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【本スレ】魔法検定試験【祝初>>1000】
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・荒らしはスルー
・他キャラの向こう側には自キャラと同じようにプレイヤーが居ます、思いやりの心を忘れずに
・自分の不快感は分身である自キャラの不快感、嫌だと思ったらキャラクターの行動として出してみよう
・一人じゃ出来ないと思ったら他のプレイヤーに助力を求めてみよう
・長いイベント、遅いレスは他PCを長期間拘束している事を知っておきましょう、イベントを幾つかに区切るのがお勧めです
・上記のイベント、レスは長期化すればするほどグダグダになりやすいので覚えておきましょう
・カップル成立等キャラ同士の恋愛は禁止していませんが、利用規約の範囲内で、節度を持って行動しましょう
・キャラ、組織は成長します。発生しないことが一番ですが、もし矛盾が生じた場合、後付けの設定を優先します
・疑問に思ったらその時に空気を気にせず聞きましょう。聞かずに禍根を残したり他スレへ行って争う方が空気を悪くしています
まとめwiki:ttp://www40.atwiki.jp/mahoken/
うpろだ:ttp://www6.uploader.jp/home/mahoken/
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>>1乙
前回までのあらすじ
三年間日干しにされた日干し太郎は余命五日となった。
日干し太郎を救うために鬼が島の指導者、アルティメットオーガは
伝説の金棒『仇砕頑貌』を執り、爺城へ攻め上った。
婆軍の再三の奇襲によってアルティメットオーガは鬼が島への後退を余儀なくされる。
日干し太郎の余命が残り五時間となったとき、アルティメットオーガは最後の演説を、そして鬼の軍隊は各々の武装を握り直す。
「今が、鬼の本性を見せるとき」
そして、爺城からトドメを刺すべく爺軍が城門を上げ、侵攻を開始。
鬼は壮絶な死を選び、一人が一〇〇人を倒す奮戦ぶりを見せ、そして、爺軍を壊滅させた。
今お爺さんと最後の鬼、アルティメットオーガが対峙し、その鉈と金棒をぶつけ合う。
だが、婆軍主将、「お婆さん」はかつて世に聞こえたその神の弓執りを見せつけ――
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前>>999
「うーん……質問ができるみたいだから色々聞いて確認しておこうか
何がなにやら」
前>>>1000
「あの柑橘系な匂いは、まあ献上品として……うぅ
“餌”が献上品だったりしないだろうなぁ……」
と、頭の中を整頓したのち、
「どうやって帰るの?」
一番聞きたいようだったことを聞いた。
「徒歩か?」
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>>3
「徒歩だ」
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>>4
「……報酬の半分は徒歩なせいな気がしてきたよ……だるい」
めんどうくさがりな本性を吐露した。
「私からの質問は以上……まあ、個人的興味で聞いていいなら、もう一つ
何しにきたの?ネイティブで話せてるかどうかの確認とかかね?」
答えられる範囲で、という前提で聞いた。
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前>>1000
「残らなくても交渉の材料にはなると思うのですけど。
というよりも人を食べる種族なのになんでこんなところに住んでいるのですかね?
町で働いてクローン培養食材なりで生活した方が文明的な暮らしができると思うのですが」
カフェのある町は吸血鬼など人に害をなす生態を持つ知的生命体との共存に意欲的です。
がそれは世界から見たら明らかに一般的ではないということをこの少女は忘れている。
>>3
「……」 道具を使った転移で帰れる人がここに一人。
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>>5
「そう言うな、僕も馬が襲われるまでは想定してなかった」
頑張れば、朝までには戻れるだろ、と楽天的。
「ああ、コネだよ」
「亜人には亜人の文化がある、彼らに取り入っておけば何かと便利だからね」
質問にはそう答えた。
>>6
「人の思考は理解されないさ・・・というかそれは一般的な人間の思考に当たるのか?」
首をかしげる。
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>>6
「……?なにさ?」
何か言いづらそうな顔をしているように思えたので、不思議がって聞いた。
>>7
「頑張って歩こう。いまどきダイエットだって筋トレと魔法薬で何とかなる時代だってのに……」
庶民には低効果魔法薬と実際の運動の併用が実用的な金銭効率である。
「はぁあ〜」
やっぱり相当だるい気分らしい。
「コネね。うん、納得した」
と返答。
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>>7
「あまり長時間でないなら砂でゴーレムも作れるのですけど・・・」 馬代わりにできるだろうか。
「? だって無駄に敵を作るよりも種族を養うのでしたらそれが一番ですよね?
一般的な常識かはわからないですけど、長というのはよりベターな選択が必要だと教わりましたが」
この少女もカフェの変人達の立派な仲間。
>>8
「あれですよ、馬車を破棄して人だけなら私の砂のゴーレムで軽い移動ならできますよ?」 ごまかした。
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>>8
「無計画だな。後悔するくらいならば、最初から制限をつければいいもの・・・」
ブツブツ言っている。
>>9
「よし、それで行こう」
即決。
出来れば歩きたくはなかったのである。
帰途の準備は少女に任せることにした。
「急激な変化は毒だ。面白い考えだとは思うが、万人に受け入れられるとは思わないよ」
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>>10
「毒も使い方で薬になるのですよ。 現に抗癌剤の効果は体の細胞に満遍なくダメージを与えること、つまり毒です。
ですが死に至る病を回避するための毒の服用ってそんなに非一般的ですかね?
