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仮投下スレ

1妄想民:2020/05/14(木) 19:02:09 ID:qomnPZx2
「こんな展開はどうでしょう」
そんな時にはこのスレを

2妄想民:2020/05/14(木) 20:03:02 ID:WyEfe38s
仮投下スレの新設、ありがとうございます!

それでは再度、土曜日の語り再開前後に投下したいと考えているSSを投下します。

【注意】
・当然仮投下です。皆様の評価次第で没にする可能性もあります。
・諸事情により速筆を優先したため、内容台詞描写設定の校正が不十分です。ご了承ください。
・ご指摘や修正の意見も承ります。

3超常なるモノ共:2020/05/14(木) 20:05:49 ID:WyEfe38s
「滅却師の皇帝よ、己の未来を『視』誤ったか」

全知全能のユーハバッハが敗北して間もなく、彼が座していた王座の前に絶望を形容する黒い人型が佇んでいた。
いつの間に、全く気配もなく、ソレは死闘を終えた空間に出現していた。
当然、皇帝と対峙していた全員が不意を突かれた。即座に違和感と、底知れぬ不気味さを抱き、誰もが身構えただろう。
そしてその内の何名かは、その正体を理解していた―――その名は、アンチスパイラル。

「反螺旋族の集合意識体、何をしに来た」

「特異点を集めしタイタン星人よ、ここは我々の領域、我々が創造せし宇宙だ」
「ゆえに、我々の知覚はこの宙域を捉えている」
「さすがに、蟻のように細かき人間共を全て識別することはないが」
「我らが同盟、ユーハバッハの死とあらば話は別だ。かの超越者を倒した、それがどのような者達なのか見に来たに過ぎん」

そう言って、アンチスパイラルはその場にいる全員を一瞥するような仕草をする。
弱肉強食の理から外れた反逆者達、全てを無に還さんとする愚考者達、無限の可能性を求めし異端者達。
その面々を、ただ一つの情を表さずに見ていた。

「おい、そんなこと言って、俺たちを潰しに来たんじゃないのか」

「否。終末を望む天司よ、我々は戦いに来たのではない」
「ここに居る我らはただの影法師、我らの中核は螺旋に目覚めし者共を注視している」

突如、アンチスパイラルのそばに映像が映し出された。
画面は星々の海に満たされ、その中にはアンバース頂点の城塞や元資源衛星の機神も映し出されていた。
そしてそれらと比較できる程に異常に巨大な機械人形が2体、モニターに映し出せない程に逸脱した攻防を演じていた。
その光景はまさに巨大な絶望と希望の激突。
その規格外、次元の違いを見せつけられれば、広間にいた面々から一時的に言葉を失わせるには充分だった。

「スケールが違い過ぎる…論外同士のバトルとしか言いようがないわ」

「そういうことだ、幻想郷の巫女。ゆえに、我々にお前達を相手する暇はない」
「だがそうだな、これだけは言っておこう」
「よくぞ、ユーハバッハを倒してくれた」

「!? それは一体、どういうつもりで言っているんだ!」

「かの皇帝は強力な同盟者であり、同時に我々の足枷でもあった」
「参加者の大半が反乱して攻め入る事態になっても、お前達と戯れる事を選ぶ程にユーハバッハは盲目であった」
「だが、皇帝が消えたことで、奴に与えられた拒否権もなくなり」

「ようやく、原初返還による幕引きを始められるようになった」

「!? なん……だと……!」

「さぁ、原初神カオスよ、目覚めの時だ」
「我々が時空断層の狭間を創ろう、その瞼を開かせよう」
「そして、盟友ユーハバッハを倒した者共に、祝福を与える時だ」
「奴らの増長、スパイラルの増加を阻むために、地表全てを資源に還るがよい」

 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 

空間が割れる。
ソラが割れる。
そして、あり得ざる光景が顕われる。
歪み、撓み、ねじ曲げられながら引き裂かれた―――
間隙の向こうに何かが在る。
あれは。
何だ。
歪みの宙の間隙からこちらを覗く、あれは―――

