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都市伝説?人魚

1名無しの作家さん:2021/03/11(木) 08:44:48 ID:chk7QTQM
1.
大学のフットサルサークルの練習の後、彼女から家へ来ないかと誘われた。
俺の彼女はフットサルのマネジャーをしてくれているので、毎日のように会えるのだが2人でということが少なかった。

俺は青山蒼太、彼女は水乃桃華。

練習場からほど近い桃華の家へ行くことに。
そこでシャワーを借りて汗を流してから2人でマッタリ過ごすことにした。

平日のこの時間帯、母親は買い物へ出かけ、姉は夕方まで帰ってこないとの事。
桃華の家に着くと早速浴室へ。
桃華は飲み物を用意してテレビを見てるから、ゆっくりシャワーしてとの事だった。

桃華の家は母親と姉の3人暮らし。
お姉さんには一度お会いした事はあったが、かなり綺麗な人で緊張したのを覚えている。
桃華も可愛いので、お母さんもおそらく美人であることは容易に想像ができる。
そんな事を考えながら裸になり浴室に入ると、俺がイメージしていたものより遥かに広い。
大浴場とまではいかないがそれでも俺の家の浴室の2倍はある。
それに伴い湯舟も大きかった。
大きな湯舟が気になり、ジャバラ状になった蓋を巻くようにして開けていく。
水を張った湯舟の中に何かいる。
ビクッとしながらも確認する。
真っ黒な人魚?上半身は人の様で下半身は魚の様になっている。
顔はなく髪もない、胸には大きなオッパイ、天辺には乳首もある。
括れていて女性らしい体型をしている。
置物か何かのグッズなのか?
全く動く様子がない。
大きさは俺より少し小さいくらいだろうか。

2名無しの作家さん:2021/03/11(木) 08:48:45 ID:chk7QTQM
2.
桃華にこの人魚の事を聞いてみようかと思い浴室の扉の方を振り返った時、黒い人魚が動き出した。

俺の手を引っぱり湯舟の中へ引き摺り込まれた。そして俺を逃がさないように抱きついてくる。
必死に放り解こうとするが湯舟の中で濡れた体、焦りから上手く動かない。
抱きつかれた人魚の体はゴムのような感触。
大きな胸は温かく柔らかくて気持ちいい。
こんな状況なのに、妙な色気のある人魚に俺は興奮して肉棒が固くなる。

人魚はそれに気づくと肉棒を掴み扱き始めた。
人魚の手捌きが凄く俺に快感をもたらす、そのテクニックは逝きそうになると緩め、落ち着くと激しくといった具合に焦らされ続ける。

もう人魚に骨抜きにされるのは時間の問題だが、男としてやられっ放しは納得いかない。
一矢報いてやろう、せめて顔だけでも拝もうと人魚を脱がせるべく人魚の身体中を触りまくり人魚のファスナーを手探りで見つけようと試みる。

しかし、ぬるぬるとした感触だけでファスナーはおろか継ぎ目すら見当たらない。
熱が伝わってくるので、人間が入っているに違いないと思ってはいるがその考えが揺らいでくる。
ならばと顔に触れてみるが呼吸や視覚のための穴も見つからない。

なぜ人魚には俺が見えて呼吸も出来る?
本物の人魚?
これが人魚の本当の姿なのか?
俺の頭の中で疑問が巡っている。
頭の思考回路が途絶えた時、あっという間に俺は昇天させられた。
俺は湯舟に精液をぶちまけた。
人魚はその精液を名残り惜しそうに手ですくい、マネキンのように何もない顔にこすりつけている。
俺は湯舟から出ようと、力なく湯舟の両端を持って立ち上がる。
俺の肉棒はまだ余韻を残している。
人魚は俺に近づいてくると、俺の肉棒を顔にこすりつけて、射精の残り汁も顔につける。
また、人魚の顔にこすりつけられるのが気持ち良すぎて俺はすぐに逝ってしまった。
今度は人魚の顔にたっぷりと射精した。

3名無しの作家さん:2021/03/12(金) 07:16:04 ID:rgvBqZCY
3.
俺は膝から崩れ湯舟から出ることなく、両手を広げる人魚に体を預けた。
人魚の大きな温かい胸に顔を埋める。
母親の胸の中にいるようですごく落ち着く。
目の前にある乳首に吸い付いてみた。
人魚の体がピクンと跳ねた。
やっぱりゴムの味だよな。
俺は意識を手放した。


「蒼太、蒼太」
桃華の声がする。
「大丈夫?」
俺は湯舟の中で眠っていた。
体を起こして浴室を見渡したが、あの黒い人魚の姿はなかった。
「どうしたの?」
桃華の問いに「ゴメン、疲れてたみたい」と答えた。
桃華はなかなか出てこない俺を心配して見にきてくれたようだ、それとタオルの準備をするのを忘れていたことを思い出して。

俺はなんとか湯舟から出ると着替えて、桃華のいるリビングに行くと飲み物が準備されていた。
「疲れてたの?」と彼女の問いに、「うん、まぁ」と返したが、人魚のことは現実か夢か俺自身はっきりしていないので口にはしなかった。

いったいなんだったんだろあの人魚は。
俺が桃華とヤりたい想いが幻を見せたのか。

4名無しの作家さん:2021/03/12(金) 21:50:11 ID:rgvBqZCY
4.
テレビを見て、たわいもない話をしていると落ち着き人魚のことを忘れかけた時、桃華のお母さんが現れた。

「こんにちは、いらっしゃい、桃華の母です」
「蒼太です、桃華さんとお付き合いさせていただいてます」
立って挨拶をしお母さんを見る。
お姉さん?と見間違うほど若く見える。
俗に言う美魔女だ。

「桃華をよろしくね」と言った後、桃華のお母さんは口パクでなにかを俺に伝えてきた。
「よ・か・っ・た・わ・よ」
そう伝えると俺の肉棒を扱いた手の動きを見せる。
俺は思わず股間に手を当て、桃華のお母さんほ不敵な笑みを浮かべた。
幸い桃華はテレビに夢中で、俺とお母さんのやり取りは見ていなかったようだ。

あれは現実で、人魚は存在した。

この日は何事もなく、水乃家を後にした俺。
帰り際、お母さんからみかんを近所の人に頂いたからよかったらどうぞと手渡された。
その際、桃華のお母さんがウインクしたをした。
何か意味があるのだろうか?

5名無しの作家さん:2021/03/13(土) 21:05:43 ID:rgvBqZCY
5.
家に着いてからみかんを出した袋の底にメモが入っていた。
【今度の日曜日午後からお暇なら遊びに来てね。墨恋(スミレ)】と。
お母さん、スミレさんっていうんだと思いつつ、
それがなんの誘いかすぐに察しがついた
そして俺の肉棒が熱く脈打つのを感じた。


日曜日はたしか、サークルも休みで俺の予定はない。
桃華と会えると思っていたのだが、東京の大学に進学した桃華の親友が帰ってくるのでその日は会えないと断られた日だった。

俺は今度こそ人魚の秘密を暴くために水乃家に乗り込むことにした。

当日、念のため着替えも準備して水乃家に向かう。
途中、桃華にLINEをすると、親友と繁華街へ行くということで、しばらく家には帰らない事を確認した。
桃華はウインドショッピングとカフェが大好きで繁華街へ出れば夜までは帰ってこない事は確実だ。

水乃家へ到着。
いきなり、人魚が出てこないと分かっていても何故か緊張している。
インターホンを押すと、桃華のお母さんが出てきた。
「いらっしゃい、よく来てくれたわね」
家の中へ通される。
「お邪魔します」
いきなり、お母さんが人魚になる訳ではないのに俺の心臓はずっとドキドキしている。
「飲み物、コーヒーでいいかしら」
「はい」
少しするとコーヒーが出てきた。
俺はずっとドキドキしている心と体を落ち着ける為、コーヒーを口にした。
「あ!美味しい」
思わず言葉が漏れる。
「そうでしょ、でもウチの子たち分かってくれなくて」
意外にその後、人魚には触れることなく桃華との交際についていろいろ聞かれた。
母子家庭なので桃華の事が気になっているので話を聞きたかったというのが、今回お母さんが俺を呼んだ真意らしい。

6名無しの作家さん:2021/03/14(日) 23:55:08 ID:rgvBqZCY
6.
美味しいコーヒーを何杯も頂いた俺はトイレを借りた。
トイレからリビングへ戻る途中、あの浴室がある。
俺は導かれるように浴室へ入って行った。
浴室の扉を少し開けるとそこには人魚がいた。
しかも黒い人魚ではなく、赤い人魚。
黒い人魚同様顔も髪もない。
胸は黒い人魚よりもやや小さく感じる。
オッパイの天辺には乳首も確認できる。
黒い人魚より少し小さめで全体的に細いイメージだ。
そして体全体がゴムで出来ているのか水に濡れて肌が光っている。
黒い人魚の時は分からなかったが、下半身部分に足の痕跡が全くなく、足先と呼べばいいのか分からないが、足先には魚のようなヒレが付いている。
赤い人魚は自分の体を確かめるように触っている。
その姿がかなりエロく妖艶に俺の目に映る。
あの赤い人魚の中身はもしかしてアカリさん?
前に一度桃華に紹介してもらった姿を目の前の赤い人魚に投影させる。
俺の肉棒が熱く固くなるのが分かる。
俺の視線を拒むように赤い人魚は俺に背を向けた。
その背中にはやはりファスナーどころか継ぎ目すら見当たらなかった。
赤い人魚の中のアカリさんは裸なのか、そんな事を想像するだけでもう浴室へ飛び込んで行きたくなる。

