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早冬音「ええ? 月伊島に行けって?」

7名無しさん:2015/02/09(月) 04:18:09
吉竹「……そんなこと言っても結局本人以外分からないでしょ」
甲斐「そうだ。だが迂闊に踏み込んでいい領域でもない」
吉竹「迂闊に踏み込んじゃいけない領域に土足で踏み込む馬鹿の台詞じゃないですけど」モグモグ
甲斐「茶化すな」
吉竹「考えても無駄ってこと……どうせ回りくどいことなんて出来ないし、それは悪手でしょう」
吉竹「出たとこ勝負で突っ込んで行って何とかするのが貴方ですし。ただ私を巻き込まないでいただければ」
甲斐「私個人の話ならそれでいい、が……。しかし……そうだな……あまり時間もない」
吉竹「卒業まではひのふの……」
甲斐「その前に修学旅行があるだろう。藍坂の居ないそれを私は認めるつもりがない」
吉竹「積立金は?」
甲斐「金などどうとでもする」
吉竹「貧乏なのにですか」モグモグ
甲斐「貴様の食っているそれは誰の金だ」
吉竹「それはそれこれはこれ。……で?」
甲斐「む?」
吉竹「結局何を相談したいんですか」
甲斐「何か上手く……藍坂にこのことを伝えたい。家庭状況の改善も勿論のこと……出来れば……」
甲斐「進学まで考えてほしい」
吉竹「進学ですか。そこまで面倒見ますか?」
甲斐「こればかりは親の承認もいる。家庭環境を何とかしないことにはな」
甲斐「藍坂は他の生徒に比べ格段にハードな生活を送っているが必ず学校には来る。それも皆勤賞物でだ」
甲斐「藍坂にとって其処が大きなものであることは間違いないのだ。進学しないことでそれを失い……」
甲斐「更に『自分は普通じゃない』という考えが強く根付いてしまう恐れもある」
吉竹「修学旅行も似たような考えと?」
甲斐「そういうことだ。……旅行を通して藍坂の中で意志が生まれればなお良いが」
吉竹「何度も言いますけど卒業まで待てば他人ですよ」
甲斐「……」
吉竹「問題を起こせば甲斐先生の一生に影響します。毎年送り出す一生徒の問題に一々首を突っ込んでいればいずれ確実に」
吉竹「私たちはただ淡々と卒業まで見守ればいいんですよ。その後勝手に個人で解決するかもしれませんし」
甲斐「そうだな」
吉竹「そうです」
甲斐「……」
吉竹「……結局、私が何言ってもやるんですね」
甲斐「ああ、やるね」
吉竹「相談のされがいがないったらないです」


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