確かに受け入れられない人もいるでしょう。 でも重大な理由もなしに死を選ぶことはよくないとも私は思います」
「・・・あと、ゴーレムの出力的に馬車は引けないですからね? 馬車を引くなら私達は乗れません」
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>>11
「君は本当に面白い脳みそを持っているな」
少し感心した表情。
「決めるのは本人だ。つまりそういうところに話は落ち着く」
「なんにせよ、偏った物の見方は宜しくない」
「三人抱えて運べないか?道は僕がナビする」
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>>12
「可能だ」
クオンの口は全く動かないのに誰かの声
クオン瞳の中に誰かが映っている
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>>12
「そうですか? ん〜・・・確かに最終的には本人達の自由ですけど。
討伐依頼、単身で受けられる実力者があの町には大勢いるのですよね・・・」
どことなく、目の前の亜人種達を悲しそうな目で見る。
「ゴーレムの魔法は得意じゃないので形は基本犬型です」 ゴーレムは人を作るために発展した技術だというのになのに人型じゃない。
「なのでゴーレムに砂で固定する形が楽なので、そちらの方が長時間持つのですが」
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>>13
「嗚呼、それじゃあ頼むよ」
何の気なしに返事を返した、が。
>>14
「本気で何かをしようと考えているなら、余計なお世話だと言っておくよ」
「彼らを哀れだと思うのは流石に傲慢すぎる」
「ん?今出来るって」
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>>14>>15
「ふっふっふ・・・」
クオンの目玉から光の点滅と共に姿を現す全裸毛玉
目玉から分離するとつま先だけでフラフラと立っている
「お困りのようでっ しかしこのドロシー様の発明品におまかせあれ」
何やら秘策がある様子
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>>16
「いや、誰だよ」
最もなツッコミ。
眼鏡もズレる。
「とにかく話を聞こう。採用するか否かは、別として」
×裕二である。
○有事である。
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>>13>>16
「・・・?」
>>15
「行動を決めるのは自分自身だと言ったじゃないですか、それこそ的外れな忠告です。
依頼だって『行き帰りの護衛』だけであなたの目的の成否への罰則も定められていない。
私が誰かを哀れむことに対してあなたが意見を言うことと、私の主張、一体どう違うというのですか?
命が失われるかもしれない選択をする人をみて悲しむなと言うのでしたら、宗教家の人はとっても困ってしまいますね。
――相手の意見を尊重することと相手の意見をただ受け入れることは違うと言うことを知らないと、いらぬ矛盾に出会いますよ」
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>>17
「ドロシー様だっつってんだろうが!犯すぞ!」
言葉とは裏腹に全く起こった様子ではない
懐から長さ20cm程度の針のようなものを取り出す
「これでぶっさせばどんな物でもペラペラにできるのよ
人間でもタンスでも
ただ戻すときに結構な肺活量が必要になるわ」
解説すると・・・すごく長くなるのでやめた
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>>18
「その考え方が傲慢だと言っているんだ。他人の生殺与奪を偉そうに語れる資格が君にはあるのか?」
「矛盾と屁理屈を履き違えるな。忠告は・・・受け取っておこう」
>>19
「犯ッ!?」
ツッコミが追いついていない様子。
「そんな胡散臭い方法が採用できるか!誰が戻すんだよ」
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>>20
召喚したソファの上でゴロリとひっくり返る
「そりゃ刺した人がフーっとやるのさー」
重力に逆らった逆さまのグラスに注がれた逆さまのジュースをストローを使って飲み始める
「どうしても信用出来ないならまずあんたで試してやるけど?」
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>>20
「ありますよ、私は錬金術師。 生み出した物が世界に悪影響を与える可能性と常に共にある。
私は私の意図しない所で命を救い、また命を奪う存在であるから、考える全てを諦めるということはしてはいけない。
そしてそれは生命を持つ全てにいえることでもあります。
もし私に語る資格がないならあなたにだってその資格はない、あなたに語る資格があるなら私にだってある。
私の主張とあなたの主張が、共に相手の思想の否定である限りあなたが私を否定できる道理はない」
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>>21
「じゃあ、その針を貸してくれ」
手を差し出す。
「僕がお前に試そう」
肺活量には自信ありません。
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>>23
「そうきたか・・・」
「ならばどうぞっ」
やたら素直に腕を差し出す
「あ、針の後ろの穴から息を入れるのよ?」
同時にソランの頭の上に赤い稲妻のリングが現れる
「そのリングは約束のリング・・・ちゃんと戻してくれないと脳みそが爆発して死ぬから気をつけて」
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>>22
「僕は言語学者だ。言葉の重みを知っている」
「君の言葉が現実になればそれは奇跡だ。だがもしそれが成されなかったとき、君の言葉は何になる?」
「出来もしない言葉に力を持たせるな」
否定よりかは、それは拒絶に近かった。
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>>24
「いや!さっきまでこんなペナルティなかったろ!?」
「え?なにこれ消えないの?」
針は貰った。
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>>26
「さあさあ 早く約束を遂行しないと爆発するよー
なんたってC国産のリングだからね」
【爆発の国】産だと・・・ッ!?ソランに衝撃走る
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>>27
男は針に口をつけて・・・・
「なあ、これ吸ったらどうなるんだ?」
ざわ・・・ざわ・・・
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>>27
「って待った待った 刺すときはそのままでいいのよ
戻すときに吹くの」
「あと吸えません 逆流防止弁付きなんで」
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>>29
「意外とよく出来てるな・・・JISか?」
そんな筈はなかった。
「じゃあ、刺すぞ」
針を構え・・・
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>>25
「言葉は重いですよ。 でもだから『それができたら奇跡』『成されなかったら』で実行しないならいくら重くとも意味などないです。
あなたの今回の目的、人食いの種族とコネを作る。 できたら凄いですね、成されなければ死んでいたかもしれませんね、で、あなたは止めましたか?