理性で必死に自分を押さえ込み、浴室の扉の隙間から赤い人魚を眺めているとだんだん眠くなってきた。

7名無しの作家さん:2021/03/15(月) 15:49:04 ID:rgvBqZCY
7.
気づいた時に俺は裸で浴室内にいた。
目の前には赤い人魚、そして背後から黒い人魚が俺の首に腕を回してくる。
「え、あ、俺今どういう状態?」
こうなるまでを思い返すが、全く思い出せない。
そんな俺の手を赤い人魚が掴むと自分の胸に持っていく。
揉めということなのか?
暗示がかかったように赤い人魚の胸を揉み始める俺の手。
背後からは黒い人魚の左手が俺の口の中へ入ってくる。
そして黒い人魚の右手はすっかり大きくなった俺の肉棒を扱き始めた。
俺は気持ち良さから赤い人魚の胸を揉みまくる。
指で胸を弾くとプルルンと揺れる張りのあるオッパイ。
黒い人魚の両手が俺の肉棒に集中した時、目の前の乳首に俺は吸い付いた。
それが気持ちよかったようで、赤い人魚は体を大きく反らせた。

桃華に申し訳ない気持ちもあったが、この状況で俺は理性を保つ事が出来なかった。
その後も人魚たちと絡み合った俺。
黒い人魚の肉棒を扱くテクニックは相当なもの、しかし俺も必死に抵抗、我慢する。
すると、それを悟った赤い人魚が俺の肉棒に顔をこすりつけてきた。
上目遣いの赤い人魚にアカリさんの顔が重なった時、俺は逝ってしまった。
我慢した分、大量の精液を赤い人魚の顔にぶちまけて。
赤い人魚は嬉しそうにそれを顔に塗りつける。
アカリさんが俺の精液を顔に塗りたくっている絵を想像するだけですぐに元気になってきた。
それを見逃さない黒い人魚は固くなった俺の肉棒をまた扱き始める。
俺はまた赤い人魚に追い討ちをかけるように精液ををぶっかけた。

8名無しの作家さん:2021/03/16(火) 19:49:56 ID:rgvBqZCY
8.
2人の人魚の相手で息絶え絶えの俺を反転させ、今度は黒い人魚が私の相手もしてといわんばかりに強く抱きしめてきた。
俺の顔は黒い人魚の大きな胸に埋もれる。
そして俺の背後から今度は赤い人魚が俺の肉棒を扱く。
黒い人魚ほどのテクニックはないが、それでも気持ちいい、俺は最後の一滴まで精液を絞り取られ、そのまま意識が遠のいていった。


ツンツンと頭をつつかれる感触で俺は目を覚ました。
俺は浴室でなくソファーで寝ていた。
目の前には以前お会いしたことのある桃華のお姉さん。
綺麗なお姉さんだったので、間違えるはずがない。
アカリさんはニコッと笑って「君、桃華の彼氏だよね、今日は桃華いないよ」と話しかけてきた。

俺は慌てて起き上がると
「えーと、あのー、お母さんに呼ばれて桃華さんとの交際について話をしていたんですが」
アカリがあまりに美人なので話すのも緊張する。

「お母さんね、買い物に行くって出かけたよ、さっきそこですれ違ったよ」
「え、あ、そうなんですか」
美人のアカリさんに緊張し過ぎて間がもたない。
「じゃあ、僕、これで失礼します」
そういうと慌てて、水乃家を飛び出した。

一体どうなっているんだ?
2人の人魚に弄ばれた後、気づけばソファーで寝ていた。
そんなことより、至近距離でのアカリさんはヤバい、美人過ぎて直視できなかった。
人魚のことよりもアカリさんの顔が浮かんでくる。
そして赤い人魚の顔にアカリさんの顔を重ねて顔射した事を思い返すとまた肉棒が固くなり脈打ち始めた。
道端で勃起したままでは恥ずかしいので、ポケットに手を突っ込みポジションを変える。
あれ?ポケットに入れた覚えのないメモが入っていた。

【来週の土曜、お暇なら遊びに来てね!桃華には内緒でね。紅梨】
とあった。
アカリってこう書くのかと感心しながらも、桃華に内緒で桃華の家に行くって変じゃないか。
そうは思ったがなぜか心は浮き浮きしていた。

9名無しの作家さん:2021/03/17(水) 22:20:57 ID:rgvBqZCY
9.
アカリさんに誘われた土曜日がやってきた。
サークルが休みだったので、桃華の予定を聞くとお母さんと出掛ける予定が入っていると断られた。
ならば、こちらとしても好都合。
アカリさんに会いに水乃家へ向かう。
桃華とバッティングする可能性は十分にあるので自分なりの言い訳も考えていった。
桃華の彼氏に相応しいかお姉さんの査定があったとか。
俺自身イマイチ、ピンときていないがそういう事にした。

水乃家に着くとアカリさんが出迎えてくれた。
「いらっしゃい、来てくれてありがとう」
「いえ、こちらこそお招き頂きありがとうございます」
挨拶もそこそこに中へ通される。
「コーヒーでいいかしら?母から蒼太さんコーヒー好きと聞いてるんだけど」
「ハイ」と返事をしたが内心は不安。
また、眠らされてしまうのではないかと。
だが、コーヒーを幾らかお代わりしたが眠くなる事は全くなかった。
アカリさんも桃華の事が心配でと、桃華の悪いところも多々あるけど仲良くしてやって欲しいと昔話を交え説説と語ってくれ、俺は桃華の事がますます好きになった。

コーヒーをたくさん頂いたのでトイレを借りる。
そして、また浴室の前、俺はまたこの中に人魚がいるのではないかと覗きたい衝動に駆られる。
衝動を抑えることが出来ず、浴室の扉の前、少し扉を開ける。

『いた!』
今日は黒い人魚とピンクの人魚。
ピンクの人魚は初めて見た、鮮やかなピンクでどことなく黒や赤の人魚より若い感じがする。
人魚たちが絡み合っている姿をしばし観察する。
初めて見たピンクの人魚だが、見れば見るほどその動きは桃華と重なって見える。
「桃華?」思わず小さく呟く。
ピンクの人魚の中身は桃華に違いない。
途中から俺の視線はピンクの人魚の桃華に注がれて背後に気づいていなかった。

10名無しの作家さん:2021/03/18(木) 22:27:29 ID:rgvBqZCY
10.
俺の背後にいつの間にか赤い人魚がいた。
大きな赤い袋に赤い人魚と一緒に包まれる。
赤い人魚が名残惜しそうに抱きついてきた。
その途端に急に眠くなる。
『まただ』

そう思いながら、赤い人魚の胸に埋もれるようにして俺は眠ってしまった。

俺は気がついた、しかし頭が眠気でハッキリしない。
なんとなく悪い夢でもみていたような感じがする。
眠ってしまってからどれくらい経ったのかすら分からない。
いつもなら俺の近くに人魚がいるのだが、今はいない。
体を動かそうとするが、手も足も全く動かない。
仰向け状態で寝かされているようだが頭を動かすことも出来ない。
そして、音も聞こえなければ口に何か入っているので喋ることも出来ないがのだが呼吸する事はできる。
目の前に小さな穴があり、照明が見える。
俺は今、棺桶の箱のような物に入っているのかもしれない。

そう言えば少し前にこんな都市伝説を聞いた。
人魚だったか、河童だったかが、男を誘惑し男の精子を獲得する。
女だけしか生まれないため、人間の男性の精子をあの手この手で獲得し、子孫繁栄させると。
そして確か精子を抜かれて用済みとなった人間の男性は殺されて捨てられる。

俺は箱詰めにされて海の藻屑にされてしまうのか?
そう考えると何としても脱出しなければならない。
懸命に体を動かして脱出を試みるがびくともしない。
もうダメなのか。
俺は人魚に殺されて廃棄される。
そう思うと悲しくて涙が出てきた。
そして脱出しようと暴れたので息苦しい。
人魚に気持ちいい思いをさせてもらったのが唯一の救い。
俺が最近、水乃家で体験した事が頭の中を駆け巡る。
だが、この拘束された状態では勃起することも許されなかった。

