変身譚

110：名無しさん：2020/06/25(木) 19:53:11: 豪力村

気弱で周囲とも距離を置きがちな治登を心配した両親は、
息子を鍛え直せるかもという考えで、
自分らの故郷である豪力村へ引っ越す事を決めるが、

「こ、こんな辺鄙なとこに引っ越すなんて。」

村での暮らしに不安を覚える治登は両親と共に、
転校先の小学校へ向かうと、
治登と同年齢の少年らが上半身裸で走ったりしており、

「父さんもお前ぐらいの頃はああやって・・・」
「そ、そうなんだ。」

転校した当初は皆、話そうともせずに本を読んだりしていたが、
ある日、実質的に学級をまとめている拓真が、

「治登も川で泳がないか。」
「川で・・・危ないよ。」
「大丈夫、浅いとこ知っているし、泳ぎぐらい教えるからさ。」

拓真の勧められるまま村の南西を流れる川へ向かうと、
皆、下着のまま、あるいは全裸で泳いだりしており、
呆気に取られる治登の目の前で拓真が服を脱ぐと、
同じように治登も脱いでいくが、
拓真が腹筋が薄っすらと浮き出ているのに、
自分の腹は脂肪で弛んでいるのが恥ずかしくなって、

「（どうしたら拓真みたいになれるかな。）」

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