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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ13 (避難所2)

473お・し・か・け 幼妻大鯨ちゃん:2014/08/07(木) 00:03:50 ID:oADRAc8I
あくる日の朝、俺は葱を切っている音で目が覚めた。味噌汁の匂いがして久々に……
ってちょっと待て!俺は鎮守府近くの宿舎で一人暮らしの筈だぞ!

「誰だ!」

俺は起き上がって身構えながら声をあげた。

「あ、提督、おはようございます」

そこにいたのは大鯨だった。俺は相手が顔見知りな部下だった事に安堵したが、
同時に何故彼女がここにいるのかと思い問いただした。

「提督、昨日の事を覚えてらっしゃらないんですか?今日の七夕祭の為の会議に参加して、飲んでいたことを」

鎮守府は基本的に深海棲艦と戦う為の基地であるが、同時に深海棲艦の被害者達への慰問等も行っている。七夕祭もその一つだ。

「確か会議が終わった後飲み会に誘われて……酒は強くないから飲んだのは最小限で済ませたけど、
 体が微妙にフラついて、大鯨に頼んで一緒に俺の宿舎に帰ってきたんだったな」
「覚えてらっしゃったんですね」
「酔い潰れるまで飲んだわけじゃないからな。しかしお前は自分の宿舎に帰らなかったのか?」
「少し気になったので提督の部屋の冷蔵庫を見たりしましたけど……あれじゃ本当に健康に悪いですよ。
 野菜とかほとんどありませんし、戸棚もレトルト食品ばかりで、今作ったお味噌汁も期限が迫っていて…」
「ああ、すまなかったな、ありがとう」
「とりあえずそのままだとあれなので冷蔵庫にあった葱をきざんで入れましたよ」
「すまぬ…」
「はぁ……本当に心配になってきました………」

心配そうにする大鯨を見て心が痛んだ。俺はそれから逃げるかのように味噌汁をズズっと啜った。

「ん?これ、生姜が入っているか?」
「よくわかりましたね。あまり入れませんでしたけど…」

ほのかな生姜の味がなんだか活力を与えてくれるようだった。
ちなみに葱や生姜は元々俺が買っていたもので、素麺等に使う為だ。

「インスタントの味噌汁でさえこんなに美味しく作れるなんて、大鯨は将来きっと…料理で人を幸せに出来るだろうな」

いいお嫁さんになれそう、と言いかけ、なんとか別の言葉で言う。

「そんな…幸せにできるだなんて…」
「自信持ってもいい。俺は今生き生きとしてきたぞ」

俺の言葉に大鯨は恥ずかしそうに顔を逸らした。
そういえば誰かと朝ごはんを食べるなんていつぶりだろうか。
無論出張した時とか、朝まで会議していた時には誰かと一緒に食べたことがあるが、
こうして自分の空間で誰かと食事したことは鎮守府に来てからは記憶にない。
ふと俺は時計を見た。よかった、まだ結構時間がある。俺は大鯨に注意をされないように普段はあまりしない身支度を自分からやった。




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