酸素が薄くなり意識が遠のく。
『俺の人生悪くなかった』と心の中で呟き、ゆっくりと目を閉じた。

11名無しの作家さん:2021/03/19(金) 19:47:02 ID:rgvBqZCY
11.
息苦しさで目を開けるとそこは真っ暗。
ただ、手も足も動くし頭も動く。
「俺は死んだのか?」声も出る。
体を動かしてみて分かった事、どうやら袋の中のようだ。
思い浮かんだのは “遺体袋“
焼却処分されてしまうかもしれない。
慌てて袋のファスナーを探すが真っ暗なことと焦っているため見つけられない。
一度落ち着こうと焦る中で目一杯深呼吸した。
暗さにも目が慣れ、おでこ辺りにあるファスナーのツマミの裏側を発見。
指で強く掴んで開いていく。
上半身を起こし袋の外へ、しかし眩しくてすぐに周りは見えない。
目を細めて周りを確認するうちに、だんだんと見えてきた。
ここは桃華の部屋だ。
そして俺がいるのは桃華のベッドの上だった。
俺の横にある掛け布団が膨らんでいる。
大きさ的にも桃華だろう。
掛け布団にまたがるようにして覆い被さる。
「重いよ!」いつもなら桃華の声が聞こえるのだが、今日は聞こえない。

掛け布団をめくってみる。
中にはピンクの塊が真空パックされている。
触った感じからこれはゴムでできた袋、そして中身は温かい、バッキングされているのは人だ、それもおそらくは桃華。
慌ててパッキングから解放すべく、口を探す。
袋の口は桃華の頭の上にあった。
袋の口を止めている留め具を外してやると、パチンパチンとゴムを弾く音がして袋内に空気が入っていく。

12名無しの作家さん:2021/03/20(土) 23:11:42 ID:rgvBqZCY
12.
袋から桃華?が顔を出すとばかり思っていたが、顔を出したのはピンクの人魚。
俺に先程の恐怖が戻ってきた。
また、捕まったら殺されるかも、都市伝説を信用しきっている俺。
対して俺を見たピンクの人魚は袋の中へ隠れようとする。
それを見て中身は桃華でこの姿を見られたくないのだと分かった。
俺の中の都市伝説は一気に消え去った。

この後、時間はかかったが、ピンクの人魚を袋から出すことに成功した。
桃華は観念したように人魚を脱ぎ始める。
ヒレの部分の先が全てジップロックになっていて、それを開く。
そうすると、中にファスナーが現れた。
足先なのと、人魚なので手は自由に使えることから自分で脱ぎ着ができるようだ。
ファスナーを開くと桃華の足が現れた。
少し前まで本当に人魚がいるのではないかと思っていた俺にとってはビックリすることばかりだ。
桃華の白い足が膝まで出てきて動きが止まる。
そして、どう言うわけかまた足は人魚の中へと戻っていった。
「え?どういうこと?脱がないの?」
俺の声は桃華に届いているようだが、話せないようで机の上のメモを取るように指示されメモを手渡す。
【脱げないよ、裸だもん】
つまり!恥ずかしくて脱げないという事だ。
メモを机に戻している間に、桃華はまた、ファスナーもジップロックも閉めてピンクの人魚に戻ってしまった。
でも、一緒にいたい気持ちはあるようで両手を広げてハグを催促してきた。
俺はそれに応えて桃華と抱き合い、布団の中でピンクの人魚を存分に堪能する事にした。

13名無しの作家さん:2021/03/21(日) 23:46:07 ID:rgvBqZCY
13.
ゆっくりと眺めながら、桃華の入ったピンクの人魚のあちらこちらを触る。
まずは顔から両手でほっぺ辺りを撫でるようにすると、表情は分からないが喜んでいるような素振りを見せる。
頭を撫でてやると小動物のようにすり寄ってきた。
仕草はいつもの桃華に変わりない、体はゴムで覆われていて光沢があり妙に艶っぽく見える。
腕や肩の辺りも触ってみたがそれほど分厚く作られていないようで、桃華の温もりが伝わってくる。
厚みがあるのは下半身の尾っぽの部分だけのようだ。
しばらく、桃華いやピンクの人魚と触れ合っていた。
俺はだんだんと眠くなり俺の動きが緩慢になった事に気づいたピンクの人魚は布団の中へと潜っていった。
時間が経ち落ち着いてきていた俺の肉棒に刺激が走る。
優しく丁寧に俺の肉棒を愛撫するように触られている。
スミレさんほどのテクニックも、アカリさんのように中の人を連想させて魅了させる事はないが、俺に対する愛情と優しさがすごく伝わってくるように感じた。
堪えることができなくなった俺は布団を跳ねのけると固く熱くなった肉棒から吹き出す精液をピンクの人魚の顔ににぶっかけた。
ピンクの人魚は嬉しそうにぶっかけられた精液を顔に塗りたくる。
疲れきった俺はそのまま横になり、電池が切れたように眠ってしまった。

気がついたのは一眠りした後、俺は全裸で桃華のベッドで寝ていた。
そして、背中に温もりを感じる。
そっと寝返りをうつとそこにはピンクの人魚を脱いで全裸で寝ている桃華の姿。
俺は桃華を起こさないように抱きしめてそのまま眠った。

14名無しの作家さん:2021/03/22(月) 23:16:34 ID:rgvBqZCY
14.
2人とも目覚めた後、ピンクの人魚スーツをじっくり見ようと思っていたのだが、既に桃華に片付けられたあとだった。


数日後、またスミレさんから連絡が来た。
内容は俺専用の人魚スーツが出来たから、興味があれば来て下さいとの事。
人魚スーツに当然興味はある。
桃華の人魚スーツを見ようとしたがみれなかった。
『俺の人魚スーツ?』
男の人魚なんて俺自身見たいと思わないが、スーツの中がどうなっているのか?
着てみるとどんな感じなのか、すごく興味があった。
俺は二つ返事で水乃家へ向かった。
幸い今日はサークルもなく、家に桃華も居るはずだ。

水乃家へ行くとスミレさんが出迎えてくれた。
今日もコーヒーで眠らされるかと思ったが意外にも浴室へ直行。
そこには青い人魚スーツが準備されてあった。
俺はスミレさんに指示され上半身裸になる。
裏返しにされた人魚スーツはまず頭から被る。
目のところには細かな穴があいている。
見た目には穴があいている事が分からない程だが意外にも視界は良好だ。
そして口はマウスピースの様なモノを咥える。
これで話すことが出来なくなると理解した、話す事は出来ないが呼吸は楽にできた。
裏返しになった人魚スーツをスミレさんが元へ戻していくと、俺の頭は青い人魚になっていく。
次に腕を人魚スーツに通す。
伸縮性があり、俺の腕を簡単に飲み込んでいく。
飲み込まれた俺の腕は人魚の腕に変わったのではないかと思うほどピッタリとしている。
スミレさんはお腹の辺りまで人魚スーツを下ろすと俺のズボンと下着を脱がせて足を人魚の尾っぽで包んでいく。
人魚スーツの下半身は厚手のゴムで作られているので上半身のように裏返すのが簡単ではない。
しかしそれを可能にしているのが、お尻から足先へと伸びる内側のファスナー。
ウエットスーツなどに使われているゴツいファスナーだ。
それを足先へ向けて閉めていくと、足が一本に纏められて人魚のようになる。
そのファスナーは途中から右足先へと向かいながら俺の体を人魚スーツの中へと閉じ込めるように今度は左足先へと向かう。
最後は少し体の方へ戻る。
仕上げに人魚のひれ先のジップロックを閉めれば人魚の完成だ。

15名無しの作家さん:2021/03/23(火) 22:29:44 ID:rgvBqZCY
15.
スミレさんは青い人魚になった俺を見て一言。
「あらあら」
と言って口に手を当てた。
そして、俺の体へと手が伸びる。
スミレさんの手が触れたのは俺の股間。
青い人魚の下半身には他の人魚にはなかった。
ペニス袋が、そしてそこからギンギンに勃起した俺の肉棒が飛び出していた。
「人魚になれたのが気持ちいいのかしら?」
スミレさんに軽く撫でられるだけで逝ってしまいそうな衝撃。
話せない俺は体を捩ってスミレさんの攻撃をかわした。
「私も人魚になろうかしら」
そういうと次の攻撃はしてこなかった。
浴室を出て行くスミレさん、黒い人魚になって攻められたら俺は壊れてしまうかもしれないと身震いをした。
かといって足が使えない人魚では逃げることも出来ない。
かといって、せっかく着せてもらった人魚スーツをすぐに脱いでしまうのは惜しい。
心の奥底ではスミレさんにめちゃくちゃにされたい気持ちもある。
悩んでいる俺の背後で何か動いた。
そして俺の体に絡みついてくるピンクの腕。
“既に桃華が浴室でスタンバイしていたのか?“
そう思い振り返ってピンクの人魚に抱きついた。
お互いに話せないが抱き合った時の感触が物凄くいい。
俺のペニス袋いっぱいに勃起した肉棒を見つけたピンクの人魚は優しく握ると扱き始めた。
俺が気持ちよくなるポイントを押さえているようで、実に上手い。
『ん!?桃華ってこんなに上手だったけ?』
どちらかと言うと、アカリさんに近い扱き方だ。
改めて、ピンクの人魚の全体を見る。
明らかに小さい、目の前にいるピンクの人魚は桃華ではない。
そう思った俺は体を入れ替えて、俺の肉棒をピンクの人魚の顔の前に、俺の頭はピンクの人魚の尾っぽの方へ向けた。
俺は肉棒を差し出して、このピンクの人魚の正体を暴く。