――――――あれは、瞳だ。
ソラの瞳が、地球を覗き込んでいる。



虚空の瞳が顕われた瞬間、世界は、時は、止まってしまった。
なぜなら、誰しもがその瞳に心を奪われたからだ。
見られている、偉容な存在に。
そこから放たれる熱量は、どれだけ離れていても肌身に感じる。



『―――原初たるカオスの再起動を確認。』
『―――あらゆる要素は、不要物として判断されます。』
『―――緊急警告。緊急警告。』
『―――カオス神、顕現。』
『―――資源の強制回収が開始されます。』
『―――惑星表層資源の、原初返還が実行されます。』



どこからか機械的で無責任なアナウンスが流れる。
カオス神。原初返還。その言葉の意味を、誰しもが知っている。
儀式の前に始まった光景を思い出すだけでよい。
惑星を抉り取る所業が、頭上にて待ち構えている。
ゆえに、誰しもがこの結論に思い至る。
―――ついに、超常の神による審判の時がきてしまった、と。

地上も、宇宙も、各種拠点も、それぞれの戦の勢いは止まらない。
ゆえに、誰しもが虚空の瞳に対応するには手遅れだった。
そして誰もが、絶望を抱いていただろう。





その巨大な瞳に向かって、地上から光の筋が突き進むまでは。

4天地開闢の光:2020/05/14(木) 20:07:27 ID:WyEfe38s
 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 


怪獣を統べし怪獣の王。
地球を守護する星の巨獣。
太古より存命する核熱の申し子。
破壊の権化にして、環境の調和をもたらす抑止力。

その名は≪GODZILLA/ゴジラ≫。

ゴジラは、外来からの侵略者を拒む性質を持つ。地球に仇なす宇宙生物を徹底的に排除する。
このバトルロワイアル会場においても、『レギオン』や『キングギドラ』に対して明確な敵対心を持って攻撃していた。
―――然るに、外宇宙より星間来訪し、大権能でもって地球環境を死滅させる、生物ならざる機械神が相手だろうと。
―――ゴジラは一歩も引かず、最大の脅威として破壊するだけであった。

だが、ゴジラとて本能で理解していた。
敵対神は超大であり、通常状態のままでは返り討ちに遭うのが目に見えていた。
ゆえに、最も新しい王とリュウソウ族と邂逅し、リュウソウルとライダーウォッチの力で傷を癒やし。
そして、星の生存本能が生み出した真祖の姫君が持ってきた放射能の塊を喰らい、大幅な自己強化を図った。
―――その行為は諸刃の剣でもあった。
過剰な核エネルギーを制御するには至らず、いつ自滅してもおかしくない暴走状態に陥っていた。
そのような代償を負ってでも、天空の狭間から俯瞰する巨瞳を打ち落とすとあらば。
―――既に、ゴジラの覚悟は完了していた。

三つ首の黄金龍を倒した後、ゴジラは赤熱する身体を抑え、神を打ち落とす力を蓄えるために、氷塊漂う海中にて神の顕現を待ち構えていた。
他の参加者が宇宙に上り、主催陣営に反旗を翻しても、すぐに動くことはなかった。
ただ一度、同じく地球を守護する怪獣・ガメラが散った時、力の一部をを受け取ったゴジラは宙に向かって一撃を放ったのみだった。
その後も上昇する熱を蓄積し、灼熱の海に鎮座し続けたゴジラは。
―――ついに、ソラに開いた虚空を目測した。

間髪入れず、ゴジラの背鰭が青く輝く。
尾鰭から始まり、徐々に頭頂に向かって発光が進む。
それまで体内に蓄積した放射能エネルギーを射出する準備が整い。
全力を込めた蒼き光の帯が、ゴジラの口から放たれた。

それは、遊星を落とす程の熱量。
さすがに太陽を落とす事は不可能だが、それを包囲する構造物に打撃を与える事はできる。
ダイソン球こそがカオスの本体。
であれば、天球の構造を崩せばよい。たった一つの穴で全体へと連鎖自壊を始め、やがて内包する恒星に飲まれるだろう。
とにかく、その一撃が機神カオスに届けば、たとえ原初の父であろとも終焉を迎えるのは自明であった。

