変身譚

114：名無しさん：2020/07/20(月) 08:21:05: 呪い

中学生の未菜は同級生の清に告白するが、
告白を拒否されたばかりか肥満気味であるのをからかうような発言をされ、
泣きそうになりながら帰ろうとすると、
白いワンピースの女性に呼び止められ思わず事情を話すと、

「清も酷い事を言うわね。」
「き、清君のお母さん・・・」
「流華で良いわ。それより清にはしっかり反省させておくから。」

未菜がその場を去って間もなく、
流華は黒い紙を取り出すと呪文を唱え始めていくが、
それから3、4日して清の食べる量が徐々に増え始め、
顔の輪郭に丸みが出て、ほぼ平らだった腹周りも弛んでいき、
1ヶ月もすると元から着ていた制服が入らなくなるまでに太ってしまい、
そんな清の異変に未菜は心配になって、

「流華さん、清君を戻して下さい。」
「あれだけ酷い事言われたのに、清も少しは見習ってくれたらね。」

すると清が帰ってきて、

「どうして未菜がいるんだよ。」
「清、まずは未菜さんに饅頭女って言ったのを謝りなさい。」
「ご、ごめんなさい。」
「清も未菜さんのように内面を磨かないと。」

そう言って黒い紙を破るが、

「清君、戻ってませんよ。」
「戻ったのは食べる量だけだから。」
「そんな。」

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