確証がなければ行動に移せませんか? 護衛を雇ってまで、しかも自分を囮にしてまで目標を達成したあなたが?
はっきりと言いましょう。 成されなければ私の言葉なんて何にもなりませんよ。 なんていったって向けられる種族がなくなるのですから。
そしてそれは行動しなかった場合でも同じですよ。 言葉の重みだけを見て未来の重みを忘れてどうするのですか」
「何もしなくてもゼロ、失敗してもゼロ、成功すれば奇跡、言葉の重みをどけて残るのはこのパターンです。
言葉の重みを知るあなたが何故私の感情を否定できたのですか?
言葉の重みが向けられる対象が彼らから私に変わるだけの言動をとったのですか?
――言葉の痛みに麻痺したあなたに、言葉の重みを十分に語れているとは思えませんが」
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>>30
針が刺さるとドロシーが空気の抜けた風船のようになってしまった
内蔵などはどうなっているのだろうかという不安がよぎるがとりあえずコンパクトにはなった
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>>31
「――」
男は押し黙った。少女の言い分も最もだ、だが・・・男には引けぬ理由があった。
だが、その理由は突き詰めれば己自身だ。少女にぶつけるのは筋違いだった。
「済まない・・・」
乾いた声。
どうして自分には力がなかったのだろう、と。
>>32
「うん、すごいぞ!」
最早、棒読みだった。
「これなにどうなってるの?」
伸ばしてみた。
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>>33
ゴムのような弾力性を持っているがあまり長くは伸びないようだ
頭のリングがチカチカと点滅を始めた
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>>34
「あっはい、やります直ぐやります」
差して、吹く。
だが、その時・・・一つの奇跡が起きた。
口角から漏れ出した空気が、奇しくもメロディを奏でたのである。
それは、ひろみ郷の「ゴールデンフィンガー99」であった。
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>>35
息を吹き込むごとに皺がなくなり
活力がみなぎり
爬虫類のような顔が復元される・・・
ってこれヌア族じゃねーか!
ドロシー「今頃あいつらパニックだぜwwww」
隠れて様子を見ていたドロシー様
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>>33
「はい、 ――私の言葉だって受け入れる必要なんてないんですよ。
私は重要な理由がない場合の選択としての個人的意見を言ったに過ぎません。
あなたが『どんな理由であろうとも命は大切にするべき』と主張するのもその逆を主張するのも自由です」
「あなたに私の感情を否定させないように、私があなたの感情を否定する道理だってないです。
究極的に単純に言えば『規律以外は全て個人の自由意志』です。 あなたが彼らへの哀れみを不快に思うこと自体は自由です。
ただ一言、否定じゃなくて主張をして欲しかったのですよ、私は」 少女にとっては、それは大きな違いであったようだ。
「矛盾していることを承知で主張を掲げ続けた王なんて珍しくもないです。
だけどそれを相手に強制させるにはそれだけでは不足だというだけです」
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>>36
「パニックだぜw、じゃないだろ!どうするんだこれ!」
ヌア族は投げつけるもの。
「・・・・あれ?」
これ成功じゃね?
>>37
「それでも、僕の考えは変わらない。君の背理となって存在し続ける」
拳を握り締め、男は尋ねる。
「それでも僕は、君を受け入れよう。君も、僕を受け入れてくれるのか」
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>>38
「スタッフ(私)が美味しく頂きます」
人喰いをさらに食うつもり
「で 針は使うの?」
もう一本の針でヌア族を再び萎ませる
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>>39
「お腹壊しても知らんぞ」
でも無添加。
「別の方法でお願いします」
DO☆GE☆ZA
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>>40
「しょうがねえなあ・・・じゃあこれやるよ」
っキムラのつばさ
「キムラさんがどこにでも届けてくれる素晴らしい翼だ」
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>>41
「キムラさん?え?誰それ」
じっとりと湿っている。
どんだけ多汗症なんだキムラさん
「やだ・・・鰹節の匂いがする・・・」
香り高い本物だ。
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>>38
「・・・? えっと、何で受け入れるとか受け入れないって話が出てきたんですか?」 さも不思議そうに。
「一つのことに対しての意見を出し合ってそれでその人を判断するというのは変じゃないですか?
人となりなんて時間をかけてお互いに見ていくものだと思うのですが」
今までの論議はこの少女からすれば『ただこの問題に対しての話で、相手に対してのどうこうという意図はなかった』らしい。
なので『人物を受け入れるかどうか』という言葉に対して困惑している様子。
これだけ話しておいてまだ相手を知らないから受け入れるかは時間をかけるべきだと主張するらしい。
まるで、相手に対しての害意が粉々になってしまっているかのような、歪な価値観をこの少女は垣間見せた。
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>>42
「使い方はキ○ラのつばさと同じだ!