光の柱は一瞬にして星々の海を貫いた。
ソラを割りし巨瞳に畏怖を抱いた者達も、その一条の輝きに期待を抱いた。
誰しも全てが無為に終わるのだと諦観する中で、超常事象に手を伸ばさんとする明確な意思に胸を膨らませた。
―――殆どの者が、意識無意識に関わらず、その一撃が届く事を望んでいた瞬間であった。





そして、光は。

ソラに開いた虚空にて、拡散されてしまった。

5天地開闢の光:2020/05/14(木) 20:07:59 ID:WyEfe38s
 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 


星間航行用超巨大戦艦、天球型時空要塞カオス。
星間航行の果てに異次元の宇宙に辿り着いていた原初の父。
かの超越神は、普段においては別宇宙に干渉することもなく静寂の中で鎮座していた。
分隊したゼウス艦隊が地球という希有な資源惑星に降り立った後も、特に手を出さずに悠久の時を過ごしていた。
オリュンポスの十二神が滅びの運命を辿ったとしても、カオスはそれを忘れ去ったかのように近くて遠き場所にて眠りについていた。

その後、紆余曲折あってカオス神はユーハバッハやアンチスパイラルなどと手を結んだ。
彼らの目的を利用して『船団の維持』『母星回帰』を果たせると判断しての事だ。
ただし、彼らの思惑が達成するまでは運営を任せっきりにした。
もし彼らの緊急事態宣言を受ければ原初返還でもって惑星資源だけでも回収するつもりであったが、そのような有事になるまでは動こうとも思わなかった。

そして現在、アンチスパイラルによって時空断層の亀裂が入り、カオス神は彼方の宇宙を注視した。
反螺旋族の求めに応じ、カオス神は原初返還でもって細事たるゲームを終わらせようとしていた。
だが、自らが顕現して間もなく、原初返還を実行する前に、思わぬ攻撃が飛んできた。
その攻撃は虚しく終わってしまった。虚空の窓、時空断層の迷宮により無意味となってしまった。

カオス神の宇宙とこちら側の宇宙は、空間の亀裂でもって繋がっていた。
その亀裂は多重空間の歪みでもあり、カオスに真っ直ぐ進もうとするものを惑わせ阻む障壁でもあった。
ゆえに熱線は虚空を貫けず、無軌道に拡散され、カオス神の機体には傷一つ付けられなかった。

―――しかし、カオス神はその明確な敵意を認識し、脅威として排除することを決定した。
ソラは神々の領域、何者をも侵すことはならぬ。
天空まで届く不敬に対し、神罰を下さねばならぬ。
ゆえに機械神は、原初返還を実行する前に、誅伐による敵対者の殲滅を即座に実行した。

―――光が疾った。
超光速の一瞥、一撃。

それは事象の彼方から放たれる太陽の極光、必滅の怒り。
旗艦カオスの傘下にいる機神だろうと、一瞬にして神核を消滅させる大権能。
たとえ相手がティターン艦隊だろうと、巨大生命体タイタンだろうと、関係ない。
カオス神が見定めた物は、原初の海に還るのみ。



そのたった一度の攻撃で、世界を白に瞬かせた。















そして地上は、ゴジラは―――















一人の闘士が身代わりとなって消滅し。


レッド族三人のウルトラバリアーによって。


まだ、その命を繋いでいた。

6神を打ち落とす日:2020/05/14(木) 20:09:02 ID:WyEfe38s
 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 


ウルトラマン。
宇宙の平和を守る光の巨人。
悪しき侵略者や暴れる怪獣を退治し、星々の善き生命体を護る正義の味方。
星や宇宙の危機にも臆さず巨悪に立ち向かう偉人たちである。
当然、このようなバトルロワイアルは許容できないものであった。
そして、虚空神カオスという脅威も、最大限に警戒していた。
超大な機神を倒すには、この場に集まったウルトラの戦士が力を合わせる必要があった。
また、自分達だけでも足りない可能性が大きく、他の参加者とも協力が必要だと感じていた。

スペースゴジラとの死闘を通じて、ウルトラの戦士は一カ所に集結した。
しかも、ロボットであったニセウルトラセブンはシンギュラリティに到達、正義に目覚めた。
同じく、怨念から生まれた妄想ウルトラセブンも本来のセブン像を目指すようになり、正義に目覚めた。
こうして集いし正義の使者達は、己が使命を果たすために連携して行動を始めた。

