したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

迷宮と女冒険者 (避難所) XI

21淫邪の館 ◆eA7FKn/ISQ:2024/02/14(水) 22:17:28 ID:YSCV90ko
光差さぬ薄暗い部屋。
そこのベッドにフィーナは寝かされている。
簡易的な布製のベッドに仰向けに眠るフィーナ。
掛け布団などはなく、フィーナももた下着を脱がされ、美しく豊満な裸体を晒している。
しかし彼女は寒さなどは感じていない。
館の中は蒸し暑く、寧ろ暑いくらいだ。
現にフィーナの身体は汗でしっとりと濡れており、凄まじい色気を放っているのだから……
そんな彼女は完全に意識を失っていて、目覚める気配は見えない。
目覚めの時はまだこない……


『…………。…………』

なにか自分の名前を呼びかける声が聞こえる。
男か女か……子供か大人か老人か……
どうにも判別のつかない声。
暖かみや母性などを感じさせる声ではない。
寧ろ厳かさを感じさせる威厳に満ちた性質を有する声。
そしてそれは人語ではない。
どのような発音かも分からぬ声。
しかし、フィーナにはそれが自分を喚ぶ声であると確信めいたものを感じている。

その声を聞き、フィーナは覚醒する。
いや正確にはフィーナの意識や身体が覚醒し目覚めたわけではない。
覚醒したフィーナの五感が感じるのは真っ暗な暗闇の中。
そこにフィーナは立っていた。
周囲は何も見えないのに、自らの身体だけははっきりと見える。
衣服などは来ておらず裸のまま。
しかし、羞恥などは感じず、暗闇であることに恐れなどは全く感じない。
それは彼女の本能が、ここは自分の精神世界であり、完全に隔離された自分しかいない空間であると知っているからかもしれない。
そう、彼女は目覚めたわけではない。
ここは彼女の内面の世界であり、いわば夢、明晰夢みたいなものであった。

『…………!』

そして、覚醒したフィーナによりはっきりと自らへと呼びかける声が聞こえる。
発生源は自らの胸。
そこには普段は見えぬ聖痕が現れていて、それを確認するとそれがまばゆく光る。
すると自らの身体以外は黒一色だった世界は光に包まれ、こんどは真っ白に光る世界へと変わる。

『……………』

そして再び厳かな声はフィーナへと語りかけている。
それはやはり人語ではない聞いたことのない音。
しかし何を伝えているのか、フィーナにははっきりとわかる。
それは力が欲しいかと……フィーナに聞いている。

【姫様強化パート】
【まあ身体は目覚めておらず、精神世界で会話しているような感じ】
【言葉は今まで聞いたことのないような言葉というか音のようなもので解読不可能】
【ただしフィーナ姫は何を言っているのかわかる感じです】


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板