ただ翼の生えたヒゲマッチョの男性が来るだけの違いだけ」
翼ヒゲマッチョの男性に運ばせるつもりらしい
「じゃ私は自分の羽で帰るわ」
毛皮の一部が羽毛に変化し、足でヌア族を掴むと飛んでいってしまった
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>>43
男は絶句した。
そうして気がついた。
「ああ・・・そういうことか」
この感覚、前にもあった。
「君が、クーの友達か・・・」
そうだと言ってくれ。
こんな歪な人間が、そうそういる訳がない。
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>>44
「絵面的にどうなの?」
翼ヒゲマッチョに運ばれるらしい。
「あ、嗚呼・・・あり、がとう?」
「・・・・お前はマッチョで帰らないのかよ」
合掌。
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>>45
「あれ? クーちゃん知っているのですか?」
友達どころか平行世界の同一存在である。 ある種こちらの方がたちが悪い。
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>>47
「一度・・・会った事がある」
やっぱりか、と溜息を吐く。
「君が家族ということは、二人は姉妹なのか?」
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>>48
「家族・・・とはちょっと違うと思います。 平行世界の同一存在なのですよ。
その割には髪と瞳の色は違うし、でも瓜二つ、なのに種族は違うし魔法属性はほぼ対極ですし・・・」
どうやらクーの言う『たった一人の家族』はクオンではないようだ。
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>>49
「確かに・・・同じ顔だ」
何故忘れていたのだろう。
何故、この少女と出会ったとき、クーの名前が出てこなかったのだろう。
「取り敢えず、戻ろう」
「なんにせよ、依頼は達成だ。残りの報酬もカフェで渡すよ」
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>>50
「了解です」 鞄から大量の砂を出し犬の形にしていく。 キムラの翼とどちらがいいだろうか。
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>>51
「ゴーレムで帰ろう、そう決めたじゃないか」
翼を投げる勇気はなかった。
「・・・なんだか今日は疲れた」
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>>52
「できました〜」 犬型ゴーレムが三体、砂の手綱やらも丁寧に作られている。 一応カフェまで持つはずだとのこと。
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>>53
「・・・リームステイム、此処にも無かったか」
ポツリと男は呟いた。
「嗚呼、助かる」
男は複雑な表情のまま、少女の造り出したゴーレムにまたがった。
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>>54
「・・・?」 声は聞こえた。 しかしその内容を聞き取れていなかった。
クオンは直感の鋭いほうではない、だがその因果が告げていた。
――言葉を口にできない、訊ね返そうとしたのだろうか、自分でも困惑するように沈黙。
カフェについても、きっとその質問をすることはできないのだろう。
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>>55
リームステイム。
それは絶大なる力。全てを可能とする大いなる力。
男はそう伝え聞いた。
全ては復讐のために――
中:お付き合いありがとうございました。カフェで報酬を貰ったということにして、どうぞ(^ω^)
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>>56
(「こちらこそありがとうございました〜変な話題にしてしまいすみません・・・」)
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【棄てられた図書館】
かつてロビーであった広間。書籍を蓄え、整然と並んでいた本棚達は中身を失い、端に寄せられている。
ポッカリと開いた空間に、大きなデスクが一つ。雑然と積まれた書類。散らばった紙片。
デスクに足を乗せ、男は溜息をついた。
何時何処で、自分はその話を知ったのだろう。
書という媒体でない事は確かだ。いくら探しても特定の単語にすらぶつかる事は無かった。
口伝。恐らくはそうだ。
だが、誰から聴いた話なのか全く覚えがない。顔も、名前も、思い出せない。
犠牲の杖の話は、ソランの手記に記されていた。
全く覚えのない情報が、明らかに自分の筆跡で、さらに言うなれば――〝何故か、竜の言語で記されていた〟
手記は乱暴な字体で、こう締められていた。
〝狂わされて事の出会う晩刻の悪しき渦巻〟
そう読めなくもないが、単語で見ても文章としても破綻している。
ヒトの言葉で無理やり發音するとするならば。
「〝夜禍(ヤカ)〟・・・」
どうしても、これだけは意味が解らなかった。
勿論、今でも、それは解らない。
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【草原】
「露を祓っても、祓っても。
雨を凌いでも、この頭蓋に有りっ丈注がれる雨滴は減りようがない
されば梅雨よ。貴女が心から望む景色は、きっとこういう、苦渋の末に光を見出す
心意気のある男の表情であろう。わずかばかりの水群に紫陽花と豊作を祈るあらゆる農家と貴族と手向けであろう
さあ、存分にその潮を掻き発てるがいいっ その見事さこそ私の詩だ!!」
両手を広げ、雲を仰ぐ。その男の景色は、今もって完成をしている。
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前>>811
切っ先が、その体に触れる。 ただ鋭い、その刃は肉を切る感触など一切伝えずにその肌に食い込み――
直後、刀を置き去りに自らの体が後ろに引かれるように、いや前面から押される明確な感覚を覚える。
人を押しやるだけで傷つけないその爆風は獣眼の体を大きく後退させる。
いや、その爆風が傷つける力を持たないのは先ほどまでの話であっただろうか。
その左目に収まった犠牲の杖が、光を放つ。 その光景、それを以前に見たものであれば直感するであろう。
砕けた、あの時の犠牲の杖と同じ輝き。 胸に宿るそれと同じことが起ころうとしていると。
「マダ未完成ナのだ……」
その右目にはもはや研究という言葉以外は見えていない。 己の炎に焼かれもう原形を留めていない瞳は光を失っているだろう。
しかし、左目が放つ不完全な輝きは、完成させてはいけないと本能が訴える。
あの瞳が完成したら、あらゆる攻撃が反射される。 打つ手がなくなると直感できる。
まるで尻尾のようにその背中で揺らめく魔力は、魔法という形を成す前から既に炎の魔法のような熱量を持っていた。
あの瞳は、完成される前に砕かなければならない。 獣眼以外のこの場にいる全ての者の脳裏にその言葉がよぎった。
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>>60
「ちっ」
敗けた。ならば、戦術的に活路を拓くッ!