主催者が差し向けたタイムシャドウはアムロ・レイと滝沢直人に任せて、ニセセブンと妄想セブンは宇宙へ飛び立ち、残りの4名は海へ急行した。
それはバトルロワイアルの終盤、参加者達が主催者達に反旗を翻した時分。
逆に言えば主催者にとってはイレギュラーな事態であり、強硬手段を執る可能性が大いにあった。
―――つまり、全てを終わらせる機神カオスが顕現する条件が整った、と。


 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜


―――本来であれば、光の巨人と星の巨獣は、相容れぬ存在同士である。
片や、文明を破壊する怪獣。
片や、宇宙より来訪した超者。
双方が相対すれば、自動的に戦いとなり、周辺環境に甚大な被害を出していただろう。
―――だが、この時だけは、巨人と巨獣は争うことなく、共闘の道を選ぶことができた。
共通する敵、カオス神は星の命を喰らう理解しがたき存在であった。
ウルトラマン達も、ゴジラも、この時だけは『星の守護』のためだけに動いていた。

だから、セブン、セブン21、セブン上司はゴジラを護るようにウルトラバリアーを展開し。
そして、闘士メビウスは、少しでも太陽の一瞥を弱めるために、その身を挺して命を散らした。


 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜


宇宙に飛びだったニセセブンと妄想セブンは、カオス神の覗き穴へと一直線に向かっていた。
片や、偽の存在から正義の自我を抱いた存在。
片や、怨念の存在から正義に目覚めた存在。
共に共通するのは、虚偽・虚構より生まれ、そして正しき道を選べた存在であること。
様々な不可思議が現実へと変わるこの宇宙において、彼らもまた「特異点」へと変質していた。

―――ならば、虚空という不確かな概念、あり得ざる虚構に対して。
―――己が定めた正しき道を敷き、虚空の穴に現実の穴を開ける。
―――その道理を押し通せるのではないか。

それは、あまりにも突飛、あまりに無謀。
だが、彼らもまた「ウルトラセブン」。
今、全ての命を脅かす大きな目玉が行動を起こす前に、自らの使命を率先して行動していた。
漲るウルトラパワーが身体に輝きを帯びさせる。
二体は並んで異次元への扉へと飛び込み。
そして、次元の狭間へと消え去った。


 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜


ゴジラは、最初の一撃で仕留めるつもりだった。
しかし、全力の放射熱線は虚空の王に届かなかった。
その時点で、エネルギーを消耗したゴジラは次策を失い。
核熱による自滅か、カオス神の反撃で消え去る運命しか残されていなかった。

だが、そこへ思わぬ救援がやってきた。
本来なら敵対するはずのウルトラの戦士が自分を助けてくれた。
しかも一体は身を挺して消滅し、残った三体が自身に向けてエネルギーを送り始めたのだ。
それは、共に星の脅威と戦おうとする想いで溢れていた。

ウルトラパワーを受け取り、ゴジラは再び、天を仰ぐ。
天空の巨瞳は、未だこちらを捉えている。
だが逆に、こちらも相手を捉えていた。
同時に、宇宙にて、二つの光が散るのを感じた。
虚空の穴から乱れが消えて、より鮮明に眩しく輝く天体を捉えられた。
この好機を、ゴジラは逃すはずもなく。
最後の一撃を、ソラに放った。

7そして、終焉の刻:2020/05/14(木) 20:09:57 ID:WyEfe38s
















そして、ゴジラの核熱は臨界を迎えた。
加えて、さらなる過剰エネルギーの緊急投与、即時攻撃へと転用したことにより。
体内機構へ更なる負荷・異常が増大したため、想定された異常の爆発でもって地上から姿を消した。

また、ゴジラに付き添ったウルトラマン達も。
ゴジラの危機的状況に眼を瞑り、死地に赴くことを理解した上で。
怪獣王に全力で力を分け与え、星の海へと還っていった。





【カオス@Fate/Grand Order 轟沈】
【闘士ウルトラマンメビウス@ウルトラマン超闘士激伝新章 消滅】
【ニセウルトラセブン@ウルトラセブン 次元消失】
【妄想ウルトラセブン@ウルトラマン80 次元消失】
【ウルトラセブン@ウルトラファイト 死亡】
【ウルトラセブン21@ウルトラマンネオス 死亡】
【セブン上司@ウルトラセブン 死亡】
【ゴジラ@ゴジラキングオブモンスターズ 自滅】

