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仮投下スレ

21妄想民:2020/07/04(土) 19:49:39 ID:qomnPZx2
「「超超超超超カンタムロボ超超超超超カンタムドーリル超超超超超超超 みんなで アタッークNo.1!」」
「面白いッならば超・反・螺旋! ギガァ ドリルゥゥ ブレイクゥゥゥゥゥゥ!!!」
グランゼボーマ、超超超超超カンタムロボが放つそれぞれの攻撃が、互いの機体に命中する。
ふらつくふたつの影、そして轟音とともにそれらは倒れた。
「よし、とどめだ!」
「「「「「『みんなをおまもりし隊』ファイヤー!」」」」」
カンタムロボのコクピットから飛び立つ、4つの影。
ロボひろしさんとしんのすけ、アイアンマンスーツを纏う日向さん、そしてカミナさんだ。
向かう先は、グランゼボーマのコア。

「させん…!」
すぐさま体勢を立て直し、アンチスパイラルも迎撃に入った。
「よっし、みんないくぞ!」
「「はいっ!」」
悟空さんのかめはめ波が、なのはさんとフェイトさん、ふたりの魔法少女の放つ桜色と金色の魔法光がさながら弾幕のように
…いや、弾幕となり向こうから放たれたそれを防いだ。
「…僕も、何とかしないと…」
僕、風間トオルは独言する。僕も、しんのすけやなのはさん、フェイトさん、この場にいるみんなの力にならなければ。
僕も「みんなをお守りし隊」の一員だ。何もせずぼさっと突っ立っているだけなのは厭だ。
…そうだ。僕には『あれ』があるじゃないか!
大急ぎでデイバッグを漁る。取り出したのは人間の尻がついた怪獣のフィギュア。
名前は「シリマルダシ」。ひねりのないストレートな名前のそれだ。
…少なくとも、しんのすけは好きそうだけど。
「やっと出してくれたようだな…忘れられたかと思ったぞ」
声の主は少しいじけていた。
仕方がない。この村井国夫さんのような声のフィギュアが最後にデイバッグを出たのはもう十数時間前なのだから。
正確には「それ」はシリマルダシではない。…いや、一応シリマルダシではあるのだが今は違う。
僕や…あと読み手の皆さんの確認のために解説しよう。
ミライマン。未来からやってきた時空調整員だそうだ。…またまたストレートな名前だな。
話せば長くなる事情でこの愉快なフィギュアにとりついていて、本来はまた違う姿なのだそうだ。
彼の持つ…とにかく未来的な不思議な力により頭の中に思い描いたスーパーヒーローに変身できるという。
その回数は『制限』とやらにより3回までとなっているそうだが、僕はそれで十分。
何故なら、変身する者はもう、決まっているのだから。

「なのはさん、フェイトさん、悟空さん!僕も…助太刀します!」
なのはさん達は一様にポカンとしている。
「…おめ、その変なフィギュアでどーすんだ?」
僕が手に持つこのフィギュアの秘密を知らないらしく、首をかしげる悟空さん。
なのはさんもフェイトさんも顔を見合わせている。
「みなさんを、『おたすけ』するんです…とにかく、見ててください…僕の、変身!」

シリマルダシのフィギュアを逆さま…つまり頭を下にする。
それを、天に掲げ僕は叫んだ。

「変身!」

シリマルダシの尻が光り光の帯が僕の周りを舞う。
俗にいう変身シークエンスが始まったのだ。
今まさに、僕はみんなを「おたすけ」する正義の戦士になる。
変身は、一瞬で終わった。
そこにいるのは、埼玉は春日部に住む幼稚園児『風間トオル』ではない。…そう!

「ま・ほー少女かっざP!かっざーん♥」
明るいスカイブルーのボブヘアーにかわいらしい飾りのついたカチューシャ。
ピンク色のハートの飾りが中央についた、マリンブルーのミニ丈ノースリーブワンピース。
足には淡い緑色のバレエシューズ。手に持つのは大きなハートの飾りがついた魔法の杖。
そう、僕が好きなま・ほー少女もえPをモチーフにした姿に変身したのだ。
もちろん、決めポーズも完コピ。…決まった!

「「「ズコーッ!!!」」」
なのはさん、フェイトさん、悟空さんが頭を下に脚を上にした状態でひっくり返っているのが目に入った。
何が起きたのか理解できず、僕は目を白黒させた


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