王宮、便所もすげえ瀟洒な作りだ。
なんか金箔で切り貼りされた壁紙に、草原みたいにふわふわのカーペット。
俺ほんとにここでうんちして良いのかな……?
「冷たっ……だからなんで便座が大理石なんだよ!」
魔法機関車の時もそうだったけどさぁ!みんなこんな冷たい便座で用足してんの?
マジで?バロールも?マルグリットも?ウッソだぁ。もしかしてイケメンは排泄しないのか?
連れションもせずにどうやってコミュニケーションとってんだあいつら。
……そういやスルーしてたけど、当たり前のようにこの便所水洗なのな。
バロールの庭園にもちゃんと水が引かれてたし、水道インフラはしっかり通ってるのか。
もしかしたらこういうのも、喚ばれたブレイブが導入した技術なのかもな。
俺たちの知らないところで現代知識無双とかそういうのがあったのかもしれん。
閑話休題、無事にトイレへダンクシュートを決めた俺が庭園に戻ると、
石油王の質問にバロールが答えている最中だった。
>「それで、うちらがアルフヘイムを救わなあかへん理由ってありますのン?」
……それな。マジでそれな。
問答無用で拉致られたことはこの際置いておこう。いや捨て置けねえけど、それは本題じゃない。
バロールは俺たちに、『他人事じゃない』と言った。
十二階梯にバロールを加えた、戦力的には十二分のアルフヘイムが、それでもなおブレイブに頼る理由。
俺たちが、この世界を救わなきゃならない、のっぴきならない事情があるはずだ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板