「はぁッ!小松菜――」
明智は跳び上がり、獣眼の真上へと跳躍する。
「蔓で引き寄せてくれ、どれだけ強引でも構わんッ!
殺すつもりで敵に刺し寄せてくれッ」
空中で言い放った瞬間、切っ先を頚動脈に照準を合わせた。
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>>61
小松菜「炎相手に荒すぎだろ!?」 蔦を強く引くのであれば竜の腕で行うのがベスト。
だがそうするとどうあっても自分に向かって引き寄せることしかできない。
しかしこの空間の中で燃やされながらも力強く引く手段は他にない。
そんな中目に入ったのは、先ほどまで獣眼がいた場所に突き刺さった槍の姿。
小松菜「捕まれ!」 伸ばされた蔦、燃やされながらも伸びるそれは槍の場所から上へと伸びた。
そしてそれを一気に引く。 蔦は急激に垂直に落ち、槍に擦れながら水平方向に切り替わる。
地面スレスレで急激に方向転換されるようなものだが、その勢いは燃える勢いを凌いだ。
獣眼「反射、ソレガ黄金ノ毛皮カ」 既に反射は犠牲の杖のマナを反射しつつ同時に魔法を反射する領域に達していた。
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>>62
アツ
熱い。暑い。熱い。炎い。
自分の中で構築されていく犠牲の杖の炎耐性。
爆炎を掠れ焦げで済ましてすり抜ける。
「――――やぁあああああっ!!」
魔法剣たる二又の剣が反射によって吹き飛ぶ。
が、明智はそれを意に介さなかった。
「殴るっ」
爆発が荒れる炎のオートガードを突破する小松菜の蔓をもって、
右拳を握り締め、拳を獣眼の男に突き出した。
その拳は、重い。ただの男の拳だったが、当たれば首ぐらいは折れる。
同時。左手で剣を握りなおす。反射して吹き飛んだ剣をとっさに掴んでいたのだった。
剣から魔法を解放する。左手(そこ)に握られていたのは、一本の樫の杖。
解放された光と、闇の魔力が吹き荒れる。闇は燃え、周囲は炎と光の塵で包まれる光景の中。
――――武将の腕をもって、樫の杖を頭蓋に降り下ろした。
左手の樫の杖のとどめは、保険だった。
だが、殴る程度で死ぬ相手だとも、思えなかった。
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>>63
獣眼の体は既に一部が炭化しているというのに、その動きはより鋭くなっている。
いや、それは炭なのだろうか。 最上級の備長炭は白くとても硬いという。
だがその体から生まれる炭は黄金色をしていた。 まるで純金で作られた精巧な炭のオブジェのようであった。
心なしか体を覆う魔力の中で炭化した部分の周囲がより活性しているようにも見える。
色が山吹色に変化し始めている瞳は、今にも犠牲の杖とは呼べない代物になってしまいそうな程に不安定な輝きを見せる。
獣眼は、咄嗟に引き戻される蔦を掴む。 当然瞬時に焼けてしまうが、その一瞬は引き戻される方向に体を動かすに十分な時間。
もちろん慣性があるため加速はそこまででもない。 しかし、殴るという行為の進行方向に体を引くことは威力の軽減に直接繋がる。
そして拳があたれば、その分吹き飛ばされ保険で振るわれる樫の杖も避けられる。 そう本能で判断していた。
小松菜「だが、数は暴力だ!」 タートの電磁加速により小松菜が射出された。
回復能力の働かない炎に焼かれるが、竜の生命力は強い。 一時的な接触、体当たり程度なら可能だ。
杖の振るわれる範囲内に、獣眼が押し出された。
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>>64
明智にとって、杖は小太刀と大差ない武器だった。
明智にとって、切れ味を高めることは唯一の決め技だった。
明智にとって、杖(Arietta)は――剣(Arietta)だった。
「大、斬、撃―――ッ」
とても堅く、重く、鋭い。
必殺奥義を、Ariettaを持って叩き込んだ。
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>>65
鋭い、完全に頭頂部を捕らえたその一撃は、あまりにもあっけなく獣眼の頭部を、肉体を両断した。
犠牲の杖から切り離された右半身が燃えて灰になる。 明らかな致命傷。
だというのに、何故獣眼はそこに伏せているのだろうか。
かなり衰弱しているようではあるが、命に別状はないように見える。
右半身はどうしたというのか、まるで黄金の炭がそのまま毛皮になったかのようなもので覆われている。
いや、あの時魔女筋が自分の体の欠損を補った現象と、同じようなことが起きている。
違うところといえば、絶滅した金狐はほぼ精霊存在であり物理的生物から転生するという手順を踏んだところであろうか。
地に伏せて動かない獣眼、しかしその体に纏う魔力が、物質的力を持つように我武者羅に振るわれる。
ただの悪足掻きで時間を稼ごうとしているのか、時間が経てば犠牲の杖が完全に変質すると本能で理解しているのだろうか。
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>>66
弓の弦から放たれたかの如く吹き飛ばされる身体。
明智が地面へ頭蓋を沈めた。
(視界が暗い。まだ、死んでない。二回死んだから、理解できる、けれど。
ならば。何を手遅れだと考えているのか。――まだ、いや、まだ、いや、まだ。もう終焉だ。――いいや、まだ、まだ生きているなら。
最も愛するものが大義なら。最も愛する女が大義なら。最も喜ばせたい者が、たいぎなら)
「よお、そろそろ本気の勝負にしようか……」
何を言うのか。
明智の身体はヒビ入りで、明智の魔力は底をつき、明智の剣は――――いまだ剣として輝いている。
起き上がらせた体は血塗れで、睨む瞳は充血し、髪は泥に塗れている。
であっても。そこでまだ、立っていた。
