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退魔教会『銀剣機関』

332フレイア ◆ZMOpGghC1k:2021/12/07(火) 21:37:36 ID:qzm/j056
>>331

(遅いですわね……)
バンの中の夜闇の中、私は待ち続けていた。
住宅街に停車していると目立つバンだが、そのどこか異様な雰囲気に近づくものはいなかった。
気が急くが、どうにか気持ちを鎮める。
それにしても遅すぎる。セラフィナが、これほど仕事に手間取るはずがない。

なにか、大きなトラブルに巻き込まれたのだろうか。
だとすれば、援護に向かうべきだろうか。
――いいや、そんなことは命令されていない。
勝手な行動は慎むべきだ。気になるけれど、もう少し、もう少し待ってみよう。

研修任務で見たセラフィナの戦闘力は凄まじいものだった。
彼女ほどの力があれば、どんな淫魔も敵だとは思えない。
彼女の実力が私よりも優れていることは、初めて研修任務に出たときから認めている。
その彼女が、まだ戻らないだなんて――

(…………)
(いいえ、落ち着きましょう)
(信じて待てばいいのです。彼女に限って……――)
(私も、初めての本格的な実戦で気が立っているのでしょう)

ふと外を見ると、人影が見えた……。
夜闇の中だが、スーツの機能で暗闇の中がよく見える。
間違いない、あれはセラフィナの姿だ。
抱きかかえているのは、資料にあった女性だろうか。
(ひどい負傷……中で、一体どのような戦いが)
(とにかく、助けませんと!!)

セラフィナは全身が汚れ、淫魔の蜘蛛の巣で負傷しているようだった。
必死に建物から脱出してきたのだろう。
確かに、救出対象の女性を抱えたままでは、自分の体を気遣う余裕などないだろう。
「出撃します。……セラフィナがすぐに戻ります、受け入れてください!」
運転手にひと声かけてから、私は車を飛び降りた。

………
……


「……セラフィナさん!!」
ボロボロのセラフィナに駆け寄る。
「フレイア、良かった……んんんぅ!!!」
私と合流した瞬間、張り詰めた糸が解けたセラフィナは、大きな声を上げてその場に崩れ落ちる。
抱きかかえた神夜は傷つけないようにするので精一杯だった。
その姿が、何が起きたのか理解して――私はその姿から咄嗟に目を背けてしまった。

「はぁ……はぁ……」
しばらくして、セラフィナがゆっくりと呼吸を整える。
「大丈夫ですか、セラフィナさん……いま、治療します」
「私は大丈夫…いまは、無駄な魔力を少しも使わないで」
「でも……」
セラフィナは首を振る。
「あの民家の中は、想定よりもずっとひどい状況です。
 初任務で、こんな危険な任務はさせたくないけれど……。
 いまここで止めなければ、甚大な被害が出るかもしれません」
一呼吸をおいて、セラフィナが続ける。
「本当は一人では行かせたくないのだけれど、はっきり言って今の私は足手まといです。
 お願いフレイア、どうにか残りの淫魔を退治して……!」
真剣な表情でセラフィナに言われてしまえば、それ以上何も言えなくて――
「……わかりました」
「心配をかけてごめんなさい。
 でも、浄化は私の得意分野だから……神夜さんのこともまかせて、あとは自分でどうにかします。
 それよりも、今は時間が惜しい。夜が明ける前に、これ以上あの家の力が強くなる前に、必ず退治して……」
決意を固め、私は無言でうなずいた。

行動:セラフィナの言葉通り、出撃を最優先。
   直ぐに準備をすると、家の敷地内に突入する。
乱数:3

○淫核 → ・なし
○陰唇 → ・なし
○膣内 → ・なし
○子宮 → ・なし
○左胸 → ・なし
○右胸 → ・なし
○お尻 → ・なし
○尿道 → ・なし
○左足 → ・なし
○右足 → ・なし
○右腕 → ・なし
○左腕 → ・なし
○背中 → ・なし
○お腹 → ・なし
○口 → なし 
○耳 → なし

◎精神状態
セラフィナ……ダメージは大きい様子ですが、無事で良かった。


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