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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章
103
:
embers
◆5WH73DXszU
:2019/05/08(水) 22:33:44
【アシェン・ファーネス(Ⅲ)】
――何をやってるんだ、俺は。よりにもよってあんな戯言に惑わされるなんて。
『突然のお茶会失礼しました、私は決して怪しい者ではありません』
「……いいや、悪いがどう見たってお前は不審者だ」
己の風体を完全に棚に上げた焼死体の一言。
対峙する落下系タフガイ――上着のポケットに右手を突っ込む。
『失礼ながら今まで貴方達の話を全部を聞かせていただきました、自分の立場を知る為とはいえ盗み聞きしていたことをどうかお許しください』
見ようによっては不意を突いた“抜き打ち”の所作――だが焼死体は踏み留まった。
呆けていた反動で過剰に焦りはしたが、よくよく見てみれば服装が明らかに現代的。
『このスマホを見ればご理解頂けると思うのですが、僕も貴方達と同じ『異邦の魔物使い(ブレイブ)』です』
『一週間か・・・二週間か前にこの城に飛ばされてしまったのです、不審者と間違われていた私は今まで投獄されていました』
「……おい、バロール。まさかそんな事がこの国のあちこちで起きてたり、しないよな」
『今から証拠をお見せします・・・召喚を』
瞬く魔力の光/描き出される小動物の輪郭。
『ウェルシュ・コトカリスです、ブレモン初のエイプリルフールで実装されたモンスターの
スマホを見ていただければ限定スペルカードもあります・・・逆に言うと僕はそれしかもっていませんが』
「……悪いが、スマホを足元に置いてくれ。ヒヒイロ・マイマイみたいに、ゆっくりとだ。
念の為、あんたの言ってる事が本当か、確認を取ってから改めて……」
『ニャー』
「ふおおおおおおおおおお!!! か〜わ〜い〜い〜〜〜〜〜っ!!!」
「……おい、何をしてる」
『こんな事言われても無理なことは十分承知の上ですが・・・僕を信じてください」』
『オッケー! 信じましょう!』
「おい、何を言ってる!別にそいつを信じるなとは言わない!
だがそれにしたって、もっと踏むべき段取りがもあるだろ!」
『わたしはなゆた。崇月院なゆた……なゆって呼んでくれればいいよ。あなたは?
……どうかな、みんな。この人にも仲間になってもらうっていうのは?
さっきの話にもあったけど、『異邦の魔物使い(ブレイブ)』を集めなきゃ。仲間はひとりでも多い方がいいもの』
『賛成! この人きっと悪い人じゃないよ。だってこんなネタモンスター連れた悪役なんて絵にならないじゃん!
ボクはカザハ、見ての通り人間じゃないけどよろしくね』
「なんだ……こいつら一体何を言ってるんだ……?駄目だ、俺にはパリピの言動は理解出来ない……」
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