「命懸けなんだよな?いや、いい。俺の中で九を守るための捨て石の一だと、お前は認められた
その九は全て私情で決めてみた。今の俺はただの暴漢でしかない
だから、だからお前を斬るのを愉しもうと思う」
距離詰め?一〇年早い。
斬撃?一〇〇年早い。
武士(もののふ)を止めたなら。 大義も 覚悟も 剣も 想いの全てを 改めつくさねばらない。
杖を放り捨てる。杖が地面に突き立った。ここが墓標と告げるように、突き立った。
明智の喚声。振るわれた拳は獣眼が振るう魔力を殴る。そうだ、この悪霊は。闇の魔力体だ。灼き祓われないのは、胸に犠牲の杖を融合させているからだ。
獣の魔力と暴漢の魔力が殴り合う。その腕前は、対等に。当然だとも、魔力(むけい)相手に、人体(かくとう)相手が通じる訳がない。
ゆえに、殴り合う。殴り合うのが全て。殴り合うのが私情の暴漢のあるべき姿と示すみたいに。
偶数:明智の殴りが競り勝つ
奇数:獣眼の魔力が競り勝つ
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>>67
ただただ、暴れまわるだけの最後。 それはどんな結果を導くというのか。
霧散する魔力、募るダメージ、限界を超えたら後はどちらが死の先を越えてしまうかのデスレース。
妄念のみに生きた男は既に妄念を燃やし尽くしていた。 空白の中、生きる心を持つか、持たないか。
獣眼の男は、後者であった。 体が左目から広がるように灰になる。 犠牲の杖は元の紅色に戻っていた。
広がるように末端までが肺になると、後は燃え残った骨のように黄金の炭が少量残るのみとなった。
――獣眼の扇動者、打倒。
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>>68
「よいか。貴様らの命は俺が奪いつくす。受け入れろ
限りある命だ。せいぜい死ぬことに意味があると信じろっ」
振り返り、声を張り上げる。言葉の剣は、衰弱しきった王狐へと。
「ときに貴様ら、死ぬ前にやって貰うことがある」
犠牲の杖を拾い、王狐へと近づいていく。
「何、簡単な死霊術だ。せいぜい、滅びの前に安息をくれてやる」
空いた片方の手の平に樫の杖を収めて、その杖が本来使えた魔法を発動する。
イビルコンソレーション【解放に慰撫と詠みあげる呪詛】。
悪霊を憑いた物から引き剥がし慰め普通の霊体に戻す、教会の司祭が使う霊体攻撃魔法である。
その魔法で、王狐に集まった銅狐の霊を引き剥がし、普通の霊体へ戻す。
「科学は、こうやって使うものさ。ま、俺の独断と偏見に塗れた運用だ、が……せいぜい犬畜生の生はまっとうしてみろよ」
宙に梵字を書き上げ、【式神】へ霊体を昇華する。
「主人はおらん。繁殖もできん。とんと使えぬ式神だな」
愉快そうに笑いかけ
「精霊に戻ってみろ。式神と精霊は、実際大差ない。式神ではなく、精霊だ
嘘を一〇〇ほど言えば真実になるのだ。さあ、生きよ」
明智は一つだけ式神の設計図に制約を課した。
食う必要もなく、子もできぬのだから、争いごとに力を使わぬように。
だた、一文の規則だ。それでも、それは狐の【精霊】に永劫の思考の枷となるだろう。
○
中)よし、確定ロールしまくったから土下座する!...出←これ土下座な
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>>69
銅王は既に意識もなく、ただ生命活動が止まる寸前の状態であるだけであった。
犠牲の杖の親和性、それが霊的式神への変質を促す。 元は精霊に近い種族、きっと不自由はないだろう。
だが、その変化に幼い精神が耐えるというのは、無茶が過ぎる話であった。
肉体という物が変化したため記憶もない、心も変質し枷すらはめられた。 肉体も精神も種族も違う、それは果たして同一存在といえるだろうか。
命は失われなかった。 だがその存在が生きているということになるのだろうか。
どちらにしろこの先種族としては銅狐や銀狐は絶滅してしまうであろう。
だがそれでもこの存在は、種の寿命を超え存在し続ける。 それは救いであったのだろうか。
しかし、どちらにしろ滅ぶのであれば、どんなに低くとも可能性のある未来を選択する。 その意思を間違いと断ずるものはいない。
眠りから覚めたとき、彼は一体何を思い、何を行うのだろうか。 未だ彼は、眠ったまま。
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>>70
己が偽りでないのなら、決めていくことができる。その答えが偽りには、なることがない。
ならば、明智は意志ある者が連綿と続くことを肯定するしかない。
何も捨てずに、10を得るのは知恵者の手法。1を斬り捨て9を齎すのが人殺しのやり方なのだから。
「さあ、帰還するぞ。俺は早く帰って、眠りたいよ
魔力が殆どないだけではない。殺しすぎた。それが、疲れた」
ユリカゴノシオリに、手を触れた。
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>>71
見慣れない、しかし見覚えはあるその場所。 お馴染みの雰囲気の伝わる場所でお茶を飲むその存在を確認できた。
「お帰り、今回は随分と大勢が関わったね〜」 変わらぬ様子で話す。
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>>72
「ただいまもどった。が、流石に堪えたぞ
犬畜生にも親子の情はあるからな……ま、とんとそれは、だ。酒に流しでもして、俺の中にしまっておく
時々、自分の猪突ぶりに冷水や折檻をいただきたくなるのだよ」
握った杖を腰に差し、犠牲の杖の宝石を先生に捨てるように渡した。
「剣はまあ、魔力が戻り次第元通りだが……さて、犠牲の杖は全て集めたぞ」
中)明日用事あるので1時にいったん遣り取り止めて後日また続きからでいいかなー?
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>>73