16名無しの作家さん:2021/03/24(水) 23:17:49 ID:rgvBqZCY
16.
ピンクの人魚が俺の肉棒に気を取られているうちに、中からアカリさんを引っ張り出す作戦だ。
手は自由に使えるのでジップロックを外し、中のファスナーを開いていく。
先ほどスミレさんに着せて貰ったので要領は得ている。
ファスナーをお尻の方へ向かって開いていく。
しかし、中から出てきたのはアカリさんの足ではなく、赤い尾っぽ。
触った感触も間違いなく俺の知っている人魚。
つまり、ピンクの人魚の中に赤い人魚が入っていたのだ。
ここでさすがにピンクの人魚を脱がされていることに気づいた赤い人魚は脱がされまいと暴れ出す。
しかし、ファスナーを途中まで開けているので暴れた事で、赤い人魚が少しずつ出てきた。
上手く引き摺り出せるかと思った時、浴室の扉が勢いよく開いた。
スミレさん、もしくは黒い人魚かと思いきやそこには仁王立ちした桃華。
桃華の後ろには小さくなって正座している黒い人魚も見える。

この後、青い人魚、黒い人魚、上がピンクで尾っぽだけ赤い人魚の3人は浴室に正座し並べられて桃華に説教された。
まずは、黒い人魚から
「お母さん、蒼太をオモチャにしないで!私の彼氏なんだから」
黒い人魚は言葉なく頭を下げて、尾っぽを引き摺りながら浴室を出ていった。
その後を桃華がついて行く。
「ちょっと、じっとしなさい!」
脱衣所の方から桃華の声が聞こえてきた。
俺はピンクの人魚と顔を見合わせた。
だが、お互いに話すことは出来ない。
何やら脱衣所の方ではドタバタ劇が繰り広げられているが、それも少しして落ち着いたようで桃華が浴室に戻ってきた。
汗をかいて手にはガムテープ。
黒い人魚が何かされた事は間違いない。

17名無しの作家さん:2021/03/25(木) 20:25:58 ID:rgvBqZCY
17.
次にピンクの人魚を重ね着した赤い人魚。
「お姉ちゃん、一体どういうつもりなの、私の彼氏を誘惑するなんて、お姉ちゃんなら彼氏なんてすぐに出来るでしょ、人の彼氏取らないでよ!」
桃華の言葉に頭を下げて下半身を引き摺りながらその場を離れようとするアカリさんを制止する桃華。
「ちょっと待ってお姉ちゃん、話はまだ終わってないの、私の人魚スーツも勝手に使って、勘違いした蒼太をたぶらかそうとしたの?」
首を振り必死にそうではないとアピールするアカリさん。
桃華はピンクの人魚の尾っぽを裏返すようにして、赤い人魚の上半身を巾着にすると、ファスナーを閉め、さらに赤い人魚を万歳させて手首をガムテープで簡単には出られないように縛った。
姉にはかなり嫉妬しているようだ。
奇妙な姿でピチピチと浴室で尾っぽをバタつかせる赤い人魚。
しかし、助けても貰えず虚しく音だけが響く。

そんなことにはお構いなく、俺の順番が来た。
「蒼太、どういうつもり私のいない間に、お母さんやお姉ちゃんと楽しくやってたの?」
今までに見たことがないほど迫力のある桃華。
俺は必死に首を振る。
話す事ができたら、必死に弁解していただろう。
「まあいいわ、今からたっぷりと楽しませてもらうから」
そういうと、俺の尾っぽを開いて歩けるように足を出す。
「ついて来て」
桃華に言われるままついて行く。
振り返ると浴室では赤い人魚がなんとか脱出しようともがいていた。
そして、脱衣所ではガムテープでぐるぐる巻きにされて、身動きの取れない黒い人魚が横たわっていた。

18名無しの作家さん:2021/03/26(金) 20:37:15 ID:rgvBqZCY
18.
後について桃華の部屋移動。
ベッドに座らされて、また人魚に戻される。
ジップロックを閉め終えると、尾っぽの先にベルトを巻かれた。
そして、ベルトが外れないように小さな南京錠でロックされたが、今の俺は桃華に何も逆らえない。
それは黒い人魚、赤い人魚といろいろあったから。
唯一好都合な事はどんなに追求されても人魚に入っている以上しゃべれない事。
それが分かっていているからこそ、桃華はこれから俺に体罰を与えるのだろう。

桃華がまず取り出したのはサランラップ。
後ろでに腕を組まされて上半身をぐるぐる巻きにされ、腕を使えなくされた。
さらにその上から他の人魚同様ガムテープをギチギチに巻かれる。
次は何をされるのか、さっぱり分からず、ただ怯えたように待つことしかできない。
話すことが出来ないので、何をされるのか聞くことすら今の俺には出来ない。
腕を組んで考えていた桃華だったが、突然部屋を出て行ってしまった。

19名無しの作家さん:2021/03/26(金) 22:45:38 ID:rgvBqZCY
19.
しばらくして戻ってきた桃華の手には大きめの風船。
それに空気を入れてかなり大きく膨らませると俺の頭に被せた。
被せる際、空気が少し抜けたが呼吸は十分できる。
ただ、視界は風船によりぼんやりとしか見えなくなってしまった。
今の俺は声も出せず、目もはっきり見えず、腕も足も使えない陸に上がった魚のような状態にされてしまった。
不意に桃華に体を押されてバウンドしベッドに仰向けに横たわる。
次の瞬間、体に電気が走る。
唯一と言っても過言ではない俺の肉棒が強く掴まれ、扱かれ始めた。
こんな状況なのに、勃起してしまう俺。
Mっ気があった事を今更ながら実感し、しばし桃華に肉棒を扱かれる。
気持ちよくなり射精しそうになり体を反らせた時、肉棒の付け根にゴムのようなものを強く巻かれた。
パンパンに勃起しているのに、射精できない。
腰を振りなんと気持ちよくさせて欲しいと桃華に懇願するが全く反応がない。
それどころか、ぼやけた視界から桃華の影が消えた。
それでも俺はベッドの上でただ腰を振り、桃華を呼んだ。
程なくして俺のぼやけた視界に桃華が現れた、と言っても影だけなので桃華なのかは分からないが。

20名無しの作家さん:2021/03/26(金) 22:46:30 ID:rgvBqZCY
20.
そんな桃華が俺に跨がる。
次の瞬間、俺のパンパンに勃起した肉棒を温かいものがゆっくりと奥まで包んでいく。
それと同時に俺に跨がっている桃華から声が漏れ始める。
「うぅぅぅん、あぁん」
その後は喘ぎ声と桃華のピストン運動と愛液のじゅぶじゅぶという音が繰り返された。
最後には「あぁぁぁぁん、逝くぅ逝くぅ逝くぅぅぅぅ」という大きな声の後、桃華は俺の上に覆い被さってきた。
「はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ」と言葉にならない呼吸音が俺の風船に覆われた顔の横で続く。
しかし、これで終わりではない。
なぜなら、俺の肉棒に桃華は刺さったままだからだ。
その後も何度か同じように俺の上で逝った桃華。
俺も桃華と一緒に逝こうと試みたが人魚スーツを着た上、拘束されていてはそれは叶わなかった。
俺も気持ちよくなることはあってもフィニッシュには到らなかった。
そんなジレンマの中、桃華は俺の肉棒を利用して気持ちよくなっている。
桃華の顔は見えないが、俺で気持ちよくなり対応が少しずつ優しくなっている気がした。

21名無しの作家さん:2021/03/29(月) 21:25:21 ID:rgvBqZCY
21.
しかし、ここで問題発生に気づく、時間を追うごとに風船がどんどん萎んでいっている。
そんな事にはお構いなしで、俺の肉棒を楽しむ桃華。
そして風船は俺の顔に完全に張り付き始めた。
もうダメだと思ったのだが、人魚スーツの呼吸はどういう仕組みか分からないが、風船が顔に張り付いても苦しくなることはなかった。
ほっと一安心した後、俺の肉棒が桃華と付け根の拘束から解放された。
桃華が存分に俺を堪能し、許してくれたと判断した。
俺の肉棒からは勢いなく漏れ出た精液が体の方へ流れてくるのを感じた。
しかし、解放されたのは肉棒だけで拘束は未だ解かれていない。
体を揺すって解放してくれと、アピールする。
「分かったわよ、急かさないで」
桃華の言葉に少し安心した。

