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置きレスでロールをする人のためのスレ支部 5

236師匠(青龍) ◆l6mfV4JadA:2023/09/07(木) 19:50:44
【我が愛弟子、陽廻……こと、◆KWTJBYOHBMさんとのロールにお借りします】

(この年は例年と違い春先から何日も雨の降らない日が続いた。このまま夏が過ぎ秋を迎えれば、田畑に植えられた稲や作物は絶望的になると思われた)
(大地を照りつけていた太陽が東の空に沈み、入れ替わりに涼しげな風が吹き始めた夜の闇の中、人里からも離れた草原に降り立ったのは――)
(薄青色の衣に身を包み、華奢な身体には似つかわしくない長剣を帯びた……背中まで届く黒艶やかな髪が美しい、長身の女性だった)

(雲間から差し込んだ月の光に照らされながら、深く息を吸って吐き。周囲には聞こえるか聞こえないかくらいの声量で、祝詞を唱えつつ鞘から剣を抜くと)
(それまでの静かな動きから一変して全身を激しく躍動させ、取り回しも難しそうな長い剣を巧みに舞わせ、黒髪を夜風に靡かせながら月明かりの中にその身を曝け出す)
(「天よ照覧あれ」とばかりに、その長身美躯を駆使して舞い踊る姿は、見る者があればその場から動かずに無言で見惚れてしまうほどに美しく――)
(流れる髪の間から突き出る白い角や、地に触れることなく身に纏わり付くように伸びる蛇のような長い尾を見れば)
(踊りと共に祈りを天に捧げるその女が、実は人ならざる異形のものであることは容易に想像がつくだろう)

(そして両の手で捧げ持った剣の切っ先を天に向かって突き出すと、剣先から一条の青白い光が夜の帳を貫くように放たれ……)
(遥か西の空に稲光が走ったかと思うと、一拍遅れて唸るような雷鳴が轟いた)
(草原を明るく照らしていた月はにわかに霞んで朧月になり、細かな雨粒が霧雨のように柔らかく降り注ぐ中、いつの間にか剣を収めていた長身の麗人は)
(激しい舞の最中も汗ひとつかかなかった涼しげな表情を僅かに緩め、どこか満足そうに目を細めると、足音ひとつ立てることなく再び闇の中に消えていった――)

(その後、にわかに降り始めた雨は、時折の止み間を挟みながらも三日三晩降り続け)
(涸れかけていた川は元のような清い流れを取り戻し、田畑は目にも鮮やかな緑色で一面を覆われた)
(「水神さまのご加護があった」だの「龍神さまの恵みの雨だ」だのと人々が口々に感謝や祈りを捧げる中――)
(この雨が誰の手によってもたらされたのかを知る者は、東の方角に見える山々に向かってそっと手を合わせていたという)

(古くから「龍のねぐら」と呼ばれるその山は、高く険しい岩稜で形作られて登ることも困難な上に)
(周囲を十重二十重に取り巻く水量豊富な川によって、人々の接近を頑なに阻み続けてきた)
(伝承に曰く、霊山とも神域とも称されるその地には、今に至るまで様々な龍が入れ替わりを経ながら住み続けている、と)
(無論、その伝承は真実であり、現在の山の主は神仙の術を極めし龍――水の気を司る青龍の龍人であった)

(祈雨の儀式を無事に終えて下界から戻ったはいいが、この山に足を踏み込んでから、どうも背後に何者かの気配を感じていて)
(しばらくは気付かないふりをしつつ山の中を進んでいたが、後をつけてくるものの足取りの危なっかしさのほうが気になり始め――)
(はたと足を止めると背後を振り返り、恐れを知らぬ不心得者に向けて声を張った)

この地は古来より人の寄り付かぬ龍の棲み家。何者かは知らないが、知らずに足を踏み入れたわけではあるまい。
ともかく、姿を見せろ。人の身でありながらここまで来れたこと、この龍が褒めてやろう。
(山を囲む川を身一つで渡ったからか、身に纏う薄手の衣から濡れて張り付く素肌を透けさせ、細身ながらも豊かな胸の膨らみが露になっていたが)
(未だに腰に帯びた剣の柄に手を添え、怜悧な空気を纏いながら威圧する様子は、凛々しいながらも妖艶さを含んでいて)
(月夜の中で厳かに祈りを捧げていた巫女のような雰囲気とは違って、近寄りがたくも不思議と惹き付けられる妖しい魅力を放っていた)

【名前は変わっていますが、889◆l6mfV4JadAです】
【昨日はありがとうございました。早速になりますがロールのレスを置いておきますね】
【導入なので説明的な内容が大半を占めてしまってますが、よろしくお願いします】
【次のレスからは陽廻との営みが中心になりますので……楽しみにしてもらえたら!】

【お借りしました、ありがとうございました】


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