「集め終えて、あちらの世界にはもう犠牲の杖は存在していないということになった。
それを利用して世界の門を規制する。 因果が安定したなら私の力の及ぶところ。 因果の一は閉じられるよ」
(「はい、了解です」)
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>>74
「ああ、わかった
次は何だったかな。兄貴と話すんだったか?」
首を傾げる。イベントの進行手順の確認だ。
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>>75
「そうだね。 しっかりと話し合って因果を安定させてきてね。
ただし、今回の場合はリナの問題により直接的に関わる事になるからね、
そこだけは心に留めておいて」
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>>76
「……う、うむ。殴って話が通じる相手なら好いんだがなあ……」
脳筋ここに極まれりだ。
中)では、おやすみなさい。
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>>77
「そこは、彼にも守ってきたという自負があるしね。 頑張ってもらうしかないかな」
(「はい、お相手ありがとうございました〜おやすみなさ〜い」)
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【時計塔・頂上】
街の中で最も夜空に近い場所。
その片隅に立てかけられた一本の笹。
結びつけられているのは紫色の短冊。
“彼女が幸せになれますように”
出来れば共に在りたかった。
出来れば側に居たかった。
でも叶わない、叶ってはならない願いだから、ただ、幸せだけを祈って書き上げた。
彼女は、自分の落命を泣いてくれたただ一人の存在で。
自分にとって、掛け替えのない、大切な存在だったから。
「……これでよし、と」
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>>79
「なんの願いか知らないけれど
叶えてあげようその想い!」
全身から純白の毛が生えている有翼人が現れた
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>>80
「ああ、じゃあ、目の前の変なのを跡形も無く消し去りたい、って願いを叶えて貰えるか?」
「出来ないなら素直にそう言ってくれ―――天になんか頼らず、俺が直接殺すから」
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>>81
「ちょお!なんで私が殺されなきゃいけないのよ!
まだなにもしてないでしょー」
折角願を叶えに来た天使?に対する扱いとしてはあんまりだろうか
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>>82
「場の空気を読めず、七夕に現れる天使モドキにどうにか出来るような問題じゃないんだよ」
「だいたい、その場のノリで人の願いに関わろうとする根性が何よりも気に入らない―――ふざけるのも、大概にしろ」
刹那、閃く紫色、一部の人が見れば、抜刀術にも見える動作。
腕を振り抜く動作と共に、虚空を焼いて現れ、抜き打ちを放ったのは、かつて幽世の王から渡された魔剣。
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>>83
「そうまで言われちゃ私のアマノジャク回路がぴんぴん反応しちゃうぜぇ
短冊に願ったって誰も叶えちゃくれねえよ!そんな紙より今ここにいる神にでーんと相談してみなさいよっ」
向けられた剣の切っ先を指で跳ね退ける
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>>84
「“触れた”なら“終わり”だ、そのまま跡形も無く、その命諸共燃え尽きろ」
紫炎剣―――死炎剣の炎は、炎にして炎に非ず、その形を語るなら、死そのものと呼ぶのが相応しいもの。
それにわざわざ指で触れたなら、どうなるかなど分かり切った話。
即死はせずとも、その指先が死に犯され腐り落ちるのは想像に難くない。
「お前如きに叶えて貰う願いなんて、無い、仮に全てが真実でも、そんなものに叶えて貰った願いに価値は無い」
「どうしても叶えたくて仕方ないなら、さっさと最初の願いを叶えろよ」
「さっさと死ねって、言ってるだろ?」
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>>85
「まったく乱暴だこと」
指先はグズグズと言う音はすれど何も起こっていない
彼女は肉体が情報を保有しているわけではなく情報が肉体を生成している
全身に致命的な傷を負ったとしても残機(保有する細胞の数)が減るだけなのだ
「私じゃなかったら今頃ひどいことになってるところよ!」
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>>86
「言わなかったっけか、殺す、って、こっちは最初から酷い事にする気満々なんだよ」
「しかし……これを受けてそれだけ、か、成る程、侮っていたのは反省しないと」
「まあ、取り敢えず今日はこの辺りでお開きにさせてもらうかな、正直、願いを汚された気分で、萎えて仕方ないんだ」
その言葉を残し、青年は消える。
正確には、幽世に移動しただけなのだが。
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>>87
「あーあ 結局お願い叶えられなかったなー・・・」
ベルンの背中を眺めながら
「たまには良いことがしたいよう
