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迷宮と女冒険者IF 3

9山吹 ◆NXDHWWcMxw:2021/09/01(水) 23:10:40 ID:OD.MyG6w
>>8

・自然回復:▼「快楽値」-5(0)
・妖力針:▽「妖力」-1(19)

「……ふむ、まぁこんなものか」

(かつてと比べれば……今の悠美と比べてさえ、見る影もない衰えっぷりじゃな……とは言え、及第点と言ったところか)

妖力を練り、風を集め、不可視の針が鴉を貫く
こと速さにおいては他の追随を許さない風属性の妖力針は、しかし山吹からすれば物足りないという感想になる
かつての大妖怪であったころは元より、共に戦い、研鑽を積み上げた悠美と比べてさえ、今の自分は見劣りしてしまうのだと自覚する
遠いとはいえ血の繋がりがあり、色濃い人生を見守ってきたせいか、山吹からすれば悠美は孫のような存在であり、弟子のような存在でもある
弟子に劣る師匠なぞ笑い話にもならない、そう感じつつも今はこれで妥協する
木っ端淫魔程度であれば十分な能力ではあるのだ、鍛え直すのは時間をかけるしかない

・淫ら鴉B撃破!

――そんなことをつらつらと頭の片隅で思考しながら、くるりと身を翻し、スカートをふわりと靡かせながら本堂の上の鴉に視線を送る
その動きに遅れるように金の毛並みを携えた尻尾がくるりと身体に纏わりつくように揺れる
掲げた右手もそれにつられるように動き、伸ばした人差し指は未だに動かない鴉を指差す

「淫魔と言えど、ここまで劣化してはほとんど獣じゃな……その癖格上を理解する本能も弱い、落第じゃぞ?」

(んー……なるほど、以前術の鍛錬を行った時と比べれば、威力も速さも少しはマシになっておる
 これがビキニの効果か、この程度の布地の量でこれだけの効果を見込めるのなら、たぬ吉を褒めてやってもよいのぅ
 ……いや、ないない、褒めれば調子に乗るだけじゃな、それにこんなにも好色なデザインにする必要もない、感謝してやる必要など無いのじゃ)

妖力は空気を孕んで圧縮、再び不可視の針を二本作り出し、音も無く射出される
音も無く、姿は見えず、妖力を感じ取るか、あるいは危機感や生存本能を直感で感じ取るか
そうすることでしか避けられない風の針は、多少変質した程度で、ほぼ獣同然の鴉には荷が重い
結果は先程の焼き直しだ、何かすることも出来ず針に貫かれた鴉は、その命を散らされる
羽根を撒き散らして崩れ落ちる鴉を眺めながら、山吹の思考は、別の方向へ向いていた
即ち、たぬ吉から支給された支援装備……中でも、妖力を強化するという触れ込みのビキニについてだ
確かにたぬ吉の言葉通り、多少なりと妖術の威力が上がっていたようだ
自身の腕が錆び付き、劣化してしまっているのは経験を積めば何とかなるが……それまでの間を補助できるビキニの存在は山吹からしても有り難い
……水着である必要性、そして山吹のサイズに合っていないキツメのサイズという点を考慮すれば、その有り難さも半減というものだが

・妖力針:▽「妖力」-1(18)
・淫ら鴉Aを撃破!

「っと、新手か……餓鬼とな、本当に、何処にでもおるのう、おんしら」

崩れ落ちた鴉が屋根を転がり、地に向けて真っ逆さまに落ちていく……それを何とはなしに眺めていた山吹は、現れた気配に視線を落とした
姿を見せたのは二匹の餓鬼、獲物と見れば辛抱堪らんとばかりに駆け寄ってくる醜悪な淫魔に、山吹は呆れ交じりの言葉と視線を投げかけた

・餓鬼A(左) B(右)出現

「ふむ……もう少し、試してみるかのぅ?」

(薙ぎ……は、ちと大げさすぎるか、壁を試すとしよう、ビキニの効果も確認しておかねばな)

本来、常に満たされぬ餓えに苦しみ続けているのが餓鬼だ
淫魔化した餓鬼は、食欲が性欲に変換されている……山吹という極上の美少女を、餓鬼が我慢できるはずもない
獣の如き四つ足で駆け寄る餓鬼に、山吹は下ろした右手を開き、虚空を掴むように緩く指を曲げた
妖力を集め、術を組み上げ、下から上へ……振り払うように腕を振り上げ、その流れに載せて妖術を解き放つ
選んだ術は妖力壁、選んだ属性は炎……それを駆け寄る餓鬼の眼前に展開し、自ら炎に突っ込ませる算段だ
山吹からすれば戦力の逐次投入、かつ餓鬼程度ならば片手間で処理できる程度でしかない
そのことから、ここでビキニにより強化された妖術を試してみるつもりなのだ

(一網打尽、とはいかんか? まぁ良い、ならば次は……槍を試すかのぅ)

気の強そうなツリ目を細め、冷たささえ感じられる冷厳とした瞳を餓鬼に向け、山吹は思考する
二匹の餓鬼は少し離れていて、妖力壁では纏めて攻撃出来ないだろう
ならば次善の手を打つまで、左手をだらりと垂らし、即応態勢を整えながら……山吹は迫る餓鬼を見下ろしていた……


行動選択
餓鬼Aの眼前に妖力壁:炎を展開する
餓鬼Bには妖力槍:土を放ち攻撃する

思考
木っ端過ぎる淫魔に対して、ビキニの妖術強化具合を確認する巻き藁扱いしている
もしかしたら他にも隠れている淫魔がやってくるかもしれないと考えている

体勢
左手をお腹に回し、右手を右下から左上へ振り上げている

肉体
蒸し暑い空気で熱が籠り始めている
緊張も程よく、平常な状態

乱数:3


【流石にただ見られているだけでは気付けんのじゃ……気付けていれば影ごと踏みつぶしてやる(足裏から妖力槍)んじゃが】
【まぁここは仕方ない、餓鬼相手に術の感覚を試し撃ちしてみるのじゃー】


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