8妄想民:2020/05/14(木) 20:10:39 ID:WyEfe38s
以上で、SS投下は一旦終了します。
予定ではもう少し続く内容がありましたが、時間的猶予がなさそうなのでここまでにします。
ちなみに最後の方は力が尽きて文筆がぐだぐだです。すみません。
余力があれば書き直そうと思います。(絶対に、とは言っていない)
あと、ダーク・ウルトラマンをシリアスに混ぜるのはムリ。
貴方は当SSとは関係なく動いていてください。

9妄想民:2020/05/14(木) 20:25:36 ID:Ay020SBM
SS乙です
怪獣王とウルトラ戦士、奇跡の共闘に胸が熱くなる一方でダーク・ウルトラマンは自分だけハブられた事への悲しみをコントロールできない……

10妄想民:2020/05/14(木) 21:43:15 ID:Z4A9g17o
SS乙です、燃える展開からハブられたダーク・ウルトラマンは悔しさと悲しみをコントロールできない…

11妄想民:2020/05/14(木) 21:48:37 ID:Z4A9g17o
それと仮投下スレの新設ありがとうございます!
勢いでリュウヤ視点からの短めなSSを書いたので投げてみます
タイトルは無いし評価次第では没になる

男は一人、データベース以外には何も無い部屋に佇む。
彼の名は「リュウヤ」。時間保護局の隊長にして、今回の殺し合いでの主催者の一人である。

(ギエンは死に、ユーハバッハは斃れ、予定外の事は幾つも起こったが…殆どが想定内。
私が垣間見た数々の未来の中では、この時点で既に死んでいる筈の参加者もまだ残ってはいるが……危険視する程ではない。
我々の時代を守る為の技術と知識は手に入った、大消滅も問題なく発生させれる…。ここで退いてもいいが……。
……私の運命を変える為には奴が…滝沢直人が邪魔になるな…)

彼のもう一つの目的である「自分の死の運命を変える」事。それを果たす為に彼は自分の代わりに滝沢直人がタイムファイヤーの装着者になり、死の運命を擦りつけようと仕向けたのであった。しかし滝沢直人はこの期に及んで健在である。なので彼は、温存していた改竄装置を利用し、滝沢直人を葬ろうとしていた。その為彼はタイムシャドウにある命令を組み込んでいる。
「滝沢直人をこの部屋に誘い込め」───と。

「そろそろ来るか…来い滝沢直人、お前には定められた役目がある…」

一人呟くと彼は、右腕に装着しているクロノチェンジャー、次いで懐に入っているDVディフェンダーに目線を移す。

(万が一の為とは言え、これを使う事態にならない事を祈るか…。)

そう思いながら彼は、生贄を待った。
───自身が軽視した存在がきっかけとなり、敗北する未来も知らずに───

12妄想民:2020/05/15(金) 04:52:57 ID:WyEfe38s
>>11
SS乙です!ついにリュウヤ隊長が動いた!
そして良かったー、タイムシャドウを存命&直人を継戦状態にしといて
フルボッコや撃破パターンもあったが無難にしといて正解でした

13妄想民:2020/05/15(金) 20:33:53 ID:WyEfe38s
一応補完を入れつつネタを仮投下します


深淵の姫・ユーを捉えて気絶させた終末組は、彼女を確実に『終末計画』の起爆剤として制御するために工夫を凝らした
彼らの手元には魔晶@グラブルがあった。元々はとある帝国が星晶獣を操るのに利用した星の力を模した物である。
この魔晶を用いて、ユーを制御下に置き、アンバースの一区画にて眠らせて計画実行まで放置していた。

星晶獣、それは空の世界を空の世界を侵略した星の民の最大戦力であり、神にも等しい力を与えられた大いなる獣である。
星晶獣は空の世界に数多く存在し、個体毎に様々な権能を有している。中には、事象改変により過去の歴史までなかった事にできる個体まで存在する。
一方、深淵の姫・ユーは≪深淵≫が造り出された頃から存在する、天地創造とほぼ同時期に生まれた≪深淵≫の意思を象った人型である。
創造神から生み出された原初の存在であり、時に≪深淵≫の力で他者の傷を癒やしたり、時に自己領域で思い描いたイメージを創造したり、時に軍団を数瞬にして殲滅できるほどの力を振るう。