再び桃華の姿が見えなくなった。
桃華に十分オモチャにされ、疲れ切っていた俺は先ほどまで感じていなかったベッドの柔らかさと疲れで眠気が襲って来た。
うとうとし始めていたので、足元の異変に気づくのに遅れた。
桃華が戻って来て、足元から袋のようなもので、俺を包んでいる。
“桃華は怒っていた!“
なぜかそんな気がした、俺の行動はすべて見透かされていたような不安に襲われる。
今度こそ遺体袋に入れられて捨てられるのか?
こんな人魚の格好をした男が、海が山に捨てられて発見されたらと思うと、恥ずかしいやら情けないやらで親に顔向け出来ない。
しかし、拘束されていてはなにも抵抗も出来ない。

22名無しの作家さん:2021/03/30(火) 20:47:13 ID:rgvBqZCY
22.
そう思っていたが袋は頭を残して体だけをすっぽりと覆っただけだった。
「さぁ、一緒に寝ましょ」
桃華はそう言うと、ピンクの人魚に着替えているシルエットがうっすらと見えた。
「え、俺、このまま?桃華も人魚になるの?」
桃華は人魚になると、俺の袋の中へ尾っぽから入ってきた。
ピンクの人魚は手が使えるので、袋の口を拡げて簡単に入ってきた。
この袋はどうやら人魚スーツと同じようなゴムで出来ているようで、伸縮性に富んでいる。
しかし、2人で入るのはキツい気がする。
俺と桃華は体を強制的に密着させて、体を擦り寄せて眠ることになった。
桃華はそれに満足しているようで、俺の体に腕を回して抱きついてきた。
眠るまで俺の肉棒をオモチャ代わりにしながら。

朝、暑さと汗の気持ち悪いさで目が覚めた。
しかし、拘束されたままの俺は桃華が起きるまで、身動きが取れない。
せめてもの抵抗と腰を振っていると、桃華が目覚めた。
桃華も暑かったようで、袋からすぐに出て行く。
でも、俺はそのまま。
ベッドに座り、人魚スーツを脱いでいるようで、背中のシルエットが見える。
人魚スーツを脱ぎ終えると、部屋を出ていってしまった。
シャワーでも浴びに行ったのか、なかなか戻って来ない。
もがいても体力が奪われるだけなので、ジッと待つ。
待っている間にまた眠くなってきた。
こんな状況で寝れるなんて俺もおかしくなってきているのかなぁと思いながら眠気に任せて目を閉じた。

23名無しの作家さん:2021/03/31(水) 21:06:46 ID:rgvBqZCY
23.
次に気がついたのは袋から出されている揺れ。
その後、拘束も解かれて自分で頭に被せられた風船を脱いだ。
目の前にはシャワーを浴び、スッキリした顔の桃華がいた。
「今日、授業あるでしょ、一緒に学校行こう!」
笑顔の桃華に言われて、許してもらえたのだと思い俺は人魚の中で笑顔になり抱きつこうとすると頭を押さえられて止められる。
「先にシャワー浴びてきて」そう言われてバスタオルとバケツを渡された。
バケツは人魚スーツの中の汗やらなんやらが、混じった液を受けろという事に他ならない。
ベッドに座った時点で、かなりの汗やその他の混合液が足先に集まってくるのが分かる。
ジップロックを外すと、数滴漏れ出てきた。
少し怖いが身を屈めてファスナーを開くと、ドバッと汗やその他の混合液が出てきた。
しばらくの間、液が出てしまうのを待って、足を拭いてから人魚のまま浴室へ移動。
バケツもしっかりと持って、桃華の部屋を出た。

桃華はその間に化粧を済ませておくとの事。
転ばないように慎重に移動し、脱衣所に入ると黒い人魚が昨日と変わらないまま、ガムテープでぐるぐる巻きにされて横たわっていた。

“スミレさん、大丈夫ですか?“
と思いながら、体をポンポンと叩くと、俺の気持ちが通じたのかスミレさんはコクコクと頷く。
“シャワーが済んだら、ガムテープ外しますね“
と心の中でつぶやいてから浴室へ。

黒い人魚が昨日のままということは当然、赤い人魚も。
想像しながら浴室に入ると、赤い人魚は浴室の床にガムテープで全身磔にされていた。
巾着になっていたピンクの人魚スーツは昨夜、桃華が回収、その際に磔にされたのだろう。
磔にされたガムテープの上にはシャンプーの泡や雫がかかっている。
ガムテープで人魚の形は分かるが、赤色は一切見えない。
こんな状態にされているのに、アカリさんの乳首はガムテープ越しでも分かるくらいしっかりと勃起していた。

24名無しの作家さん:2021/04/01(木) 19:16:03 ID:KIlfLWhI
24.
俺は人魚スーツを脱ぐとシャワーを浴びながら、床に磔にされている赤い人魚を解放すべく、ガムテープを外しにかかる。

外そうとしながら俺は考えていた。
改めて凄いシチュエーションだなぁと。
もの凄く美人のアカリさんが入った赤い人魚の着ぐるみは浴室の床にガムテープで一晩中磔にされていた。
人魚の中のアカリさんは磔にされてどんな思いでいたのだろう。
ガムテープ越しでも分かるほど勃起していた乳首が頭を過ぎる。
もしかすると、磔にされているこんなシチュエーションでも濡れているのではと考えると俺の肉棒が脈打つのを感じた。

ガムテープを外す前に試しに乳首に触れてみる。
固くしっかりと勃起している。
磔にされているので動けないが、暴れる様子はない。
なんとなくだが、赤い人魚はこの状況を喜んでいる様にさえ俺は感じた。
なので、胸の部分のガムテープだけ外す。
黒い人魚ほど大きな胸ではないが、綺麗な形のいい豊満な胸が現れた。
今度は胸を鷲掴みにする。
温もりが伝わってきて赤い人魚が生きていることを実感する。
それに凄く柔らかい。
ピンと勃った乳首を弾くと、プルンとまるでプリンが揺れるように乳房にまで揺れが伝わる。
しかし、赤い人魚は暴れる様子はなく、むしろ少し胸を突き出しているように感じた。

25名無しの作家さん:2021/04/02(金) 19:12:05 ID:n5wI9shU
25.
堪らなくなった俺は赤い人魚の乳首に吸いつき、
乳首を舌の上で転がすようにしたり、胸を揉みまくる。
するとされるがままだった赤い人魚に動きが。
なんとか腕を動かそうとしている。
何かしたいのか?それとも嫌がっているのか?
試しにガムテープを外してみると、俺を抱きしめてきた。
床にガムテープで磔にされた茶色の物体から赤い腕と胸だけ露出し、俺を求めてくる。
その姿はホラーを思わせる。

しかし、奇妙な姿に俺はそそられ、赤い人魚を激しく責めて自分も気持ちよくなり、露出した赤い胸に射精した。
赤い人魚は俺の精液を気持ち良さげに胸に塗りたくっている。

俺は冷静になるのと、残りの精液を流すためにシャワーの続きを浴びると、浴室を出た。
浴室を出る際に振り返ると、床から浮き出たように見える赤い腕は俺を探し求めて蠢いていた。
腕が自由に使えるので自力でも磔を解くことができるだろう。
ただ心残りなのはあの美人のアカリさんを自由に楽しめるのを早々に切り上げてしまった事。
しかし、あまり時間をかけると桃華の機嫌を損ねかねない。
それに俺にはもう一つする事が残っている。

26名無しの作家さん:2021/04/03(土) 16:45:38 ID:FrmJyUSc
26.
体を吹いて脱衣所で着替えを終えた。
黒い人魚のガムテープを外そうとした時、赤い人魚と同じように胸に目がいく。

大きなはち切れそうな胸の天辺には勃起した乳首が確認できた。
やはり、スミレさんもそうなのか。
薄々拘束されることを望んでいるのではないかと俺は推測していた。
理由は2人とも拘束を外そうとした後が見られないこと。
拘束されて放置されていることを楽しんでいるように感じていた。

例えば赤い人魚は腕が自由になったにも関わらず、ガムテープを外そうとする行動を全くとっていなかった。

黒い人魚の胸を露わにし、腕も自由にしてやると、手探りで俺を求める仕草。
勃起した乳首を摘むと、俺の方へ胸を突き出してきた。
乳首を引っ張り伸び切ったところで摘んだ指先を滑らせる。
黒い人魚は体をピクンと揺らし、両腕で胸を覆う仕草を見せる。
この姿が妙に色っぽく見え、また乳首を引っ張りたい衝動に駆られる。
それを察しているかのように、胸を覆っていた腕を今度は巨乳を両腕で寄せて谷間を強調させてくる。
明らかに俺を誘っている。

しかし、シャワーを浴びるだけにしては時間がかかり過ぎてしまった。
桃華の顔が頭を過ぎる。
俺は黒い人魚の頭をポンポンと2回撫でるように叩くと急いで桃華の部屋へと戻った。