詐欺50件連続成功したんだから1回くらい良い事したっていいじゃないの・・・」
そう独り言を言うと時計塔から身を投げて街から消滅した
結果的に願いは聞き届けられたようだ
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【町の広場】
普段から軽やかな賑わいを見せるこの町の広場。 いつもなら少ないながら出店などがちらほらと見えるがこの日は違った。
何故かは知らないが人通りが少なめの様子。 不思議だなと思う少女だが、それでも気楽な雰囲気を崩していない。
ふと、少女の存在感の薄さからか、少女の目の前で二人の少年が衝突し、お互いに謝りながら落とした文房具を拾い集めていた。
少女も手伝ったがどうにも二人の少年は気がついていない様子で自己紹介を始めていた。
小柄な少年「ぼ、ぼ、くは、『胡桃田 春彦(クルミダ ハルヒコ)』といいます。 お、おおかみ男です、月のイラストを見ただけで、変身しちゃったりします」
活発な少年「俺は『高坂 当夜(タカサカ トウヤ)』だ。 普通の人間だけどよろしくな」
友情が育まれつつあった。 目の前の少女を置き去りに。
クオン「……学校でもここまで華麗にスルーされることは少なかったのに……」
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>>89
「らん らん ららん」
謡う金髪青年。
「ららん らら ……月のイラストを見ただけで変身ですか!!やってみたいですっ」
両手を胡桃田の眼前に突き出し
電気で円状の黄色を掌に浮かべて見せつける。
いい迷惑である。
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>>90
小柄な少年「あえっ!?」 少年の体から桃色の爆煙が生じ極短時間少年の姿を隠す。 そして、
60は過ぎているように見える着物の女性「私が大女将の『胡桃田 春日子』にございます――」
活発な少年「……え? お、狼?」
クオン「(そういえばさっき、ちゃんと『おおおかみ男』と、大女将男だったのですか。 ただどもってしまったわけではなかったのですね)」
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>>91
「ナイスガッツだ、少年」
親指を立てて高坂の肩をもう一方の手で包んだ。
「ん、おお」
クオンの背後に林檎飴が売っていた。
「二つくださいな。……さあさあ、お二方お食べ」
胡桃田と高坂に一本ずつ渡す。
クオン……には気づいてない。
「……ご休憩はあちらで。」
ささっ、と噴水の方を指し示す。
どうやらリンクはご休憩の俗な意味は知らないようだった。悪意はないらしい。
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>>92
春日子「ご説明させていただきますと、魔法女将としての力を振るう三日月を見ることで、私は若女将の姿となります」
当夜「どんな体質だよ」 林檎飴を受け取りながら。
春日子「ありがとうございます。 おいしそうな林檎飴ですこと」
当夜「というよりあんた誰」
クオン「……珍しくはありますが、まあ、あることですよね〜」 クオンはカフェの非常識に汚染されている。
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>>93
「誰だろう?ま、気にしちゃ駄目だワン。なっ!」
にぃとへつらい笑いを浮かべてその場を立ち去った。
中)ごめんよー、タイムリミットだー。寝るよー
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>>94
クオン「とうとう、誰にも気づかれなかった」
(「お相手ありがとうございました〜おやすみなさ〜い」)
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考えても始まらない。
しかし、一つところにこうして腰を落ち着けていると、どうしても考えてしまうものである。
空っぽになったグラスを傾けてみたはいいが、はて?
自分はどうして空っぽのグラスを手にしているのだろうという、まったくもって馬鹿馬鹿しい質問を、何度となく繰り返すのである。
よって――
よって男は街に出た。
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>>96
「え? 肉類を食べないことによる寿命の変化はサプリメントなどでのカバーが難しい?」
何やらスポーツ科学から外れる何かが載っている胡散臭い本を読んでいる脳筋っぽい男がいた。
しかも読みながらぶら下がり健康器に足首を結んで足で懸垂運動のようなことをしている。 馬鹿っぽかった。
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>>97
誰に言っているんだ?と思ったが、恐らく自問自答なのだろう。
まったくもってタイミングが悪いと考えながら、不機嫌そうなメガネの男がすれ違い――足を止めた。
「肉を食べないのか?」
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>>98
「肉類は力は出るがそれはムラのある力で長期的に見れば力が安定しない分ペース配分が困難になる。
そしてモヤシとヒジキはうまい。 よってあまり肉は食べないな。 全く食べないわけではないが」
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>>99
「聞こえによっては貧乏人の貧困な食生活の正当化のように聞こえなくもないが、どうやら貴方はそうではないらしい」
「しかし、ペース配分とは…食事に?」
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