星晶獣と深淵の姫、双方に超越存在であるという共通点がある。
実際には多数の差異が存在するため、ユーに魔晶を使っても『普通は』機能しないだろう。
だが、超越存在をどうにかするだけの技術や条件を、終末組は満たしていたのだ。
星晶獣の生みの親にして『研究者』のルシファー。
稀代の叡智にして≪深淵≫の第一人者であるナジャ。
そして様々な異常事象を許容するバトルロワイアル空間。
この三要素により魔晶は改造が施され、遂には深淵の姫・ユーを支配下に置くという離れ業を成し遂げたのである。

ただし、後にルシファーが述べたように、ユーハバッハや他の主催者が居たのでは『終末計画』は成功しない。
なのでルシファー達はユーを利用した計画は失敗作と断じ、成功してもしなくても良いためそのまま祭壇に放置していたようだった。
―――だが、彼らにも知らない異変が発生していた。

ユーは深淵の園で眠りに就くとき、邪魔者が起こしに来ないように様々な『守護者』を造り出した事がある。
中には、心の壁を象った自分の分身を造り出し、本体を起こそうとするアイリス達の最大の障壁として立ちはだかった、という経歴がある。
この能力の事を、ナジャは知らない。世界に≪深淵≫を溢れさせる計画を練っていた時間軸の彼女では、その場面にでくわすことがないからだ。
一方、魔改造された魔晶は本来よりも過剰なエネルギーを有しており、その力を対象に注ぐことでマリス化を起こす異物へと変質していた。
マリスとは、星晶獣が魔晶によって過剰な力を注ぎこまれた姿。限界を超えた驚異的な力を与えるが、本来以上の過負荷も与えるため器に崩壊をもたらす危険性も有する。

つまり、ユー本体は眠りに就いたまま魔晶による過剰エネルギーを注がれており。
その苦痛を発露させるために、自らの分身、ユー・マリスを顕現させている状態でいる。
そしてもし、ユー本体を起こそうとする者がいれば、暴走状態のユー・マリスがその邪魔をするに違いないだろう。


(魔晶利用ネタはバトロワ補正で解決。前語りとの矛盾がないか確認し、「目覚めさせればよい」とはあっても「確実に障害がない」とは断言されていないため投下してみました)
(ただし、これ以上ややこしい事態が不要だと思われるのであればこの内容をナシにしてください)

14妄想民:2020/05/15(金) 20:36:21 ID:D6oZ/U3Y
>>13
投下乙! 他の人の判断したいだけどこれでネタ一つ増えた

15妄想民:2020/05/15(金) 20:43:00 ID:WyEfe38s
>>14
ありがとうございます。
ただ、21時過ぎには就寝予定なので、21時過ぎor補完期間に投下NGなら代理投下を誰かにお願いしたいです

16妄想民:2020/05/16(土) 00:47:54 ID:Z4A9g17o
とりあえず仮投下してみる

「私がお前をタイムファイヤーにしなければ、お前は遅かれ早かれ死ぬ運命にあったのだ」

「フッ…そんな馬鹿な…!」

「紛れもない歴史的真実だ。所詮お前も、「ギエン」や「ドルネロ」、そしてあの「エイラ」という女と同じく……決められた歴史の中の一部に過ぎない…」

「…全ての黒幕はお前だった…そういう訳か……!」
直人はMG42を構える。しかしそれと同時にリュウヤは、ディフェンダーガン形態にしていたDVディフェンダーを構えて、バルカンモードを発動させた上でDVバルカンを発射した。

「なっ…ぐわぁぁっ……!!」

「これで暫くは動けまい……。
歴史は殆ど全て正しい方向に進んでいる、後はお前を始末するだけだ……大人しく私の運命の……そして未来の為に死んで貰うぞ、滝沢直人……!」