桃華はすっかり準備が出来ていて何か言われないかとヒヤヒヤしたが、何も言われることなく学校へ。
スミレさんとアカリさんはおそらく自力でガムテープの拘束を解いているだろうと信じる。
そして、一つは忘れていた事は俺の青い人魚スーツを浴室に放ったらかしにしてきたという事。
しかし、今さら水乃家へ戻る事もできず、スミレさんかアカリさんが片付けてくれていることを願うだけだった。

27名無しの作家さん:2021/04/04(日) 15:38:06 ID:dfxjgQ6M
27.
学校へ行く途中に人魚スーツについて、桃華に聞いてみた。
以前、桃華の家で俺が全く動けなかったのは人魚スーツ作成のため型を取っていたそうだ。
それを元に俺の人魚スーツをスミレさんが作成。
スミレさんはこういったものを作るのが得意だそうだ
まだまだ、聞きたい事はあったが、桃華が話題を変えてきた。

「海に連れていってよ!今週末に」と桃華。
確かに俺は免許もあるし、中古のワンボックスだが車もある。
「いいけど、冬の海は寂しげで風も冷たいし、夏の方が良くない?」
と俺は提案したが、今週末に行きたいと桃華に押し切られて海へ行く事になった。

「ところで海に行って何するの?」
俺の問いに桃華は
「泳ぐに決まってるじゃない!」
と、笑顔で返す。
「でも、冬に海に入ったら風邪ひくよ」
と言う俺の言葉も聞かずに桃華は
「約束ね」と可愛い笑顔で言われるとそれ以上何も言えなかった。

28名無しの作家さん:2021/04/05(月) 19:39:17 ID:4SOMMjO2
28.
週末、海へ行く日がやって来た。
天候は雨。
さらに何故か早朝に来て欲しいと言われ、まだ暗い午前5時に桃華の家に着いた。
ロングのダウンコートにブーツ姿の防寒バッチリの桃華が出迎えてくれた。
玄関にはサーフボードのケースが2つ、それにウエットスーツの入ったメッシュバッグが2つ置いてあった。
「これ、積み込んで」桃華に言われるまま、それらを積み込む。

“桃華はサーフィンがしたかったのか?2つあると言う事は俺のもあるのか?“
そんな事を考えながら荷物を積み込む。
初めてサーフボードを持ったが、なかなかの重量があった。
荷物を積み込み、いざ出発。
海までの道中、雨は激しく止む気配はない。
行きたいと言った海なのに、テンション低めの桃華。
雨で天気が悪い事を不満に思っているのか?
桃華に話しかける。
「サーフィンしたかったのか?」
「ん、まぁそんなところかな」
それだけで会話が続かない。
桃華の様子もいつもと違いどこか変だ。

桃華の指示するまま車を走らせて海へ到着。
桃華は波止場へいって欲しいと伝えると後部座席へ移り着替え始めた。

車も免許もあるが俺はまだ運転が不慣れだ。
雨という天候の悪さに加えて、明け方で辺りは暗い。
ハンドル操作を誤ると海にはまりかねない。
慎重に運転しなんとか波止場まで到着した。
車を停車させると後部座席から着替えを終えたピンクの人魚が現れた。

ピンクの人魚は俺に抱きつき体を擦り寄せてくる。
俺はそれに応えてピンクの人魚を力強く抱きしめる。
その後もしばらくピンクの人魚と絡み続ける。
桃華とは思えない積極さ。
これが最後の別れとなるように感じるほど、必要以上に俺たちは互いを抱きしめあった。
ひと段落したところで、ピンクの人魚は後部座席へ移動し積み込んだメッシュバッグから、ウエットスーツを取り出した。

29名無しの作家さん:2021/04/06(火) 15:45:37 ID:UpeOwiVY
29.
「え?人魚スーツのままサーフィンするの?」
俺の質問には答えず、ピンクの人魚はウエットスーツを着始める。
もっとも、人魚スーツを着ている時点で話すことは出来ないのだが。
ウエットスーツは俺の想像していた通常のものと違い、人魚スーツのようになっていた。
そして着る時も尾っぽの先を開いて頭から着るというより中へ入っていく。

全身が黒い光沢のあるスキン地のウエットスーツに着替えると、また俺の元へと戻ってきた。
ピンクの人魚はそこにはおらず、黒光りした全体的に厚みの増した黒い人魚となっていた。
そして再び抱き合う。
何故か、抱き合っているだけなのに俺は涙が溢れてくる。
黒光りした人魚は俺の涙に気づくと、指で俺の涙を拭き取ると、ゆっくりと後部座席へと移動し始めた。

中からバックドアを開くと、車内に雨が吹き込んでくる。
続けて、サーフボードケースのファスナーを開いていく。
中には桃華と同じ黒光りしたウエットスーツを着た人魚。
胸が大きな事から中身はおそらくスミレさん。
どうりでサーフボードにしては重かったわけだが、一体なぜ?
中身がスミレさんならサーフィンは出来ない。
俺の疑問の答えが出ないまま、桃華の入った人魚はもう一つのサーフボードケースを開く。
現れたのはまたしても黒光りしたウエットスーツを着た人魚。
こちらは初めの人魚よりも少し体も胸も小振りな事から中身はアカリさんだろう。

あれよあれよという間に、3人はバックドアから外へ。
俺も慌てて傘も持たずに外へ飛び出す。
3人は波止場から見事な飛び込みで海へ。
俺も後を追いかけようとしたが、波止場から海面までの高さに足がすくむ。

2人の人魚が先行して沖の方へと泳いでいく。
1人の人魚が俺の方を向いて大きく手を振り、そして2人の人魚の後を追うように海中へと消えてしまった。

冷たい雨が降る中、俺はただただ人魚の消えた方を見て立ち尽くしていた。
【しばらくすると戻って来るのではないか】
そんな期待をして待ち続けたが、冷たい雨が降っている海面には変化はなかった。
体が冷えてあまりの寒さに車内へと戻る。
桃華もアカリさんもスミレさんも戻ってくる。
そう信じて車に乗ったまま、波止場でひたすら待ち続けた。

冷たい雨が上がり、日が差してきたが、3人が戻って来る事はなかった。

30名無しの作家さん:2021/04/07(水) 17:00:35 ID:rgvBqZCY
30.
どれくらい時間が経っただろう。
窓をノックする音で俺は目覚めた。
朝早かった事と3人の人魚を待ち続け疲れて、ハンドルに突っ伏し、いつのまにか眠ってしまっていた。

重い体を起こし窓ガラスをノックする方を見る。
【桃華!】
俺は笑顔になった。



桃華は窓ガラスをノックしていないのに、ノックは続く。
違和感を感じて体を起こす。
窓ガラスの向こうには見知らぬおじさん。
「にぃちゃん、こんなところに車停めたらダメだよ」
「すみません」
見知らぬおじさんに驚いた俺は慌てて車を発進させた。

窓越しに見た桃華は夢だった。
未だに何が現実で何が夢か分からなくなっている。
車を走らせながら、思いついた事。
“水乃家へ行こう“
あそこで人魚に遭遇した。
あそこへ行けば何かが分かるかも知れない。

雨が上がり、晴れた道を勢いよく水乃家へ向けて戻る。

しかし、俺がいろいろ体験した水乃家に着いて愕然とした。
そこに家はなく、池が存在した。
俺は言葉も出なかった。
何度も来たので間違いない。
念のため、周辺を散策したが、やはり池のあった場所が水乃家であることは間違いなかった。

俺は魂が抜けたように車から降りて池を眺める。
池の形はなんとなく、水乃家の大きな浴室に似ている気がする。
足元に青色のゴム片が落ちていた。
俺はそれを拾うとギュッと握りしめた。

31名無しの作家さん:2021/04/08(木) 23:00:06 ID:rgvBqZCY
31.
後日、大学、サークルで桃華の事を確認したが誰も知っている者はいなかった。
ただ、俺には桃華ではなく河乃翠(カワノミドリ)という可愛い彼女がいた。
しかも、翠は桃華にそっくりだ。
違うところは髪が緑色で髪型がおかっぱということ以外は見間違えるほど。

翠に気を遣い桃華や人魚の事を意識しなくなったそんなある日、サークル帰りに翠の家に誘われた。
サークルの練習場の近くに私の家があるから、寄ってかないと。
「シャワーも浴びたらいいよ」と何か意味ありげな誘いだったがそれに乗った俺。

翠の家族は出掛けて不在との事。
早速、シャワーを借りる。
ごくごく普通の浴室。
俺の実家とそう大差はない。
シャンプーをし、頭を洗っていると物音がした。
「翠?どうした?」
目を瞑り声をかけたが返事はない。
翠が早く俺とHしたいのかと思いニヤける。
同時に肉棒が少し固くなるのを感じた。
不意にその肉棒が掴まれる。
“翠の慌てん坊“と心の中で思いながら、頭を洗って掴まれた肉棒を見る。

肉棒を掴んでいる手には水掻きがあり、深緑をしたぬめり気のある肌。
手が伸びているのは浴室の扉側でなく、フタをしてあった湯舟の方。
ゆっくりとそちらを確認すると、そこには河童の姿が。
ビックリして声も出ない。

