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都市伝説?人魚

38名無しの作家さん:2021/04/17(土) 23:36:10 ID:rgvBqZCY
38.
「史華ちゃんにはニセ翠ちゃんを脱いでもらう間、美耶姉さんにインタビューしたいと思います」
深緑の河童にマイクを向けて喋りだす伊織。
「河童スーツはどうやって着てるんですか?私も着てみたいです」
確かに伊織と背格好の近い美耶が着ている河童スーツなら着る事が出来そうだ。
伊織はそう言ってから深緑の河童にマイクを向けた。
深緑の河童は水掻きの付いた手でOKサインを作ってから、手振りで1人の女性スタッフを呼んだ。
女性スタッフは特殊な工具を持ってきて、河童スーツを脱がせにかかる。

頭の天辺にあるお皿の根元に特殊な工具を差し込むとお皿を回転させた。
まずはねじ式になっているお皿を外す。
次にお皿で押さえつける形で固定されていた肩までかかる髪を外す。

お皿を固定していたねじは真ん中が空洞になっているので、そこへスタッフが指を突っ込むと『カチッ』と音がして、ねじが取り除かれた。
同時に、河童の顔の肌の張りがなくなる。
河童の肌はゴムで出来ているようだ。

そのゴムの肌を首元までズラすと、プラスチック製の緑色をした河童の造形物が現れた。
スタッフが河童の顔の造形物の左右のエラ辺りを触ると河童の顔は前後に割れた。
そして中から黒いフードを被った光月美耶の顔が現れた。
口には呼吸を助けるマウスピースをしている。
それを水掻きの付いた手で外すと、涎が糸を引く。

そんな事はお構いなく美耶は伊織に抱きつく。
この撮影中、美耶は伊織をすごく可愛がっていた。
まるで、本当の妹のように、伊織も美耶に対して好感を抱き美耶姉さんと呼ぶ仲に。
伊織が呆然としている間に伊織のくちびるを奪い、舌を入れようとした時、伊織が美耶を制止する。
「美耶姉さん待って!」
両手でなんとか食い止めた伊織。
それに対して少しガッカリした様子の美耶。
美耶は伊織といるのが、今日が最後なので隙あらばキスしようと決めていたらしい(後日談)。


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