そう一方的に告げるとリュウヤは、改竄装置…もといデータベースにあらかじめ入力していた歴史的事実を承認させようとする。

「2020年5月15日…リュウヤ隊長、31世紀に帰還。そして同日…ブイレックスのパイロット滝沢直人、死亡…」

「畜生…ふざ、けるなっ……!」

「データが誤っている」と告げるコンピュータを無視して、正しい歴史として承認しようとしたその瞬間───

「おっと、そうはさせないよ〜……!」

何処からともなく振るわれた鎌によって、データベースは破壊され、使い物にならなくなる。

「…何故だ、何故お前がここに居る…!?
……エーリカ・ハルトマン……!」

「んー……たまたま、かな〜……」

口ではそう言いながらもハルトマンはもう片方の手で試作ストライクカノンを構えた。
彼女は強い怒りを抱いていた。目の前の男が仲間を───エイラを狂わせ、壊した元凶の一人だと確信したからだ。

(ちなみに直人はタイムファイヤーにならなくてもどの道死ぬ運命だった云々は本ロワ設定、原作だとそこら辺は不明なまま終わる)

17妄想民:2020/05/16(土) 00:50:14 ID:Z4A9g17o
>>16
安価忘れてた…
本スレの>>2095の続きってつもりで書いた

18妄想民:2020/05/16(土) 15:28:02 ID:Z4A9g17o
受け入れて貰えるか分からんので仮投下
反対意見が無いようなら18時前後には本スレに投下します

>>2203

ハルトマンは一旦距離を取った後、突撃槍状態の試作ストライクカノンを構えて突っ込む。が……リュウヤには受け止められてしまう。

リュウヤ「その程度の攻撃、予測出来ないとでも思ったか」
ハルトマン「…何となくだけど……こうなるのはわかってた、だからっ……!」

その状態からハルトマンは、シュトゥルムを手に収束させ、風の刃にする。

ハルトマン「…捉えたよ…これでぇっ!!」

風の刃をクロノスーツに直撃させ、少なからずダメージを与えながらハルトマンは、もう片方の手で風死を振るう。
狙いはリュウヤ……と見せかけて彼が手に持っているDVディフェンダーだ。

リュウヤ「ぐうっ…うぅっ…!!本命は、こちらの方か……!」
ハルトマン「そう…だよっ、でえぇぃっ!!」

叫びながらハルトマンは、風死をDVディフェンダーに巻き付け、リュウヤの手元から落とさせた。そしてその隙を付いて───

直人「タイムファイヤーを…忘れていたかっ!」

動けるようになってた直人がDVディフェンダーを奪取する。リュウヤの意識がハルトマン一人に集中していたが為、そして初対面にも関わらずハルトマンが直人を信じたが為に───未来は確定した。

直人「リュウヤ……お前を時間保護法違反により逮捕するっ!
DVチェンジ!ファイナルモード!DVリフレイザァッ!!」

そう叫びながら直人がDVディフェンダーを振るう。ハルトマンはシュトゥルムを自分の速度の強化に使い、再び距離を取っていたため巻き添えを喰らう事はない。

リュウヤ「馬鹿な!!私はっ…私は…運命を……変えて……!!」

最後まで言えないまま、吹っ飛ばされ変身を解除されたリュウヤは縮小されていく、DVリフレイザーにより彼は、圧縮冷凍されたのであった。


【リュウヤ隊長@未来戦隊タイムレンジャー 圧縮冷凍(実質無力化と同意義)】

19妄想民:2020/05/16(土) 20:19:46 ID:WyEfe38s
時期尚早かもしれないので、就寝前に一応考えていた内容を仮投下しておく


アンバース内のシステム中枢に辿り着いた霧切、琴子、涅見子
だがすでに、(いつの間にか脱出した)キュウべぇの手により飛鳥井木記がシステムから解放されていた
そして三人が起き上がり歩み始める彼女を見てると、やがて視界に異変が起きて…