32名無しの作家さん:2021/04/09(金) 21:47:27 ID:rgvBqZCY
32.
湯舟からゆっくりと出てきた河童は、俺を押し倒すとそのまま馬乗りになる。

恐怖できちんと見えていなかったが、この河童には大きなオッパイがあった。
俺の掴まれた肉棒は妙に気持ちよく、勃起したまま戻らない。
その肉棒を河童は自分の体へ挿入し、そのまま俺に覆い被さる。
“河童、グロい、でも気持ちいい“
俺は心の中で呟いた。

俺は全身がローションのようにヌメヌメした河童に体を擦り付けられながら何度も何度も逝った、しかも中に全部出して。
もう、俺に体力が残されていないが、そんなことは河童には関係ない。

“もうダメだ“と思った時、浴室の扉に人影。
“翠!“
声を上げようとしたが、声が出ない。
扉を開ける翠。
俺が翠に手を伸ばそうとして固まる。
翠は自分の顔を引っ張り剥がし肌が崩れ落ちる。
中からは鮮やかな緑色をした河童が現れた。
その河童は俺に覆い被さっている河童を除けると、俺の肉棒に挿入し入れ替わる形で覆い被さってきた。
先程とは違う感じでこちらも気持ちいい。
相変わらず体はヌメヌメしているが。
俺は使い物にならなくなるまで河童たちにもてあそばれた。

俺はある都市伝説を思い出していた。
人魚だったか、河童だったかが、男を誘惑し男の精子を獲得する。
女だけしか生まれないため、人間の男性の精子をあの手この手で獲得し、子孫繁栄させると。
そして確か精子を抜かれて用済みとなった人間の男性は殺されて捨てられる。

アレは人魚じゃなくて、河童だった。


fin

33名無しの作家さん:2021/04/12(月) 16:11:06 ID:rgvBqZCY
33.
「青山蒼太(アオヤマソウタ)役の美濃 譲(ミノウユズル)さんオールアップです」
スタッフの声と共に拍手が起こる。

男性スタッフがインタビューを始め、マイクを向ける。
「あ、どうも新人の美濃 譲です」
「この映画は僕よりも周りのスタッフさんや女優さんが大変で僕なんかが主役をさせてもらって申し訳ない気分です」
と恐縮気味に話す美濃。
その美濃をセクシーな河童たちが両側から挟み込むようにカメラにフレームイン。

イタビューするスタッフが、鮮やかな緑色の河童にマイクを向ける。
「水乃紅梨(ミズノアカリ)役を演じた鑑 史華(カガミフミカ)さん、赤い人魚と緑色の河童の三役を演じられてどうでしたか?」
「また、特に大変だった点をお聞かせください」
と言って、緑色の河童の口元にマイクを向ける。

「   …… 」
「あ!話せなかったんですね、ごめんなさい」
そういうとスタッフは深緑の河童にマイクを向けた。
「では、水乃墨恋(ミズノスミレ)役の光月 美耶(コウヅキミヤ)さん、同じく黒い人魚と深緑の河童の三役を演じられてどうでしたか?」

「   …… 」
「こちらも河童スーツを着ている時は人魚スーツの時同様話せなかったですね、すみません」
「セクシー女優のお二人には後ほどお話しを伺います」
そういってまとめようとしたスタッフは、河童のヌメヌメ感を出す緑色のローションを頭からかけられて、セクシーな河童2人に押し倒されてイジメられる。
しかし、イジメられている男性スタッフはローションでヌルヌルにされているが、その状況を喜んでいるようで幸せそうな顔をしていた。

34名無しの作家さん:2021/04/13(火) 20:37:37 ID:rgvBqZCY
34.
「では、私が代わりにインタビューを続けます」
マイクを引き継いだのは今回のヒロイン水乃桃華(ミズノモモカ)役のグラビアアイドル槙 伊織(マキイオリ)。

「女性陣との絡みは如何でしたか?」
譲は顔を真っ赤にして、「いやぁ、女優の皆さん可愛いし美人だしセクシーだし、演技じゃなく本当に勃起してしまって恥ずかしかったです」
譲は下を向いて頭を掻く。

「ところで今回度々出てきた人魚スーツですが、私は着るのが大変でしたが、着てしまえば気持ちよかったんですが、譲くんはどうだった?」

「うーん、確かに着るのは大変でしたね、スタッフさんにも手伝ってもらってようやく着せてもらったといった感じでしたね」
少し間を置いて、「でも完全に人魚になると包まれている感じがとても落ち着けるというか、安心する感じがしました」
その意見に同意するように伊織もウンウンと頷く。

「それに人魚スーツを着てるのにも関わらず触られている感覚が敏感になるという不思議な感覚に襲われたのが印象的でした」
それを聞いていた伊織も大きく頷く。

譲が伊織に逆に質問し始める。
「ずっと聞きたかったんだけどいい?」
譲の問いに、伊織は頷いて返す。
「海での人魚の最後のシーンなんだけど、2つ質問があって、1つは人魚スーツの上からウエットスーツを着て苦しくなかった?それと波止場から海へ飛び込むのは怖くなかった?」

35名無しの作家さん:2021/04/15(木) 10:15:31 ID:rgvBqZCY
35.
譲の質問を聞いた伊織は答え始める。
「ウエットスーツは結構キツかったよ、人魚スーツより分厚いし、動きにくいし、でも体温の確保と体を守る為だったから」
と笑顔で答える。
「それに海に入ってしまえば意外と浮力があり泳ぎやすくてよかったわ」
続けて
「何より、私は現地についてから人魚スーツに着替えてからスタッフに手伝ってもらってウエットスーツを着たけど、史華ちゃんや美耶姉さんは譲くんが車に積み込むシーンの前から人魚スーツの上からウエットスーツを着た状態、しかも息が出来なさそうなハードタイプのサーフボードに入ったままだったのだから頭が下がります」と。

譲も頷き、
「確かに、2人がサーフボードケースに入っている事は聞かされていなかったから、現地についてサーフボードケースを開いて、ふらふらの2人が出てきた時は僕もかなり驚いたよ、撮り直しになったけどね」と笑った。

36名無しの作家さん:2021/04/16(金) 02:05:24 ID:rgvBqZCY
36.
「えーと、もう一つの質問は波止場からの飛び込みね」
可愛い笑顔の伊織に譲はドキッとする。

「飛び込みはスタントの方がされるとばかり思っていたので、自分がすると知った時はどうしようかと思ったけど、腹を括って思い切って飛び込んだわ」
と、また可愛い笑顔を見せる伊織。
「飛び込む前にはカメラに入らない位置に6人のダイバーさんも見えていたから大丈夫と自分に言い聞かせて飛び込んだの」

そう笑顔で話す伊織、その伊織の笑顔に骨抜きにされている譲の背後にあるものが迫っていた。


譲は不意に背後から青い人魚を被せられてしまった。
被せたのは先ほどまでインタビューしていた男性スタッフと緑色の河童こと鑑史華。
不意の事であっという間に人魚スーツの中へ押し込められてしまった譲に人魚スーツを着せ続ける2人。
譲も諦めたようで抵抗する事なく、人魚スーツを着る動きを中で始めた。
それを見た男性スタッフは尾っぽのファスナーを閉め、ジップロックも閉じてしまった。
腕が通せていない状態の青い人魚は床で転がり回っているが、誰も助けようとしない。
そして、インタビュー中だった伊織も。

37名無しの作家さん:2021/04/16(金) 23:09:28 ID:rgvBqZCY
37.
「譲くんのイタビューができなくなったので、史華ちゃんと美耶姉さんに話を聞きたいと思います」

伊織は切り替えてインタビューを続ける。
そこへ女性スタッフが伊織にメモを渡してきた。
「ディレクターさんからです」
メモを開くと【翠ちゃんとニセ翠ちゃんの共演が見たい】と書かれていた。
伊織はそれをそのまま読み上げた。

それを聞いて首を振って嫌がったのは、緑色の河童の史華。
スタッフがすぐにニセ翠ちゃんの皮のようなスーツを持ってきた。
嫌がる緑色の河童の両脇を全身ヌメヌメの男性スタッフと深緑の河童が固める。
始めは抵抗していた緑色の河童も観念したようで大人しくなり、ニセ翠ちゃんの皮に足を通していく。

なぜ、これほど嫌がるのかというと、ニセ翠ちゃんの皮は分厚く作られていてかなりタイトなため、河童スーツを着たままだと、中はかなり窮屈なんだとか。
そんなに長く着ていられないのに、撮影中には顔の皮が剥がれないハプニングもあった。
史華ちゃんは再びニセ翠ちゃんの皮を着ることにかなりの抵抗があったそうだ(後日談)

ニセ翠ちゃんを着せて背中のファスナーを閉める。
これがなかなか閉まらない。
悪戦苦闘したが、2人がかりで着せることができた。
しかし、ニセ翠ちゃんはなにぶん裸なので史華ちゃんのジャージを着せてみた。
伊織は緑色の髪のおかっぱ頭になり、2人で並ぶ。
当然、インタビューなどできるはずもなく、記念撮影をすることにとどまった。

38名無しの作家さん:2021/04/17(土) 23:36:10 ID:rgvBqZCY
38.
「史華ちゃんにはニセ翠ちゃんを脱いでもらう間、美耶姉さんにインタビューしたいと思います」
深緑の河童にマイクを向けて喋りだす伊織。
「河童スーツはどうやって着てるんですか?私も着てみたいです」
確かに伊織と背格好の近い美耶が着ている河童スーツなら着る事が出来そうだ。
伊織はそう言ってから深緑の河童にマイクを向けた。
深緑の河童は水掻きの付いた手でOKサインを作ってから、手振りで1人の女性スタッフを呼んだ。
女性スタッフは特殊な工具を持ってきて、河童スーツを脱がせにかかる。

頭の天辺にあるお皿の根元に特殊な工具を差し込むとお皿を回転させた。
まずはねじ式になっているお皿を外す。
次にお皿で押さえつける形で固定されていた肩までかかる髪を外す。

お皿を固定していたねじは真ん中が空洞になっているので、そこへスタッフが指を突っ込むと『カチッ』と音がして、ねじが取り除かれた。
同時に、河童の顔の肌の張りがなくなる。
河童の肌はゴムで出来ているようだ。

そのゴムの肌を首元までズラすと、プラスチック製の緑色をした河童の造形物が現れた。
スタッフが河童の顔の造形物の左右のエラ辺りを触ると河童の顔は前後に割れた。
そして中から黒いフードを被った光月美耶の顔が現れた。
口には呼吸を助けるマウスピースをしている。
それを水掻きの付いた手で外すと、涎が糸を引く。

そんな事はお構いなく美耶は伊織に抱きつく。
この撮影中、美耶は伊織をすごく可愛がっていた。
まるで、本当の妹のように、伊織も美耶に対して好感を抱き美耶姉さんと呼ぶ仲に。
伊織が呆然としている間に伊織のくちびるを奪い、舌を入れようとした時、伊織が美耶を制止する。
「美耶姉さん待って!」
両手でなんとか食い止めた伊織。
それに対して少しガッカリした様子の美耶。
美耶は伊織といるのが、今日が最後なので隙あらばキスしようと決めていたらしい(後日談)。

39名無しの作家さん:2021/04/18(日) 22:14:31 ID:rgvBqZCY
39.
仕切り直して河童スーツを脱ぐ美耶。
河童の肌は伸縮性の高いゴムを使用していて、頭の天辺のところを大きく開いくことで脱着ができるようになっている、いわゆるネックエントリーのタイプ改良型だ。
そして、河童の体は全て一体となっている為、その中へ体を滑り込ませる必要がある。
そのためインナースーツもネックエントリータイプのラバースーツを着用している。
インナースーツにローションを大量に塗りたくり着るのだ。

河童スーツを『ジュブジュブ』と音を立てながら脱ぐ美耶。
大きなオッパイが河童スーツからぷるんと飛び出す様子は、女の伊織から見てもドキッとする光景だった。

河童スーツを脱いだ美耶。
全身を黒いラバースーツに包まれ、ローションで光沢が出て凄く妖艶に見える。
大きなオッパイにフードを外した綺麗な髪がかかる。
離れた場所にいる男性スタッフ達からも生唾を飲み込む音が聞こえてきそうだ。

美耶の姿に見惚れていた伊織だが、河童スーツを着る事を思い出す。
ジャージ姿の伊織がジャージを脱ぐ。
ジャージの下にはピンクのラバースーツを既に着用していた。
これもネックエントリータイプのもの、人魚スーツを着る時にインナーとして着ていたものだ。
実は譲だけインナースーツなしで、裸で人魚スーツを着ていた。

河童スーツを着るのを美耶が手伝う。
まずはローションを全身に塗るのだが、ここぞとばかりに伊織に抱きつきローションを擦り付ける美耶。
スタッフも女優2人が絡みあっている姿を見るため、あえてローションを渡さないで傍観していた。

インタビューなしで、伊織が河童になる映像が続く。
この方がメイキングとしては嬉しい一面はある。

40名無しの作家さん:2021/04/19(月) 23:19:16 ID:rgvBqZCY
40.
ローションを擦り付けあった後、伊織は河童スーツに足を通す。
美耶の時にローションがたっぷり塗られているの河童スーツの中はローションまみれだ。
擦り付けあいは不用にも思える。
『ジュブジュブ』と音を立てながら、伊織は体を河童に変えていく。

美耶が着ていたものも、史華が着ている河童スーツも股の所に袋が付いている。
そしてインナースーツにも同じ場所に袋があり、セクシー女優の2人はその袋を自分の中へ収める事で、河童のまま行為を可能にしていた。
しかし、伊織のインナースーツには袋が付いていないので河童スーツからペニスの抜け殻のように垂れるだけだった。
その垂れた袋を河童スーツの中へ入れる際、美耶はワザと伊織の敏感な部分に触れるようにして押し込んだ。
伊織はセクシーな声を漏らしそうになったが、なんとか耐えた。

体が河童になった伊織。
ただ、オッパイが美耶ほど大きくないので、少しオッパイに張りがない。
まあ、そこは仕方ない。

ピンクのフードを被り、マウスピースを美耶から受け取る。
河童の顔の造形物を取り付けてもらい皮を被る。
河童の肌をピンと張り、頭の天辺のねじを取り付けて肌を固定。
ねじを隠すように髪を取り付け、最後にお皿で固定して完成。

河童になった伊織は自分の体を確かめるように全身を不思議そうに触っている。

41名無しの作家さん:2021/04/21(水) 01:01:34 ID:rgvBqZCY
41.
黒いラバースーツの上にジャージを羽織っただけの美耶姉さん。
黒光りする長い足がもの凄く色っぽい。

さっそく着替えを終えた深緑の河童にマイクを向けてインタビューをする。
「どうですか?着心地は?」
当然話すことが出来ない深緑の河童は身振り手振りで答えるが、突然動きが止まる。
深緑の河童の視線は美耶姉さんの下半身の方を見ている。
美耶姉さんも自分の下半身を確認すると、ラバースーツの袋が飛び出して垂れていた。
「失礼しました」
と言って急いでそれを押し込み、ジャージを履くが深緑の河童の視線は変わらない。

視線の先には青い人魚に跨がる緑色の河童の姿。
緑色の河童はいつの間にかニセ翠ちゃんを脱いでいた。
さらに青い人魚の尾っぽの辺りには譲の下着とズボンが落ちている。
つまり、譲は今、下半身裸で青い人魚に入っているという事だ。
そして青い人魚にも撮影時とは違うことが、それは腕がない、人魚スーツの内側に腕を入れられているので、譲は今両腕が使えない。
そして、緑色の河童越しにはチラッと譲が勃起しているのが見えた。
つまり、緑色の河童は青い人魚を逆レイプしている。

深緑の河童となった伊織、黒光りするラバースーツにジャージ姿の美耶姉さんが気づいた。
それを止める為にスタッフに渡された赤い人魚スーツを深緑の河童と美耶姉さんの2人で無理矢理着せて青い人魚が襲われているのをなんとか阻止した。

赤い人魚も腕をスーツの内側に入れられているので、腕が使えない。
悪戯する緑色の河童を赤い人魚に封印した。
赤い人魚の上半身は河童の形が若干だが浮き彫りになっていた。

少し心配気味に様子を見ている伊織に美耶姉さんが「史華はドMだから大丈夫よ」と声をかける。
美耶姉さんがインタビューを仕切り直そうとしたが、深緑の河童の姿がない。
見回すと今度は深緑の河童が青い人魚に跨っている。

42名無しの作家さん:2021/04/21(水) 17:31:47 ID:rgvBqZCY
42.
今度は男性スタッフと美耶姉さんで深緑の河童に腕を使えなくしたピンクの人魚スーツを着せた。
しかし、手も足もまともに使えないにも関わらず赤い人魚とピンクの人魚は先を争うように青い人魚へと擦り寄っていく。
そういえば史華も伊織ちゃんも譲くんが好きだったわね。

それならと美耶姉さんはスタッフにあるものを持ってくるように命じた。
スタッフが用意したのは大きなビニール袋。
それに3人を滑り込ませる。
ビニール袋の口を縛り、掃除機で吸引する。
大きなビニール袋の為、時間はかかったが空気が抜けて圧縮。
青い人魚に赤い人魚とピンクの人魚が寄り添った形で動けなくなった。

それを見ていた美耶姉さんは自分も黒い人魚になり、大きなビニール袋の口を隠すように横たわった。
スタッフが照明を当ててカメラマンが色々な角度から写真を撮る。
この圧縮された写真は【都市伝説 人魚】のDVDジャケットの写真に使用された。

おしまい

駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

46名無しの作家さん:2022/02/13(日) 15:40:13 ID:PK4QT4/I
おつ

48<削除>:<削除>
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