飛鳥井木記とキュウべぇはそのまま部屋を出て何処かへ向かう
そして残された三人は床の上に倒れ、三人の意識だけがバラバラに分裂した殺人鬼の心象世界に囚われていた

21妄想民:2020/07/04(土) 19:49:39 ID:qomnPZx2
「「超超超超超カンタムロボ超超超超超カンタムドーリル超超超超超超超 みんなで アタッークNo.1!」」
「面白いッならば超・反・螺旋! ギガァ ドリルゥゥ ブレイクゥゥゥゥゥゥ!!!」
グランゼボーマ、超超超超超カンタムロボが放つそれぞれの攻撃が、互いの機体に命中する。
ふらつくふたつの影、そして轟音とともにそれらは倒れた。
「よし、とどめだ!」
「「「「「『みんなをおまもりし隊』ファイヤー!」」」」」
カンタムロボのコクピットから飛び立つ、4つの影。
ロボひろしさんとしんのすけ、アイアンマンスーツを纏う日向さん、そしてカミナさんだ。
向かう先は、グランゼボーマのコア。

「させん…!」
すぐさま体勢を立て直し、アンチスパイラルも迎撃に入った。
「よっし、みんないくぞ!」
「「はいっ!」」
悟空さんのかめはめ波が、なのはさんとフェイトさん、ふたりの魔法少女の放つ桜色と金色の魔法光がさながら弾幕のように
…いや、弾幕となり向こうから放たれたそれを防いだ。
「…僕も、何とかしないと…」
僕、風間トオルは独言する。僕も、しんのすけやなのはさん、フェイトさん、この場にいるみんなの力にならなければ。
僕も「みんなをお守りし隊」の一員だ。何もせずぼさっと突っ立っているだけなのは厭だ。
…そうだ。僕には『あれ』があるじゃないか!
大急ぎでデイバッグを漁る。取り出したのは人間の尻がついた怪獣のフィギュア。
名前は「シリマルダシ」。ひねりのないストレートな名前のそれだ。
…少なくとも、しんのすけは好きそうだけど。
「やっと出してくれたようだな…忘れられたかと思ったぞ」
声の主は少しいじけていた。
仕方がない。この村井国夫さんのような声のフィギュアが最後にデイバッグを出たのはもう十数時間前なのだから。
正確には「それ」はシリマルダシではない。…いや、一応シリマルダシではあるのだが今は違う。
僕や…あと読み手の皆さんの確認のために解説しよう。
ミライマン。未来からやってきた時空調整員だそうだ。…またまたストレートな名前だな。
話せば長くなる事情でこの愉快なフィギュアにとりついていて、本来はまた違う姿なのだそうだ。
彼の持つ…とにかく未来的な不思議な力により頭の中に思い描いたスーパーヒーローに変身できるという。
その回数は『制限』とやらにより3回までとなっているそうだが、僕はそれで十分。
何故なら、変身する者はもう、決まっているのだから。

「なのはさん、フェイトさん、悟空さん!僕も…助太刀します!」
なのはさん達は一様にポカンとしている。
「…おめ、その変なフィギュアでどーすんだ?」
僕が手に持つこのフィギュアの秘密を知らないらしく、首をかしげる悟空さん。
なのはさんもフェイトさんも顔を見合わせている。
「みなさんを、『おたすけ』するんです…とにかく、見ててください…僕の、変身!」

シリマルダシのフィギュアを逆さま…つまり頭を下にする。
それを、天に掲げ僕は叫んだ。

「変身!」

シリマルダシの尻が光り光の帯が僕の周りを舞う。
俗にいう変身シークエンスが始まったのだ。
今まさに、僕はみんなを「おたすけ」する正義の戦士になる。
変身は、一瞬で終わった。
そこにいるのは、埼玉は春日部に住む幼稚園児『風間トオル』ではない。…そう!

「ま・ほー少女かっざP!かっざーん♥」
明るいスカイブルーのボブヘアーにかわいらしい飾りのついたカチューシャ。
ピンク色のハートの飾りが中央についた、マリンブルーのミニ丈ノースリーブワンピース。
足には淡い緑色のバレエシューズ。手に持つのは大きなハートの飾りがついた魔法の杖。
そう、僕が好きなま・ほー少女もえPをモチーフにした姿に変身したのだ。
もちろん、決めポーズも完コピ。…決まった!

「「「ズコーッ!!!」」」
なのはさん、フェイトさん、悟空さんが頭を下に脚を上にした状態でひっくり返っているのが目に入った。
何が起きたのか理解できず、僕は目を白黒させた


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